2021年3月24日発売の
週刊少年サンデー 2021年17号に
掲載されている
葬送のフリーレン 第43話の
ネタバレ&感想になります。
第43話 特権
内容ネタバレ
フリーレンが隕鉄鳥を奪った
ラオフェンの気配に感づいていた頃
試験官であるゲナウは結界の中
ティータイムをしていた。
そんな彼のもとへ来客が訪れる。
彼女の名はゼンゼ。
第二次試験の試験官を
務める女性だった。
会って早々ゼンゼは
今回も有望な受験者を何人も
死なせたみたいじゃないかと
辛辣な言葉を投げかける。
しかしゲナウは笑みを浮かべて
有望は奴はこの程度では死なんと言い
それに一級魔法使いには
それだけの価値があると。
ゼンゼはそれについては何も言わず
ゲナウの試験について
それにしても人が悪いと告げる。
魔法使いの試験に魔力探知が
通用しない獲物を選ぶだなんて。
捕まえられるかどうかは
運任せでありこれは
争奪戦に見せかけた対人戦だと。
ゲナウは運も実力の内だと言いつつも
フリーレン達の事を指しているのか
運以外で捕まえた連中もいるようだと
笑みを浮かべていた。
その上であと3時間で日没だとして
対人戦が激化することを示唆する。
ゼンゼから誰が勝ちあがると思う?
と聞かれたゲナウは
三分の一は残るだろうと言い
その中にデンケンは確実にいると語る。
奴の実力は一級魔法使いと
比べても遜色はないと。
ゼンゼは何故デンケンが
今更こんな試験に?
目的はやっぱり”特権”?と
疑問を口にする。
ゲナウはあの爺さんももう年だ、
思うところでもあるのだろうさと
返すが・・・。
一方その頃フリーレンの前に
ラオフェンのパーティーメンバーである
デンケンとリヒターが姿を見せていた。
フリーレンはデンケンに
ラオフェンが使った魔法が
”高速で移動する魔法”であることを
確認した上で告げる。
だったら二人はそのまま
隠れていた方が良かった。
あの子だけで隕鉄鳥を持って
逃げればいいと。
それに対しデンケンは
ラオフェンはまだ未熟で
魔力の痕跡を残し過ぎたと
言い告げる。
お前なら容易に
追跡できるはずだフリーレン。
現にお前は足止め(わしら)を
煩わしく思っていると。
フリーレンもその事に同意しつつも
目の前の男が自分の事を
知っていることに気づいていた。
デンケンは語る。
儂らの世代でその名を知らぬ
魔法使いなどいない。
直接この目で見るのは初めてだが
一目見て確信した。
お前は勇者一行の魔法使い
フリーレンだと。
フリーレンは彼らが自分達のことを
ずっと嗅ぎまわっていたことに
気づいていたようで
もっと卑怯な手で来るかと
思っていたと声をかける。
その言葉にリヒターは
ラヴィーネ達の方へ歩きながら
十分卑怯だと告げる。
デンケンがお前の足止めをしている間に
俺がそっちのガキ2人
どちらかを殺すと。
それを聞きフリーレンは彼らの狙いが
合格条件を満たせなくすること。
そう理解するが目的とされた
ラヴィーネとカンネは
相手が強い事を認めながらも
やってみろよと杖を構えていた。
デンケンはリヒターが
何をしようとしているのか気づき
や儂らは足止めが出来れば
それでいいと告げる。
リヒターは俺はあんたは
もっと無慈悲で冷徹な人間だと
思っていたと告げる。
宮廷魔法使いだろう。
政敵を消したことだって
一度や二度じゃないはずだと。
その言葉にデンケンは
一級魔法使いに人死にの
価値があるとは思えんだけだと返し
フリーレンもそれに同意していた。
そんなフリーレンに対し
リヒターは呆れたようで
”特権”について語る。
半世紀以上前に突如として
歴史の表舞台に現れ
人類の魔法使いの頂点に君臨した
大陸魔法教会の創始者
大魔法使いゼーリエ。
彼女は魔王軍との長い戦火の時代の
洗練された魔法使いを
未だに追い求めている。
だから一級魔法使いの座に就いた者に
特権を与えることを約束した。
一つだけ望んだ魔法を授けると。
ゼーリエは人類の歴史上の
ほぼすべての魔法を網羅する
生ける魔導書であり
この地上で全知全能の女神様に
最も近い魔法使い。
望んだ魔法が授けられる
という事は魔法使いにとって
願いが叶うに等しき事。
おかげで今や一級魔法使いは
人外を疑うほどの化け物揃いで
それほどの価値があるのだと。
デンケンは馬鹿馬鹿しいと口にするが
リヒターはあんたみたいに
特権なんてどうでもいいってほうが
少数派だと言い始めるぞと告げる。
そいつを一分足止めしろ。
それだけあれば2人とも殺せると。
デンケンは何度も言わせるなと
リヒターにたかがガキ2人だと諫める。
たった三時間寝かし付けるだけ
ガキの御守くらいできるだろうと。
その上でフリーレンに目を向け
こいつは儂が叩き潰す
それでよかろうと。
リヒターはそんなデンケンに対し
老いぼれがと零しながらも
”大地を操る魔法”を発動させる。
巨大な壁が出現し
フリーレンとデンケン、
ラヴィーネ達とリヒターに
それぞれ分断。
デンケンは語る。
若い奴は血気盛んでいかんな。
特権などくだらんと。
どうしてそう思うのかと
フリーレンが尋ねたところ
返ってきたのは次の言葉だった。
魔法というものは
探し求めているときが一番楽しい。
それだけだと。
遥か昔フリーレンは
師匠であるフランメに連れられ
ゼーリエのもとへ訪れていた。
どうやらゼーリエは
フランメの師匠に当たる
人物だったようで
弟子との再会を喜んでいた。
そんな彼女が弟子として
ここに連れてきたのがフリーレンであり
同族(エルフ)だった。
フリーレンを一目見て
ゼーリエは強いと見抜き
気に入ったとして
望む魔法を一つだけ
授けてやると告げる。
魔法使いというものは
人生を懸けて望んだ魔法を
探し求めるものだ。
それを言え
私が授けてやると。
しかしフリーレンは悩むことなく
いらないと答えていた。
魔法は探し求めているときが
一番楽しいのだと。
その言葉を聞き苦笑いを浮かべる
フランメにゼーリエは
この子は野心が足りんとして
駄目だと告げる。
しかしそんなゼーリエに対し
フランメは告げる。
師匠、この子はいつか魔王を倒す。
きっとこういう魔法使いが
平和な時代を切り開くのだと。
ゼーリエは私には無理だとでも?
と問いかけるもフランメは
戦いを求めるあなたに
魔王は殺せないと語る。
私達じゃ無理なんだよ。
だってさ師匠、平和な時代に生きる
自分の姿が想像できねぇだろう?と
フリーレンは
平和な時代の魔法使いだ。
そう言ってくれた時の事を
思い出しながら
自分と同じような考えを持つ
デンケンと向き合うフリーレン。
魔法使いはこうでなくちゃと
口元に笑みを浮かべながら
自身も杖を構えるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
とりあえずデンケン達が
フリーレンの前に姿を見せたのは
正直驚きました。
てっきりあのまま
逃げ切りを狙うものだとばかり。
デンケンによると
ラオフェンが未熟だったことで
足止めのために姿を見せたようですが
随分と思い切ったなと。
いずれにしろ戦いは
避けられなかったでしょうけど
面白い展開だと思います。
特にデンケンはフリーレンが
勇者一行の魔法使いだと知って
それでも相対するわけですからね。
試験官によるとデンケンは
すでに一級魔法使いレベルみたいですが
それがフリーレンに通用するのか
どうかも含めて楽しみです。
それに引き換え二級魔法使いである
リヒターと戦うことなった
ラヴィーネ・カンネ組は正直心配。
リヒターの性格もそうですが
実力もかなりのものでしょうし
格上なのは間違いないかと。
だからこそ盛り上がるというのも
分からなくもないんですけどね。
ともあれ今回は一級魔法使いにおける
特権についての話が
メインだったと思います。
それと付随して一番望む
魔法を授けてくれるという
大魔道士ゼーリエ。
彼女がフリーレンと同じく
エルフでしかもフランメの
師匠だったとは・・・。
フランメの弟子である
フリーレンとも少なからず
関係があるみたいですし
試験を潜り抜けて
再会する時が楽しみです。