2022年10月6日発売の
週刊ヤングジャンプ2022年45号に
掲載されているキングダム 734話の
ネタバレ&感想になります。
第734話 生き延びる手段
内容ネタバレ
村の少年達を殺め
長の偲央にも手を出そうとした
狼甫一家の男に
刃を突き立てた桓騎。
突然の行動に皆が驚愕する中
桓騎は別の男にも襲い掛かる。
この状況に狼甫一家の者たちも
剣を抜き斬りかかろうとするが
桓騎は次々と男達を斬り伏せ
残るは一人だけとなっていた。
一人残った男は
ふざけんなよと吠えるが
桓騎は全く取り合うことなく告げる。
こっちはガキだが
数はいるぞと。
その言葉通り周りには
武器を持った少年達の姿があり
男に対して剣を向けていた。
男はそれでも大人をナメるなと
怯える素振りすら見せなかったが
桓騎はその間にもまだ息があった
男に止めを刺すために動き始める。
よせと止めようとする男に
言わなかったか?
あいつらも助けてくれと
そう言いつつ容赦なく命を断った。
それを見た男はようやく今の
自分の立場を理解したのか
慌てた様子で近づくな!と
剣を振り回すが男の頭部へ
桓騎の投げた短剣が突き刺さる。
そして桓騎の今という声に従い
少年達は怒りをぶつけるように
次々に男へ剣を突き刺し・・・。
男に止めを刺した後
我を取り戻した偲央は告げる。
こいつらを殺したところで
すぐに狼甫一家が
大勢で私達を殺しに来る。
あいつらは屈強で数も多く
私達は抗えず子供達を守れない!と。
その言葉に他の皆も
自分達が何をしたのか理解し
蒼白となっていた。
しかしそんな彼らに対し
桓騎は告げる。
お前らおかしいんだよと。
当たり前になっちまってんだよ。
”奪われる”ことがと。
その言葉に偲央を含めた皆は
目に涙を浮かべていた。
私達は無力だと涙を流す
偲央の頭に手を置いた
桓騎は安心させるように告げる。
大丈夫だ 俺に任せとけ。
全部上手くいくと。
衣央から当時の話を聞き
那貴はよく無事に済んだなと零し
問いかける。
一家の傘下の下っ端が
上をやってどうやって
”つくろった”のかと。
その問いに対し衣央は
つくろってなどいないと否定し
殺される前に殺ったんだと語る。
狼甫一家は本当に大きな野盗団で
大きい故に近隣に歯向かう敵はなく
住みかの警備はゆるかった。
私達はそこに数多くいた
子供の下僕に紛れて潜入し
頭目狼甫の寝込みを襲い殺した。
敵が動き出す前に殺る。
全て桓騎の計画通りだったと。
それを聞いた信は
お前らガキだけで
一家を潰したのかと驚いていたが
衣央は否定する。
大きな一家だったためか
つぶれはしないが
同時に幹部も何人か殺ったからか
弱体化はしたと。
そういったことに詳しい
那貴はつぶれていないなら復讐の刃が
押し寄せただろうと口にする。
一家の面子にも関わり
お前達を殺しておかないと
本当に一家がつぶれると。
衣央はその通りだとして
”あの場所”を捨てなくては
ならなかったと語る。
山中にひっそりと存在する空き地で
近くに小川もあり静かでいい所だった。
私達が発見し自分達の手で
作った”聖地”だった。
でも仕方なかった。
居座れば半刻で皆殺しだと。
那貴はそれでも死の追っ手は
来たはずだとして
”撒けた”のか?と尋ねるが
衣央は否定する。
撒けるはずはない。
殺し屋達は次から次に
どこまでも追ってきた。
土地を捨てるだけじゃ
”足りなかった”のだと。
だから桓騎は・・・。
そんな日々を送っていた頃
桓騎は追っ手として来た
狼甫一家の男達をあり得ない程
おぞましい方法で始末する。
それを見た者達は
吐き気を覚えるほどであり
少年達も同様だった。
皆が桓騎を恐怖の目で見て
頭がおかしくなったのかと口にするが
桓騎もそれに同意する。
これだけ頭おかしなとこまでやれば
”近づけねー”よなーと。
その上で語る。
力のねェ奴は頭使わねェとなと。
普通のことやって
生き延びれないのなら
誰もやれないことをやらねーとな。
この先この仲間(お前達)が
”誰一人傷つけられない”
ための手段であると。
その言葉を聞いた皆は
先程までとは違い
覚悟を決めたのか
次々にどうやればいいのかと
桓騎にそのやり方を求め・・・
衣央達は語る。
それが”砂鬼一家”の始まりであり
その日から徹底的にやってきた。
そのおかげもあってか
追っ手もある日を境に来なくなり
桓騎の言った通りになったと。
そうした中、砂鬼一家の一人として
この場にいた召が口を挟む。
ちょっと待って。
今のは砂鬼一家の話であって
那貴が知りたかった話とは
違うんじゃないかなと。
その上で告げる。
那貴は桓騎が何者なのか
知りたいのだと。
桓騎の”根っこ”に流れる
”怒り”が何なのかを。
だったら僕らは
話さないといけない。
僕の顔を焼いた領主を
桓騎が襲った
あの日のことを・・・と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回はどうして今のような
砂鬼一家になったのか
よく分かる話でしたね。
私的に桓騎の今までの所業から
嫌悪感を持っていましたが
桓騎の考えは正しいと思います。
誰もが目を逸らしたくなる程
頭のおかしい事をやる連中というのは
正直近づきたくないですし。
他にも方法はあったのかも知れませんが
少なくとも桓騎のとった方法が
子供ばかりの彼らを守ったのは
紛れもない事実だろうなと。
彼らは奪われる事に慣れるくらいに
弱者であったわけですし
それを払拭させる意味としても
効果的であったのは
間違いないでしょうね。
当事者だった彼らとしてみれば
誰にも頼れない以上
そうする他なかったのかも・・・。
結局そうなった根幹にあるのは
仲間を守りたいという
一心だったと思いますしね。
そんな背景があるせいか
ちょっと砂鬼一家に対する考えが
変わったのは間違いないかと。
そして次回はずっと気になっていた
桓騎の根っこの怒りについて
描かれるようなので
こちらも色々興味深いところ。
おそらく碌でもないというか
凄惨な場面が描かれると思いますが
多分今回と同様に
その描写を文字にするのは
難しいんだろうな・・・と。
ともあれ桓騎の根幹については
色々気になっていましたので
どんな事が語られるのか楽しみです。