2022年9月22日発売の
週刊ヤングジャンプ2022年43号に
掲載されているキングダム 733話の
ネタバレ&感想になります。
第733話 奪われた者
内容ネタバレ
山間で倒れていた所を
女頭領・偲央に助けられた桓騎。
集落に案内されるも
そこには大人の姿はなく
子供ばかりだった。
偲央は語る。
私たちは売られて
売られた先で傷つけられて
あげくに山に捨てられたり
逃げ出した者達の集まりだと。
偲央の好意により集落に
世話になる事になった桓騎は
彼らの生業の一つである
野盗仕事に付き合うことに。
偲央によるとこの山々は
野盗の類でひしめき合っており
そんな中で端っこにいる
彼女達も子供ばかりではあるものの
野盗団であるとのことだった。
次の町へ近い山道で
獲物となる者を待つ中
桓騎は以前から気になっていた
者に声をかける。
その者はいつも頭巾をかぶっており
その事に触れるが
聞かれた本人は何も答えず
周りの者達が代わりに答える。
そいつの名は召と言い
昔顔を焼かれたんだ。
召は親に売られて
ここ一帯の領主の下僕になったが
その領主は自分の趣味で
召の顔を焼いたり皮を剥ぐ
ど変態ヤロォだったのだと。
そうこうしている間に
山道を人が通るが
行商でも旅人でもなく
兵隊に守られており
手が出せないものたちだった。
その中心で馬車に乗っていた
男の姿を見た召が
ひきつけを起こしたように
震え始めたことで
桓騎もあれが誰なのか気づく。
あの男こそが
召の顔を焼き皮を剥いだ
この辺り一帯の領主なのだと。
その後桓騎たちは山道を通る
親子連れの旅人を襲撃。
桓騎は高く売れると
馬も奪おうとするが
父親のほうから
馬は勘弁してくれとの声が。
どうやら彼らはこれから峠を超え
病の母の元へ行かねばならないらしく
その代わりに妻の形見で
高価なものだという首飾りを
差し出していた。
それを見た桓騎は笑みを浮かべるが
偲央はそんな彼らに対し
これ以上は取らないと言い
その場を離れるのだった。
集落に戻った桓騎は
竹耳ら他の者達から
いつもあんな感じなのか?と
話を聞くことに。
彼らによると
殺しは絶対にしない
必要以上は奪わないと
偲央が決めたとのことだった。
そして彼女が頭領なのは
偲央がこの集団を作ったから。
”奪われた者”同志で
助け合う仲間になり
自分より小さい奴らを
守っていこうと。
そんな話を聞いていた所
村に買い出しに行った呂代たちが
襲われたとの報せが入る。
急ぎ向かったものの
殆どの者達は事切れており
辛うじて生き残っていた
呂代から狼甫一家に
やられたとの情報が。
呂代はあの親子から取ったもんを
せっかく干し肉と穀物に
換えてきたのに全部取られたと
涙を流し謝っていた。
あいつらきっと尾けてたんだと
零す呂代の言葉に偲央は
集落が危ない事に気づき
急いで戻るがそこには
凄惨な光景が広がっていた・・・。
その中心には笑い声をあげる
狼甫一家の男達がおり
一体なんの真似だと
偲央が声をかける。
お前達狼甫一家への上納は
約束通り払っているのに
なぜこんな・・・と。
それに対し狼甫一家の者達は
悪びれることなく語る。
昨日”狩り”をしたら
”その親子”その前に
お前らに狩られたらしいが
馬も首飾りも取ってないと聞いた。
だからお前らこっそり稼ぎまくって
溜め込んでんじゃねぇかと
調べに来たのだと。
当然ながらそんな事があるわけもなく
色々調べたがなかったと
笑いながら答える男達に対し
偲央は用が済んだのなら
帰ったらどうだと声をかける。
男達も用は終わったとして
見つけた干し肉と穀物を奪い
帰ろうとした瞬間
桓騎は竹耳に声をかけ
男達を殺そうと動き出す。
しかし剣を抜こうとした瞬間
偲央にやめろと止められてしまう。
あいつらを殺したりすれば
大変な事になる。
狼甫一家が押し寄せて
半刻もせずに皆殺しに遭うか
もっと酷い目に・・・。
力の無い私達は
こうやって生きていくしかなく
こうしないとあの子達を
守っていけない。
我慢してここまで
皆で生きてきたんだ。
奴らに剣を向けないでくれ
頼むと涙ながらに言われ
桓騎はその手を
剣から離すのだった。
しかし帰ろうとした男達は
先程の偲央の目が気に入らないとして
その体を要求し始める。
従わなければさらに
幼い子供に相手をさせると言われ
偲央は歯を食いしばって
男達に従うことを決める。
偲央はいつも通りに
少しの間我慢するだけだと言い
男達の元へ向かうが
桓騎は偲央の手が
震えていることに気づき・・・。
そして男達が笑いながら
偲央と共に小屋へ向かう中
桓騎が声をかける。
その声に反応した男が
振り返った瞬間
瞬きする間もなく
桓騎は男の目を抉り!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
砂鬼一家の前身ともいえる
集落のようですが
思っていた以上に
悪い環境だったみたいですね・・・。
五体満足のものなんか
殆どいない上に子供ばかりとは
生きていくだけでも
厳しい状況なのは間違いないかと。
そうした中で偲央が頭領として
皆を率いることが出来たのは
正直大したものだとは思います。
ただそこに桓騎がこなければ
近いうちに全滅していた可能性も
十分にあったんだろうなと。
それにしても今回の桓騎については
よくやった!って感じでしたね。
当然ながら偲央が言うように
我慢しなければいけない場面
だったとは思いますが
あんなのを見せられて動かないのは
それこそ桓騎らしくないですし。
ともあれ桓騎が動いたことで
この集落もこのままではいられないし
変わらざるを得ないでしょうね。
その結果今の砂鬼一家が
出来たのだとは思いますが
偲央が今いないのも含めて
色々あったのは間違いないかと。
その辺り次回以降にでも
語られるとは思いますが
次号は残念ながら休載で
続きは10/6発売の45号とのこと。