2023年2月15日発売の
週刊ヤングジャンプ 11号に掲載されている
キングダム 第787話の
ネタバレ&感想になります。
第787話 狼血の契り
内容ネタバレ
若き日のカン・サロは
誰に従うことなく
戦場で手柄をあげていた。
そして若き日のジ・アガもまた
カン・サロと同等かそれ以上の手柄を
たった一人であげていた。
互いに一匹狼として手柄をあげる中
ある時二人は思わぬ形で同時に
手柄となる敵を討ち取った際に
どっちが討ち取ったのか揉めることに。
どちらも俺のほうが早かったと
一歩も退かないことから埒が明かず
ジ・アガは文句があるならかかってこい
殺し合いをして勝った方の手柄だと
カン・サロに剣を向ける。
しかしカン・サロはじゃ・・・いいよと
全く相手にすることなく
お前にやるとさっさと立ち去ろうとするが
ジ・アガは納得がいかなかったようで・・・。
そんなジ・アガが考えたのは
敵の首を真ん中から真っ二つにすることで
褒賞を二つに分けるというものだった。
その様子を見てカン・サロが
人知れず肩を震わせる中
手柄首を見分をした兵は
そんなジ・アガに対し告げる。
それはいいけどわざわざ首を二つにしなくても
報奨金を二人で半分に分ければいいだろと。
そう言われてようやくジ・アガも
カン・サロが笑っている意味が分かったようで
なぜ言わなかったと食ってかかるが
カン・サロの笑いは止まらず・・・。
そんなことがあってからというもの
カン・サロとジ・アガはツルむようになり
戦場でも名が上がる程に功績をあげていた。
そんなある日の夜
ジ・アガはカン・サロに対し
俺と同じくらい強いお前なら
友になってやってもいいと告げる。
そんな上からの言葉ではあったが
カン・サロもまたジ・アガの強さを認めており
それを受け入れる事を告げるが
ジ・アガは突然、では”血の契約”だと言い出す。
丁度ここに”狼の生き血”がいっぱいあると。
その血が先程さばいたヤギの血であることを
知っていたカン・サロはその事に触れるが
ジ・アガは二人が狼の血と思えばそうなのだと
改めて”血の契約”について語る。
病で全滅した俺の一族は
北の深山にて狼を神聖なものにしていた。
狼血の契りは魂魄の契り。
交わせば俺とお前の魂魄は交ざり合い
決して断てぬ絆で結ばれ
互いに力が宿り合うのだと。
この杯を受ける覚悟はあるかと
改めて問うジ・アガだが
カン・サロは軽い様子でいいよと返す。
その軽さによく考えろと
真剣さを求めるジ・アガだが
カン・サロもまた真剣だと告げる。
お前が生涯の共になるというのなら嬉しいよ。
望むところだジ・アガと。
その言葉にジ・アガも
カン・サロの覚悟を理解し
心のままに口を開く。
カン・サロ、俺達はこれから
多くの勝利を手にしていくだろう。
だが恐らく死ぬ時に
一番嬉しかったことは何かと問われたら
この契りをお前が受けてくれたことだと言うだろう。
杯を受ける戦士カン・サロに心から感謝する。
今日から俺達は一心同体だと。
そんなジ・アガの言葉を受け
カン・サロもまたジ・アガを我が友と呼び
狼血の契りを交わすのだった。
背後から迫るジ・アガに対し
突如反転し一撃を振り下ろす糸凌。
その一撃はジ・アガの首を斬り裂き
討ち取ったかに思われたが
ジ・アガは間一髪のところで
腕を盾にすることで防いでいた。
糸凌は防いだ腕もろとも断つべく
さらに力を籠めるが
ジ・アガは持っていた戦棍を
糸凌の体の中心に直撃させる。
そして返す刀で振り下ろされた一撃は
糸凌の腕を粉砕し兜を吹き飛ばす。
ジ・アガは死に体となった糸凌に
止めを刺すべく再び戦棍を振り下ろすが
糸凌はいい加減に死ねと激情と共に力を籠め
防いでいた腕を斬り飛ばし
ジ・アガを討ち取っていた。
それを見てカン・サロは
意識をそちらへと向けるが
その隙を申赫楽の剣が襲い掛かる。
しかし間一髪のところで
腕を盾にすることで防ぎ
次の瞬間には逆に申赫楽と山秀を
討ち取ることに成功する。
二人を討ったカン・サロはすでに意識なく
死に体の糸凌に止めを刺すことなく
討たれたジ・アガの元へ向かう。
そしてその名を口にしつつ
以前カン・サロと交わした言葉を思い出していた。
ある時カン・サロは
ついて行きたい人を見つけてしまったと
ジ・アガに伝えると共に謝った。
しかしジ・アガはなぜ謝ると返し告げる。
お前が従う相手だ、俺も従う。
俺達は一心同体だと。
それに相手はあの大男だろう。
俺も一度話した。
俺もお前に言おうと思っていたのだ。
二人が尽くすべき主が見つかったと。
二番目に嬉しい事だと。
カン・サロは倒れ伏した
ジ・アガに告げる。
体はここに置いていくが
お前の魂は俺と共にあると。
そしてジ・アガの魂と共に
主を援けに行くべく兵達に告げる。
司馬尚本軍の元へ移動するぞ。
敵将王翦の首を取り
城主と共に青歌へ帰るぞと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
カン・サロとジ・アガの絆が
メインに描かれた回でしたが
思いのほかジ・アガは奮戦したのではないかと。
結果として討たれてはしまいましたが
あのままあっさりやられてしまった場合
最悪カン・サロまでも討たれる可能性も
あったわけですし。
それはそれとして改めて思ったのは
やっぱり将軍になる人物というのは
若い頃からその片鱗があるもんなんだろうなと。
今回描かれた若い頃の二人は
恐らく初陣ではなく
何回か経験した後だと思いますが
それでも単身千人将を討ち取るというのは
一般兵からしたらあり得ない事だと思いますし。
それだけの戦功を上げれば
少なくとも百人将、千人将クラスにもなれるでしょうけど
群れるのが苦手とのことですので
打診があっても断ってたんでしょうね。
まあ、軍の上の方の人が
あくまでも個人の武であると判断して
上げなかったのかもしれませんが。
基本的に彼らと同じように
個人の武が際立っていた糸凌ですが
あれはまだ生きていると考えていいんでしょうか?
カン・サロはそんな彼女に
あえて止めを刺すことなく
見逃していましたが
実際のところ生き残れるのかなと。
見た感じすでに死に体もいいところで
意識もはっきりしてないように見えましたが
死ぬような傷なのかはなんとも言えない感じ。
もちろん他の兵に討たれることがなければですが
カン・サロが友の仇をとることなく
あえて見逃したこともありますし
なんとか生き残って欲しいものです。