2023年6月22日発売の
週刊ヤングジャンプ 30号に掲載されている
キングダム 第762話の
ネタバレ&感想になります。
第762話 普通の法家
内容ネタバレ
韓非子が秦へ来朝し
秦側は大いにこれを歓迎した。
韓非子は即座に秦の朝廷に席を設けられ
李斯と共に法の強化・改正に尽力し
秦の強国化が一層進むことが予想された。
——が しかしそうはならなかったと
「史記」には記されている。
韓非子が秦に招聘されてから
政は一対一で何度も話をしていた。
政のもとへ李斯と共に訪れた昌文君は
その事について触れるが
政は思ったよりも難しいと語る。
色々な話をしているが
途中で必ず性善悪説の話となり
毎回そこで流れが途切れる。
俺は人の本質は”光”と思っていることが
気に食わぬのかそう思ったまま
中華の民を導こうとすると
すぐに崩壊すると。
韓非子の言うことは政にも
理解出来ていた。
しかしそれでも政は
人を信じることを根本に持って
その上で法を治めることを目指したい。
それでも韓非子は根が間違ってたものを
とらえていると必ず腐るの一点張りだった。
互いに平行線を辿っている事から
政は今はこのまま続けても
話は進まぬだろうとして
暫く時を置きその間韓非子には
咸陽の暮らしに慣れてもらおうと考えていた。
昌文君もその事に同意する中
政は韓非子との問答を暫く空けるが
ただ遊ばせておくのももったいないとして
李斯に韓非子と共に新法の研究に
取り掛かるようにと指示するのだった。
咸陽内の韓非子一団に
あてがわれた屋敷には
案内を任された女官たちがいた。
女官たちを率いる立場である
宝朱という女官は
韓非子に随行してきた
紀月という男から
親し気に話しかけられていた。
紀月が言うには韓にいる妹と
どこか似ているとのことで話しも弾み
宝朱も好意的に捉えているようで・・・。
韓非子と共に新法に取り掛かっていた
李斯のもとへ訪れた昌文君は
韓非子について尋ねる。
しかし李斯は韓非子の事を
ごく普通の法家であり俺が知る
かつての韓非子の迫力はないと語る。
あいつの口にすることは
全て的確で正しいのだが何かがない。
その事について李斯は
今の韓非子には”芯”がないと言いつつも
何かに気づいたのか
いや俺達が有りすぎるのかと零す。
昌文君は何の話だと尋ね
李斯は新世界への”思い”だと語る。
昌文君 お前達は当然だが
今や俺も昌平君も秦の朝廷にいる
人間達は一枚岩となり
大王の掲げる夢の実現のために
それぞれが本気で戦っている。
それは皆が大王を信じているからだ。
李斯がそんな事を思っているなんて
思いもしなかった昌文君が
思わず涙を流す中、李斯は話を続ける。
その集団の中に此度突然韓非子が来た。
それは何か今までにない良い反応が
生まれるかと思いきや
今のところそうではない。
我らと韓非子、芯の部分が
異なるのであればぶつけ合えばいいが
大王の話によるとそうでもないらしく
韓非子はどうしたいのか謎だと。
どうしても”そぐわぬ”と感じたなら
さっさと帰国願いを発するか
屋敷に閉じ込もって
拒否の姿勢を見せるかするはず。
だが何故のらりくらいと
時を過ごしている・・・。
韓非子は一体何をしに来たのかと
李斯は疑問に感じているようで・・・。
紀月と宝朱の二人は
あれからも逢瀬を続けたようで
体を合わせる仲になっていた。
紀月の存在は宝朱にとって
大きなものになっているらしく
屋敷を抜け出して宝朱に会いにいくという
紀月の言葉に宝朱は・・・。
趙を離れ咸陽へと戻ってきた姚賈は
早速李斯の屋敷へと訪れていた。
すでに約束してあったのか
姚氏という名で行商として屋敷へ入った
姚賈だが李斯のもとへ向かう途中
屋敷内をうろつく間者に気付いていた。
李斯様の屋敷の中でどういうことだ?
訓練でもしているのかと思いながら
何食わぬ顔をして歩く。
間者の力量としては上の下
いや中の上といったところか。
間者に”それ”と気づかれたら終わり
死を意味する。
・・・しかし重鎮中の重鎮である
李斯様の屋敷に間者とは
身内の者でないとしたら物騒だと
あとで李斯様に報告しようと考えていた所
ある男と行き違うことに。
その男は姚賈の顔を見て
一瞬驚いた表情を浮かべ
すぐにそれを表情から消していた。
姚賈は今の男の目を見て気づく。
俺に気づいて一瞬で気づかぬフリをした?
奴の気配は”間者”ではない・・・
それは間違いない。
だが”間者”ではない男が
なぜ俺に気づいた!?
いや・・・違う・・・
あの目は俺が何者かを知っていた目だ。
一体何者・・・と訝しんでいた
姚賈の耳に行き違った男と
誰かの会話が届く。
”お疲れさまでした韓非子様”
先程の男が韓非子と知った姚賈は・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
韓非子が秦に招聘されて
そこからすぐにどうこうなるとは
思っていませんでしたが
なんかよくわからないことに
なっているみたいですね・・・。
とりあえず宝朱という女官に
紀月がハニートラップを
仕掛けているのは間違いないかと。
諜報員・間者として
当たり前というかよくあることですが
それに見事に引っ掛かっていると。
正直言って女官の教育というか
秦の脇の甘さに呆れてもいますが
それだけ紀月が有能なのかも。
そしてそれを裏から指示しているのが
韓非子であるのもまず間違いないので
騰が訝しんでいた通り
韓非子に別の顔もあるんでしょうね。
気になるのは韓非子が
それを使って何をしようとしているのか。
秦にとって有益なことなのか
韓にとって有益なのか
それとも他にあるのか・・・。
色々な意味で咸陽は
当分の間韓非子を中心として
進むことは間違いないかと。
そこに趙から帰ってきた姚賈も
大きく関わってくるでしょうし
まさに戦場といった様相になるのかも。
そこに信が関わるとは思えませんが
秦の中枢での出来事なので
良くも悪くも影響は出てくるでしょうね。
なんにしてもドロドロとした
政治闘争だと思いますので
そういうのが好きな人には
たまらない展開になるかと。
気になる続きについてですが
次号・次々号の2号に渡って休載で
7/13発売の33号にて掲載予定とのこと。