2020年11月19日発売の
週刊ヤングジャンプ 2020年51号に
掲載されているキングダム 661話の
ネタバレ&感想になります。
第661話 利有り
内容ネタバレ
満羽の事はもう語った
その結末を見届けるのは
お前達に任せるとして
首を刎ねろと言う寿胡王。
それに対し騰は
お前はここで殺しはせぬと告げる。
この先の対楚の戦いにおいて
お前からは多くの情報を
聞き出していかねばならぬ。
そして何より満羽の結末は
お前がその目で見届けろと。
秦魏同盟に敗れた満羽ら什虎軍は
城に戻ろうとしたが
その途中で既に什虎城が
陥落したと知らされた。
その時満羽はただそうかと呟き
什虎城を取り戻すという
意欲を見せることなく
楚王都である郢に向け
進路を変えただけであった。
王都に向かったことに意味はなく
ただ他に向かうところが
思いつかなかっただけだ。
その事について千斗雲も玄右も
特に何も言わなかった。
一方その頃楚王都である郢にも
什虎軍が敗れ城が落ちたとの
報告が届いていた。
その報を聞き騒然となる中
媧燐はどこかつまらなそうに
秦と魏が同盟とはなぁと呟く。
その上で未だ騒ぎ立てる面々に告げる。
この二国同盟は
”双方にとって裏目に出る”のだと。
その言葉の真意がわからず
他の者が困惑する中
媧燐はこちらに向かっている
敗軍について考えを巡らせていた。
何か思いついたようで立ち上がると
李園に什虎は魏の城となるとして
周りの国境守備を
書き換えるようにと言い
自身は満羽と話してくると言い出す。
よく考えたら奴らの事は
経歴と戦歴しか知らないとして
負けて城の奪還もせずに
王都に向かってくるのは
ただのバカか使い道のある大馬鹿か
自ら確かめようとしていた。
一方、秦の王都咸陽にも
同盟軍が什虎城を陥落させたとの
報が届いていた。
歓声に沸き立つ中
政は昌平君によくやったと
労いの言葉をかけるが
話は互いの国の”利”の話に。
魏も我らと同じく
”利有り”と見たのは間違いないが
秦の”利”は趙王都邯鄲に
全力を注げることであると。
その頃勝利した蒙武・騰両軍は
ひとまず什虎城へ入城し
主たる将達が城壁の上で相対していた。
秦と魏は長年争っていたためか
その雰囲気は決して良いものではなく
蒙武や乱美迫は敵と
なれ合う気はないとばかりに
顔を合わせて早々に去って行ってしまう。
そうした中、騰は呉鳳明に対し
”上に代わり”礼を言おうと
同盟を受けてくれたことについて
感謝の言葉を伝えていた。
箸雍で敵対した相手ということもあって
呉鳳明もその言葉を受けとりつつも
たかが三年の同盟だとして
なれ合うつもりはないと語る。
それは騰も同様のようで
どうせ三年後に戦い合うなら
今、顔を突き合わせて話すことは
互いに損ではなかろうと。
その言葉に両軍の将達の
眼の色が変わる中
呉鳳明は同盟の礼は不要だと告げる。
今回の同盟は魏に大きな利があるが
はっきりいってお前達
秦には大失敗であると。
三年の間に秦の憂いがない中で
我らは韓を削り西へ領土拡大し
この什虎の南部一帯も
楚から奪い取る。
そして三年後東へ領土拡大する
お前たちの懐にある什虎は牙をむき
間違いなく秦にとって
最悪の脅威となるのだと。
それに対し騰は
我々は”趙”全て取ると返すが
呉鳳明は告げる。
趙は落ちぬ。
お前達は結局李牧に勝てないと。
どうやら呉鳳明は
李牧が復活するであろうと
考えているらしく
しかも絶対ただでは起き上らぬと。
それは李牧が身を寄せたのが
あのオルドの侵略を止めた
司馬尚のいる青歌であることが
大きな要因だった。
騰はそれでも関係ないとして
李牧が戻ろうと三年で趙を取り
その次は魏だと告げる。
呉鳳明もまた三年後
趙攻略に失敗し死に体の秦に
止めを刺して滅ぼしてやると
真っ向から言い返すのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
騰と呉鳳明の宣言は
どちらもまさに戦国って感じで
良かったですね。
たとえ一時的に同盟を組んでも
いずれ敵対する相手である以上
ああなるのも仕方ないかと。
秦と魏、どちらの思惑が
正しかったのかわかるのは
期限となる三年後。
その時に一体
どちらの言葉が正しかったのか
どちらが笑うのか楽しみです。
それはそうと敗れた什虎軍ですが
すぐに再戦というわけじゃ
なさそうですね。
蒙武と満羽の関係上
いずれどこかで戦うのは
ほぼ間違いないと思いますが
その時期は当分先になりそうです。
私的に気になるのは
そんな満羽を媧燐は
どう評価するのかについて。
流石に会って気に入らないから処断、
という形にはならないと思いますが
何をしでかすかわからないのが
媧燐という存在ですので
一体どうなるんだろうなと。
ともあれ先程も言ったように
すぐに再戦ということには
ならなそうですので
次は再び趙攻略の話になるかと。
なんだかんだ言って呉鳳明の考える通り
李牧はいずれ復活するでしょうし
そう簡単に落とすことは
できないでしょうね。
まあ、それでこそ
面白くなるってもんですが
どんな展開が待っているのか楽しみです。