2026年8月19日発売の
週刊少年サンデー 38号に掲載されている
界変の魔法使い 第39話の
ネタバレ&感想になります。
其の三十九 呪法の都
内容ネタバレ
あの穴が飛国の王都
「空元」だというのか?
オレが見た時は
そこまでの大きさではなかったが・・・
話を聞いていた世無がそう口にすると
アギリはそりゃそうだ。と話を続ける。
あれは入口だぞ。
中は驚くほど広く、深い地下都市だ。
だが、呪法という見立ては正しい。
王都の民は地下に住み――
その王都の最も高い位置に
王族と魔女たちの住む王宮があると。
それを聞いた世無は人々の念を集めて
上に届けるしくみか。大がかりだなと言い
アギリはそれに同意する。
千年やってるからな
私が侵入した頃は大分出来上がってた。
山岳地帯の過酷な環境を考えれば
穴の中は意外に快適な近代都市だ。
規律さえ守ればそこそこの生活ができる。
畑や運動場、ちょっとした歓楽街もあった。
正確な階数は分からないが二百階近くはあるだろうと。
話を聞いて思うところがあったのか
世無がどこまで侵入した?と尋ねると
アギリは決まってるだろう?最深部までだと
口元に笑みを浮かべ・・・
そんなアギリを見て世無は尋ねる。
・・・お前が同じ所に三度も侵入するのは
珍しいものな。どこが気に入ったと。
それに対しアギリが極端な秘密主義の所だな。
暴きたくなると口にすると
世無は呆れたような表情を浮かべていた。
秘するは呪法の常道だろうがと。
アギリは全てが分かった訳ではないさ。
殆ど私の推測だと言い、逆に尋ねる。
だが一定の納得感があると楽しい。
たとえば王都の最上層には何があると思う?と。
世無が上層ほど階級が上の者が
住んでる訳でもないのか?と返すと
アギリは笑みを浮かべながら口を開く。
飛国の最強の産物、知ってるだろ?
魔眼の製造所、つまり産院だと。
ある程度予想していたのか
世無がやはりそのための呪法か・・・と零す中
アギリはさらに言葉を続ける。
王都では日に三度、祈りの時間がある。
穴の奥底から謎の言葉が地鳴りのように響き渡る。
呪詛のようにしか聞こえないが
どうも祝福の言葉らしい。
その祝福の言葉を浴びて、王都の産院では
魔眼を持った子が数多く生まれる。
そうでなくても魔力耐性のやたら高い子供になる・・・
――そうでない子が
淘汰されるというだけの話だろうがね。
そんな国家ぐるみの千年にわたる呪法が
最高の形で結実したのが・・・お前の弟子さと。
話を聞いた世無が改めて
王都の最下層には何がある?と尋ねると
アギリは思い出すように寺院と墓だと返す。
まあ墓というかあれは・・・
贄、だろうなと。
そんな話を二人がしている中
眠っていた王子が目を覚ます。
どうやら呪いがさらに進んだようで
王子は体を起こし左手に巻かれた布を外す。
すると掌に刻まれた数字は
「三」から「二」へと変化しており
それを見た王子は・・・
アギリから飛国の信仰については?と
聞かれた世無は語る。
原始的な土着信仰だろうな。
呪法と相性がいい。
たぶん・・・そもそもの信仰対象は
空とか鳥とかじゃないか?
古代の文献には空に近い土地故に
時折、天晴眼を持つ子どもが
生まれるという記述がある。
天女や空を飛ぶ者の伝承も多いと。
世無の話を聞いたアギリは
・・・なるほど、その辺りがはじまりなのか・・・
と納得した様子を見せながら語る。
飛国で最も格の高い寺院は穴の底のものだ。
さすがに結界がバカみたいに張られていて
気づかれず入るのにすこぶる骨が折れたと。
それに対し世無が骨を折った甲斐は
あったんだろう?と返すと
アギリは言いたくてたまらないのか
笑みを浮かべながら口を開く。
――王都 空元の底、飛国の呪法の
中心にいるのはおそらく――神だ。
神仙を前に神眼持ちが言うとややこしいがね。
飛国にとっての神、その御神像が底に祀られている。
絵は多少あれど像はここにしかない。
侵入したのは昼、祈りの時間だ。
上を見ても空は白い点のようにしか見えない。
横の壁は全て墓だ。
下は骨と、かつて骨だったであろう白い砂。
そして中心に――
飛国の神は、顔を隠し翼と体中に
様々な眼を持った多眼の姿をしている。
御神像の体の眼の部分には、ご丁寧に多種多様
豪華絢爛な玉が嵌め込まれていた。
よほど盗んで帰ろうかと思ったが
呪布の下に隠された顔を見てやめた。
そこには人の頭より大きい
特大の浮揚石が嵌まっていた。
つまりだ。飛国の民は翼を持った空の神を
崇めながら深い穴の底に鎖で縛り続け・・・
その鳥籠たる王都では神の子が生まれ続ける――
こんな非道い呪法、崩すには惜しいだろ?と。
そう言って嗤うアギリに対し世無が
禁域侵入愛好家がよく言う・・・と
ため息を吐いていた。
その上で他にも聞きたいことが・・・と口にするが
アギリはああすまん。とそれを止めると
ちょいとヤボ用。すぐ戻ると
空間転移するのだった。
一方その頃、眠っているロキに
バレないように部屋を出た王子は
王宮の屋根の上にいた。
そんな王子の背後に空間転移した
アギリは声をかける。
特等玉の力を借りて、
行方をくらます気かね 神眼の子と。
アギリを見て一瞬目を見開いた王子だが
現れるのは予想していたのか口を開く。
やはり・・・ここではどうやっても
あなたにバレてしまうようですね・・・
本当は、もう、姿を隠して
しまいたいのですけれど。
そう言って儚い笑みを浮かべた王子は
表情を一変させ、アギリに声をかける。
あなたと、ちゃんと話してみたいと思っていました。
少し、お時間頂いてよろしいですか?と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回に続いてアギリの口から
飛国の内情が明らかになった回でしたが
正直思っていた以上に謎が多いというか
怖い国だったみたいですね。
まあ、侵入したアギリも全てを掴んだ
というわけではなさそうですが
飛国が一番隠しておきたかったことこそ
最下層の神でしょうね・・・
本当に神かどうかはわかりませんが
この作品中でも上位の存在である
アギリがそう口にした時点で
それだけの力を持っているのは間違いないかと。
正直言ってしまえば神仙と呼ばれる者たちがいる
この世界において神の存在というものが
どういったカテゴリーなのかはなんとも言えないものの
実在していてもおかしくはないのかも。
この神がきっかけで界変が起きたのかは
まだ定かではありませんが
何かしらの要因になっているのは
恐らく間違いないでしょうね。
何にしてもそんな神と呼ぶに相応しい存在を
地下に縛り付けることで恩恵を得ていた飛国が
ろくでもない国なのは確定かと。
まあ、その結果生まれたのが
王子だったわけですがあの性格からして
色々と思い悩むことになりそうですね。
別に王子自身が悪いわけではありませんが
そんな国で王子として生を受けたことで
否応なく関わるのは避けられないと思いますし・・・
何にしてもそんな王子とアギリが
どんな話をするのか楽しみですね。
王子としてなのか神眼の持ち主としてなのか
それとも両方なのかはわかりませんが
あのアギリの事ですから
結構真面目に答えてくれるのではないかなと。
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