雑誌掲載最新話 ヴィンランド・サガ

ヴィンランド・サガ 最新 第211話 内容ネタバレ&感想 男達の決断

2024年5月24日発売の

アフタヌーン 7月号にて連載されている

ヴィンランド・サガ 211話

ネタバレ&感想になります。

 

第211話 千年航路⑳

内容ネタバレ

 

夜が明け、朝が来る頃

エイナルとギョロ、ニスカの三人は

森を抜けアルネイズ村に戻ってきていた。

 

エイナルはギョロに休んでいるヒマないぞと

ウーヌゥの奴らが攻めてくる事を

村中に知らせるため柵を抜け先を急ぐ。

 

ギョロはニスカに腹減ってるだろ?と

家でメシ食って・・・と声をかけるが

ニスカは柵を抜けることなく足を止める。

 

そっちはノウドの国で

ウーヌゥは入れないと。

 

ギョロはそんなことないと返そうとするも

今何が起きているか思い出し

それ以上口にすることは出来なかった。

 

エイナルはそんなニスカから目を逸らし

ギョロは泣き出した彼女を慰め声をかける。

 

君も死ぬなよ。

今日からここに近づいたら駄目だと。


ニスカから以前口にしたヨメという

言葉の意味を聞かれ

甘酸っぱい空気が流れる中

荷車に何かを乗せ運んでいるウッゲが

エイナル達に気づき声をかける。

 

よかった無事だったかお前達!

トルフィンはどうした?

その木の陰にいるのか?と。

 

ウッゲからはニスカの姿は見えなかったらしく

ギョロはニスカを木の陰に隠しながら

ここには誰もいないと誤魔化し

エイナルは反対に尋ねる。

 

トルフィンは後から来る。

あんたのほうこそ大荷物抱えてどうしたんだと。

 

するとウッゲは目を見開き

怒りが収まらない様子で叫ぶ。

 

どうもこうもあるかい!

昨日の夜ウーヌゥどもが攻めてきたんじゃ!と。

 

ビャルニの家が燃やされて

ケガ人や死人もたくさん出た。

 

男衆総出でそいつらを追い払ったが

また来るかもしれないから

今みんなで砦へ避難してる最中だと。

 

その話を聞いたエイナルは

・・・そいつらはたぶん斥候だ

もうすぐ本隊がここに来ると口にし

皆が集まっている砦へと向かい歩き出す。

 

ウッゲは詳しく聞かせろ!と声をかけるも

エイナルはさっさと向かってしまい

同じく話を聞いていたニスカは考えていた。

 

もうすでに攻撃が・・・

ミスグェゲブーシュは

この事をご存じなのかしら・・・?と。

 

そんなことを考えていたせいか

足元の枝を踏んでしまい

ウッゲに誰かいるのか!?と訝しまれるも

ギョロはなんとか誤魔化す。

 

そして興奮したウッゲを宥め

砦へと向かいながら

木の陰に隠れたニスカを思う。

じゃあな・・・元気でなと。

 

残されたニスカはそんなギョロを思い

木の陰で一人涙を流すのだった・・・。


砦に辿り着いたギョロは

村中から荷物をもって避難してきた

開拓団の者達に自分が見てきた事を

改めて説明していた。

 

ウーヌゥの戦士300人が

もう間もなくアルネイズ村に来るだろう事を。

 

今砦に集まっている者達は

女子供を含めても100人程しかおらず

村人たちはあまりの戦力差に嘆いていた。

 

話を聞いたヴァルガルは

トルフィンが撤退と言っていたことを

ギョロに確認すると

なら是非もねェ撤退だと声をあげる。

 

ただし船4隻じゃア100人と物資を

一度に運ぶことァできねェ。

 

まずは女子供と食料だ。

北東へ一日行ったところにある

無人島へ脱出させやしょう。

 

アッシらが休憩に使ってる島です。

真水もある。

3往復もすりゃ何もかも

そこへ運び切ることができるでしょう。

 

その先どうするかは・・・

トルフィンの旦那のご帰還を待って

決めましょうと。

 

生まれたばかりの赤ん坊を抱く

グズリはトルフィンは無事なのか

ギョロに詰め寄る一幕もあったものの

いざ撤退するとなったその時

村人からトルフィンに対して文句があがる。

 

トルフィンを信じてここまで来たのに

全部無駄だった。

何が平和の国だと。

 

村の女性はまだ冷静で

トルフィンのせいじゃなく

病気のせいだと話すも聞き入れられず

男達は不満の捌け口をトルフィンに向け

好き勝手に声を上げ始め・・・。


騒然とする中、昨夜の戦いで

片腕を喪ったイーヴァルが姿を見せる。

 

そして皆に語り掛ける。

お前ら・・・この砦は・・・

なんのために作った・・・。

 

この村を守るため・・・だろうが・・・!

あんな・・・野蛮人ども相手に

ビビってんじゃねェぞ・・・!

 

少人数でも守れる・・・!

そのための砦なんだ・・・!と。

 

そう話したイーヴァルは

まだ傷が痛むのか蹲ってしまうが

その言葉に応えたのは

アルネイズ像と共に姿を見せたエイナルだった。

 

エイナルはお前の言う通りだと

イーヴァルの言葉に同意すると

オレは戦うぞ!と声を張り上げる。

 

トルフィンが何と言おうと!

たとえ独りでもこの村を守る!

オレ達が作り上げた このアルネイズ村を!と。

 

その決意に村の男達も同調し

次々にオレも戦う!との声があがり

一転して抗戦ムードへと変わっていた。

 

ギョロが皆を焚きつけたエイナルに戸惑う中

見張り台からウーヌゥの軍団が来たとの報せが入る。

 

家を燃やしながら向かって来る

ウーヌゥの軍団に対し男達は怒りの声をあげ

エイナルは男達と共に声をあげる。

 

戦うぞ!オレ達は

ヴィンランドここ以外のどこへも行かん!と。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

トルフィンが戻ってこないままに

アルネイズ村は抗戦を決意したわけですが

どう見ても無謀としか言いようがないなと。

 

もちろん自分達が一から作って来た村ですから

守りたいという気持ちは理解できますし

ああなるのも仕方ないとも思います。

 

エイナルが自ら斧を手にとって

戦うことを決めたのも

トルフィンとの話から

ある程度予想できてましたし。

 

ただ冷静になって考えると

あの場で戦って何が得られるのかと

思わざるを得ないですね。

 

全員が全員ではなかったとしても

ウーヌゥ人の目的はトルフィン達ノウド人が

ここから去ってもらうこと。

 

砦に籠って襲撃を防ぐというのは

戦力的に勝ち目があるのならば

有効な手段だとは思いますが

今の状況を見るに例え砦を守り切れても

アルネイズ村の崩壊は免れないわけで・・・。

 

だとしたら感情論を別とするなら

ここで砦に籠って戦うことに

どんな意味があるんだろうなと。

 

エイナルはアルネイズ村を守るために

武器を手に取ったわけですが

村に入り込む前に撃退するならともかく

村の外れにある海沿いに築いた砦で戦っても

後には何も残ることは無いでしょうね。

 

まあ、先程も言ったように

感情的に納得できないのはわかりますし

すでに襲撃を受けている以上

引くに引けないのも分かります。

 

だけどその一端の原因である

イーヴァルが村の男を扇動して

戦いに向かわせるのはちょっとどうかと。

 

彼らが鉄製の武器を持ち込んでさえいなければ

その武器を求めて襲撃されて

ガングラディも命を落とすことはなかった。

 

その事に気づいているのか

どうかはわかりませんが

自分が原因であると理解した時

イーヴァルがどう感じるのか知りたいものです。

 

まあ、なんにしても女子供の意見はよそに

男達が戦争をすることを決めた以上

この流れは止められないでしょうね・・・。

 

そしてもう一つ気になるのは

この戦争の落としどころについて。

 

ノウド人が撤退しない限り

ウーヌゥ人は襲い続けるでしょうし

どちらの陣営も犠牲者が増えていくにつれて

引くに引けなくなるのは目に見えていますからね。

 

それにどちらも今以上に数を減らしては

その後の生活がおぼつかなくなるわけで

どう考えても先はないなと。

 

これから先、凄惨な戦争が

どこまで続くかはわかりませんが

なんとか出来るとするならば

終始戦いを望まなかったトルフィンだけでしょうね。

 

こんな状況になってしまっては

どう収拾をつけるかも難しいですが

それでもトルフィンの動き次第で

今後の展開が変わってくるかと。

 

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