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魔法使いの嫁 最新 83話 ネタバレ&感想 アルキュオネの記憶

2021年12月3日発売の

コミックガーデン 2022年1月号で

連載されている魔法使いの嫁 83話

ネタバレ&感想になります。

 

第83篇 Man`s extremity is God`s opportunity.Ⅱ

内容ネタバレ

 

アルキュオネ・・・

君にはこの世で一番

大事な仕事を任せよう。

 

造り主(マスター)である

アダムに任されることになったのは

娘であるフィロメラの世話だった。

 

アダムの妻イリスも

赤ん坊の夜泣きなどで

かなり疲労しており

アダム共々寝不足でふらふらしていた。

 

そんな中、育児の補助として

造られたのがアルキュオネだった。

アルキュオネが加わり

新たな生活が始まった。

 

まだ赤ん坊のフィロメラの世話は

初めての育児ということもあって

色々大変なものだったが

その事にも徐々に慣れていき

子供の成長を温かく見守っていた。

アルキュオネが作られてから数年経ち

フィロメラが喋れるようになった頃

フィロメラは熱を出した。

 

イリスから病院に連れて行くかと

聞かれたアダムは毎回医者を催眠で

誤魔化すのもバレそうで危ないと

魔術を使うことを決める。

 

その魔術は呪術と呼ばれるもので

対象の症状を人形などに移す

原始的な魔術だった。

 

元気になったフィロメラから

シチューが食べたい!と言われ

アダムはアルキュオネと共に

キッチンへと向かう。

 

そしてシチューを作りながら

アダムはアルキュオネに

様々な事を語る。

 

先程使った魔術の事

アルキュオネもちゃんと

成長している事を。

 

そんな話をしながらアダムは

成長といえばと笑みを浮かべ

イリスについて語り始める。

 

最初にイリスと顔を合わせた時

僕は引っ叩かれたんだと。

 

君には話した事なかったな

僕の家は・・・サージェントは

仕える主人格がいるような家だ。

 

主が邪魔に思った者たちを始末したり

情報を引き出すのに拷問したり・・・

そういう汚れ仕事をしている。

 

それでイリスはうちに売られてきた。

ボクの魔術の実験台として。

 

どんな時代どんな場所でも

需要と供給がある。

 

売られた方は

たまったもんじゃないけど

と吐き捨てるように語る。

 

イリスが来て僕は彼女に

こっそりと”しつけられて”

跡取り息子は母親を捨て

家名と血を捨てここにいるのだと。

 

僕の手を引いて育てる人じゃなかったが

僕は母が遅くに産んだ唯一の子だから

執着はされてた。

 

まるで”もう一人の自分”

だとでも思っているみたいに・・・。

それから日が経ちアダムは

街に出て買い物をしていた。

 

そして買い出しを終え

気分良さげに帰ろうと歩いていると

突然後ろから銃を突き立てられる。

 

アダムは他に誰もいない事から

人払いの結界を張っていることに気づき

背後の男が追っ手であると

判断していた。

 

追っ手の男は告げる。

ご当主様のご命令です。

そろそろ遊びにも限界があると。

 

アダムも下手な追っ手も

来ないことから

泳がされていると思っていた。

 

追っ手の男は

家族ごっこは終わりだと語る。

 

あれほど育てばそう逃げ隠れも

捨て置くことも出来ないでしょう。

 

隠れ家は別の者が押さえています。

アダム様、屋敷にお戻りを。

 

アダムは女に騙された跡取り息子が

子供を処分しないから

孫を人質に使える年齢まで

待ったってか?と笑みを浮かべ

その場で振り返る。

 

その瞬間引き金が引かれ

アダムの体を銃弾が貫くが

同時に追っ手の男の体にも

同じような傷ができていた。

 

追っ手の男は自らが負った傷を

対象にもそのまま返す

類感呪術の類だと気づく。

 

そして自分もただじゃ・・・!と

口にするがアダムはだから?と

さらに魔術を発動させると

追っ手の男の傷口から

血がさらに噴出していた。

 

治癒魔術を使おうとする男をよそに

アダムは男の持っていた銃を手に

外の世界を知った今

あんな家帰るわけないだろうと告げる。

 

男はアダムがしようとしていることに

気付いたのか止めようと声を上げるが

アダムはあれのことは

僕が一番知っている。

 

死ぬほど嫌がることもね?と

笑みを浮かべ呟く。

 

・・・母さんひとつ最期に

賭けようじゃないかと。

 

目を瞑りアルキュオネに

お前には大事な仕事を

”もうひとつ”任せてるからな

そう思いながら銃をこめかみに当てる。

 

そしてもう二度と僕が君達に

会いませんように

そう呟き引き金を引くのだった。

一方その頃隠れ家にも

追っ手達が姿を見せていた。

 

イリスは銃を手に応戦し

フィロメラを抱くアルキュオネに

先に行って!と叫ぶ。

 

あんな場所にフィロメラを

やっちゃだめだと。

 

フィロメラはやだ!と駄々をこねるが

イリスからちょっと先で

待ってなさいと言われたことで

大人しくアルキュオネに抱かれ

窓から部屋の外へと飛び出す。

 

追っ手達はイリスについては

生死問わないと言われており

娘を逃がしたのは失敗だったなと

銃でその身を撃ち抜いていた。

 

イリスが銃弾に倒れた瞬間

追っ手達は苦しみだし

イリスと同じように傷を負っていた。

 

まだ息があったイリスは呟く。

私が何年あいつの練習台を

やってたと思うのよ。

私にだって”仕込み”くらいはと。

 

僕の訓練に協力してくれるふり

さえしてくれれば

君をもう傷つけたりしないと

謝るアダムにイリスは言った。

 

魔法だの呪いだのの

練習台にでもなんでもして。

 

その代わりいつか私を

ここから生きて逃がしなさいよと。

 

イリスは優男のナリして

あいつやられたらやり返す

ガキなのよとアダムの事を呟く。

 

そしてその場に倒れ込みながら

ほんとクソみたいな人生・・・

でもまだ(死にたくなかったな)と

思いながらその命を終えるのだった。

 

そしてフィロメラを連れ

部屋から逃走するアルキュオネだが

最低限の能力しか与えられなかった

人造精霊の身で追っ手から

逃げることはできず・・・。

 

地を泳ぐ竜となって

フィロメラを追っていたチセは

目的地となるサージェント家近くの

開けた森から地表に姿を見せる。

 

そして人の形へと戻ったチセだが

その前に旧き女神が顕現し告げる。

 

ここにいた、捧げものの

用意はできたか巫よと。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックス、

MAGCOMIでどうぞ!

感想

 

フィロメラの両親について

明らかになりましたが

なんともやりきれない結末でしたね。

 

ただ回想を見ていて思ったのは

フィロメラを助けるためには

アルキュオネが鍵であること。

 

アダムから育児の世話と

もう一つ何か大事な事を

任されているとのことですしね。

 

このタイミングで

その事を思い出すなら

フィロメラを助ける上で

かなり重要な事だと思いますし。

 

それにしてもこれまでの話の

流れから推察するに

今回の件はサージェント家

それも当主であるリズベズの

暴走のような気が。

 

リズベズはカルナマゴスの遺言を使い

息子であるアダムを蘇らせるべく

フィロメラを利用。

 

フィロメラも両親と

また会えるならと

その計画に乗ったと。

 

初めは主家であるリッケンバッカー家が

その背後にいると思っていましたが

どうにもその気配は薄い気がしますし。

 

なんにしてもリズベズが

全ての黒幕の可能性が高いかなと。

 

どう考えても問題しかない

まさに暴走といった感じですが

それだけアダムを

蘇らせたいんでしょうね。

 

アダムが母が遅くに産んだ

唯一の子だから執着はされてた

と言ってましたが

まさに”執着”なんだろうなと。

 

そんな息子の血を継ぐ唯一の娘で

リズベズにとっても孫のはずなのに

それを認めようともせず

アダムを蘇らせるために利用すると。

 

それだけ息子が大事だったといえば

言葉はいいかもしれませんが

もう完全に狂ってるんでしょうね。

 

なんにしてもそうすんなり

解決するとは思えないので

まだまだ何か起こるんだろうなと。

 

特にチセが何もしないとは

到底思えませんし。

 

それにしても古き女神が

チセを探していたのは知ってましたが

ここで出てくるとは・・・。

 

古き女神との約束は

今回の件とは関りないとは思いますが

相手が相手ですしね。

 

ともあれ今回の件が

クライマックスに入ったのは

ほぼ間違いないと思いますので

結末がどうなるのか楽しみです。

 

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