2021年9月25日発売の
アフタヌーン 2021年11月号にて
連載されている
ヴィンランド・サガ 186話の
ネタバレ&感想になります。
第186話 コーデリアの懊悩
内容ネタバレ
カルリ達子供がトルフィンの作った
ブランコを巡って喧嘩していた頃
大人達も同じように言い争っていた。
種蒔きが終わりヴィンランドで
初めての民会が開かれた。
主な議題は開拓地の
分配についてである。
西側の川から南の木を
全部片付けたのはウチだから
ウチの取り分はこうだ!
ウチだって切り株を抜いた
それに耕した労力が
勘定に入ってねェ!etc...
皆が皆自分の土地を確保すべく
話し合いは纏まらず
言い争いになっていた。
その光景をコーデリアと見ていた
トルフィンは頭を抱えていた。
みんながこんなに土地の個人所有に
執着するとは思ってなかった。
私の考えが浅かった。
私は土地を所有した事がなく
イマイチみんなの気持ちを
理解できていなかったと。
その言葉を聞きコーデリアは
何か話そうとするも躊躇してしまい
結局何も話すことは出来なかったが
頭の中にはイ―ヴァル達との
会話が思い出されていた。
剣を持っていることをコーデリアに
見つかってしまったイ―ヴァル達は
コーデリアを説得しようと語り始める。
トルフィンは考えが浅い!
何もわかっちゃいないんだと。
トルフィンのやることを
今まで見てきたが
土地を防衛しようという
意欲がまるでない!
あいつがリーダーなのは認めるが
あいつが判断を間違えた時に
道連れになるのはごめんだと。
なんでも話し合いで
解決できると思ったら大間違いで
剣が必要になる時が必ず来る。
その時まではゴタゴタしたくないから
俺が剣を隠し持っていることは
黙っていて欲しいのだと頼むのだった。
コーデリアは判断できず
トルフィンに相談すると話すが
感情的なイ―ヴァルに代わって
ストルクが説得に当たることに。
ストルクは優し気な様子で
コーデリアに話しかける。
君はこの開拓団で誰よりも有能で
それはみんなが認めている。
料理でも裁縫でも何をやらせても
上手だが何より体が大きく力が強い。
戦いの場でもきっと君が
いちばん活躍するだろうねと。
その上で語る。
トルフィンは並みより体が小さい。
たぶん彼は戦いが苦手で
だから戦争嫌いなのだと思う。
トルフィンと俺達は仲間で
トルフィンの苦手な事は
俺達が補ってあげなくちゃいけないと。
結局ストルクの言葉を受け入れ
トルフィンにその事を話さなかった
コーデリアだが・・・。
鍬を担いで畑仕事に向かう
トルフィンはブランコで一人
項垂れるカルリに声をかける。
どうやら他の子と喧嘩したらしく
カルリ自身もやっちゃったと
後悔していた。
カルリはトルフィンに
ブランコを押してもらいながら
おとなもけんかするのかと尋ねる。
トルフィンからするさと
昨日もしていたことを聞き
カルリはときがかいけつする?と。
トルフィンは君はそういう言葉
どこで覚えてくるの?と言いつつ
時間が解決する時もあるし
しない時もあると語る。
そしてカルリから
とーちゃんはけんかしたことある?と
言われ一瞬言葉に詰まるも
あるよ、たくさんと。
時間は解決してくれず
あやまりたいと思っているが
その人達にとてもひどい事したから
どんなにたくさん謝っても
許してもらえないかもしれないと。
カルリはブランコひとりじめに
したことよりひどいこと?と尋ね
トルフィンはカルリは大丈夫だと話す。
ごめんなさいってみんなに言えば
すぐ仲直りできると。
カルリはトルフィンの言葉に
今から謝りに行くことを決める。
そして友達のもとへ向かいながら
振り返ったカルリはトルフィンに
いっぱいあやまりなーがんばってーと
エールを送るのだった。
そんなカルリを優し気な表情で
見送ったトルフィン。
いつの間にか・・・
しゃべり方が舌足らずじゃ
なくなっているなあいつ。
と思いながらトルフィンは
よしがんばるぞと
鍬を担ぎ畑へと向かうのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回いきなり子供達の
ケンカから始まりましたが
なんとも子供らしいケンカでしたね。
その後に初めての民会で
同じように大人がケンカしてましたが
ぶっちゃけ同レベルだったのが
ちょっと面白かった。
まあ、手をだしてはいないので
悪くはないんですが
ああいう大人を見て子供達も
真似するようになるんだろうなと。
それにしてもコーデリアは
今の所黙っている選択をしたみたいですね。
あんなあからさまな説得に応じるとは
正直今後が心配ではありますが
ぶっちゃけトルフィンが弱いとか
見る目がないにも程がありますよね。
まあ、トルフィンは一般的な
大人の男と比べて小さいのは事実ですが
多少なりとも剣に覚えがある
イ―ヴァルらが全く気づかないとは
なんとも情けないなと。
どの世界でも見た目で
判断してしまうのは仕方ないですが
もうちょっと見る目を養った方がと
ちょっと心配になります。
いずれ何らかのタイミングで
トルフィンが戦うのを見るでしょうし
その時には顎が外れんばかりに
驚くことになるんでしょうね・・・。
ともあれ土地の所有しかり
イ―ヴァル達しかり
色々と火種が燻っているみたいですね。
まだ火種でしかありませんが
何か事が起こったら
一気に悪い流れになりそうですし
なんとかして収めて欲しいものです。
まあ、武力を用いない方法と言うのは
言葉にするよりも遥かに難しいのは
間違いないですからね。
とりあえず予告に
開拓団の実りの季節とありましたので
明るい話題のまま終わればいいなと。