2021年9月16日発売の
週刊ヤングジャンプ 2021年42号に
掲載されているキングダム 692話の
ネタバレ&感想になります。
第692話 第三の兵
内容ネタバレ
桓騎軍による予期せぬ
本陣への攻撃。
本陣を守る兵士達は
困惑しつつも懸命に防ぐが
桓騎兵の新手がその背後から
続々と姿を見せる。
そしてその中には
ゼノウ一家の姿もあり
その圧倒的な武力を前に
趙兵達は次々と
その命を散らしていた。
丘の上から戦場の様子を
窺っていた将達だが
未だ困惑を隠せずにいた。
先程まで楽勝だった我らが
なぜこうなるのかと。
そんな将達を尻目に
扈輒はこの事態が
なぜ起こったのか考え
一つの答えに至り
孫臏の名を呟く。
扈輒は語る。
我らは桓騎の幻術によって
途中から奴らの兵数を
読み違えていたと。
向こうは万の脱走兵をだしながら
戦うものは敗れ霧散しては
集結を繰り返して戦った。
こちらはそれを残兵力と認識し
それ以外を脱走したと決めつけた。
だが実際は逃げた兵、残った兵の他に
”隠れた兵”がいたのだと。
残兵が後退を続け
こちらは全軍で追った。
そしてその前線は隠れた兵の
頭の上を通り越してしまい
連中は動かぬままにまんまと
こちらの前線を突破した
形となったのだと。
それを聞いた将達が絶句する中
扈輒はさらに語り続ける。
本当なら夏満が中間に留めていた
虎白軍五千の存在で
その伏兵も動くことは
出来ぬはずだった。
だが影丘を抜かれたことで
その五千をそちらに
回さざるを得なくなり
それを見て奴らは動き出し
今ここに現れていると。
あまりの事に将の一人から
それでは桓騎は一体
どこから仕込みを・・・
あの万の脱走兵も奴の仕込みだと
でもいうのですかと声が上がる。
扈輒は正確には違うと言い
あれは本物の脱走兵だと語る。
現に何人捕えて拷問しても何も出ず
奴らはただ逃げただけだ。
だが桓騎は万の脱走兵が
出ることが分かっていた。
我ら扈輒軍二十四万にたいし
桓騎軍八万で挑めば
こういう形になると。
だから奴は始めた。
あ奴は最初からこの形で
私の首を取るつもりだったのだと。
絶句する将達だが
そこへ夏満が姿を見せ報告する。
やたら手強いのがいて
もう第二陣まで来ていることを。
その報に慄く皆に対し夏満は
全体の戦局はこちらの圧勝であり
今この場だけが窮屈なだけだと語る。
ここさえ脱出出来れば
どこへ行ってもこちらの軍であり
我らの勝ちであると。
一番近い右の虎白軍五千と
左の空白地。
扈輒が選んだのは
右の虎白軍五千ではなく
左の空白地だった。
皆に指示を飛ばし左の空白地へと
馬を走らせる扈輒だが
その前には騎馬隊を率いた桓騎が
待っていたとばかりに
立ち塞がっていたのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回は桓騎の仕掛けた策略についての
説明がメインとなった回でしたが
凄すぎて言葉がないとはこの事。
まさか脱走兵した兵を使って
あんな形でこの現状を作り出すとは。
元々数で大きく劣っている以上
それを覆すのは奇策しかないのは
十分に理解できますが
本当によく考えられたものだなと。
夏満が言っていたように
他の戦局が圧倒的に優勢なので
脱出出来れば勝ちなんですが
それを許さないのが桓騎なんでしょうね。
まだ決着こそついていませんが
もしここで扈輒を討ち取れたなら
まさしく最初から最後まで
桓騎の手の中なんでしょうね・・・。
なんかあまりにも凄すぎて
ドン引きレベルではありますが
まさに六将に相応しい
知力だと思います。
ともあれ敵大将である扈輒を
追い詰めたわけですが
扈輒がこのままあっさり終わるとは
思えないのでその辺りが
楽しみなところかなと。