魔法使いの嫁 54話のネタバレ&感想になります。
第54篇 First impressions are the most lasting.Ⅱ
内容ネタバレ
エリアスがアンジェリカに唐突に何故デイヴィッドと結婚したのかと尋ね
はぐらかされていた一方チセは
授業が始まるまでに制服に着替えるために寮の部屋へと向かっていた。
どうやら中にいるルーシーは誰かと電話しているらしく
入っていいものかと窺っていたところ丁度終わったのか
ルーシーと目が合ってしまい朝の挨拶を交しつつ恐る恐る中へ。
準備する間ルーシーから色々聞かれることになり
たどたどしくそれに応えるチセだったが
そんないつもと違う態度はルーシーにとって気に入らない事だったようで
その喋り方は嫌だと言われてしまう。
チセは興味がなさそうだけどちゃんと見てる等と思いつつも
そんな風に面と向かって嫌いと言われたのはヨセフに続いて二人目だと
思わず含み笑いするのだった。
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先に行ったルーシーと別れ準備を終えたチセは
出てきたところでジャスミンとばったり会うことに。
どうやらジャスミンは寝坊してしまったようで
ばつが悪そうな表情を浮かべる彼女とあいさつ程度に話をすることになるが
彼女もまたルーシーのことを知っているらしく
ルーシーが初等部の中頃から転入してきた事等色々聞くことに。
彼女が誰かと仲良くしている場面なんて見たことないと話しつつもジャスミンには
どうやらその原因について思い当たることがあるらしく
”書紡ぎ蜘蛛(ウェブスター)の悲劇”という言葉を口にするが
それについては話してはいけないことだったらしく
今のは聞かなかったことにしておいてと言い残しその場を後にするのだった。
学院の廊下にてレンフレッドとたまたま行き違うことになったエリアスは
唐突に誰かを伴侶にしたいと考えた事はあるのかと尋ねていた。
思いもよらなかったことを聞かれたレンフレッドは驚きながらも
それがチセとのことだと気付いたようで
思った通りを伝えればいいと答えるが
エリアスからお前の子はどうなんだとアリスの話に。
エリアスは魔術師は魔法使いとは違いその才能が血族に受け継がれることが多いとして
アリスは魔力量は多いが才能はそこまで特異ではないと告げる。
その上でレンフレッドも自身の血筋を残すために育てているのだと思っていたと話すが
どうやらレンフレッドにとってそのことは地雷だったらしく
確かにその手の魔術師も少なくない事は認めると言いつつも
だがあれは俺の娘だと強く否定されることに。
そんな二人の会話を鍛錬場から戻ってきたアリスが柱の陰で聞いているとは思ってもいない
レンフレッドは拾った子供で物覚えもよくなく体も強くないが
そんな下らん理由で拾って育てたわけじゃないと告げる。
ひとりで選んでひとりで生きられるようになるまで
あいつを守るのが”俺の役目”なんだと。
それを聞いたエリアスは自分が思っていたような関係ではないことを理解し
また君の地雷を踏んだらしいと謝罪するが
そんなレンフレッドの本心を聞いてしまったアリスは・・・。
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授業が終わりリアンと共にその後始末をしながらチセは
彼から学院での授業について色々説明を受けていた。
学院を卒業する全員が魔術師として生きていくわけでは無く
向いていないものはどうするのか等色々話を聞く内に
二人は食堂へと向かうがそこにはゾーイとアイザックの姿が。
ゾーイはチセを見てそそくさと避けるようにその場を後にしてしまい
残ったアイザックと共に食事をとることに。
アイザックが話に加わったことで
話はこの学院を創立したという”七つの盾”と呼ばれる
七つの魔術の大家について話しに。
魔法使いであるチセは詳しい事は知らなかったらしく
”使役のロージングレイヴ”
”獣殺しのセント・ジョージ”
”医術のリッケンバッカー”
”占術のフォーサイス”
”錬金術のホーエンハイム”
”音楽のナイチンゲール”
”守護のスクリムジョー”について色々説明を受けていた
そんな話の中、チセはジャスミンから聞いた”書紡ぎ蜘蛛の悲劇”について尋ねたものの
どうやらこの話はあまりよくないらしく
リアンが真顔になったのを見てチセとアイザックは
自分達は知らないほうがいいやつみたいだと判断するのだった。
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そして次の授業が始まる時間となり二人と別れたチセだが
今日は何故だかルーシーと会う事が多いようで・・・。
向かう場所が同じなのか一緒に歩くチセは
沈黙に耐えられずチセの方から声をかけることになり
ルーシーもまた言葉を返してくれるものの
慣れ合うつもりがないのがよく分かる返答だった。
そうした中、ルーシーから魔法使いであるあんたが何故この学院にきたのかと尋ねられ
チセはなんてことない理由だと返していたところ
そこへゾーイがばったり姿を見せる。
チセを見たゾーイが舌打ちしながら今来た道を戻ろうと身を翻す中
チセは自分が何かしたのかと尋ねるが
ゾーイがそれに応えることはなく歩き出していた。
しかしそんなゾーイの態度が気に入らなかったのか
ルーシーが突然耳が塞がっていたようだからと
ゾーイのしているヘッドホンを奪いとると
あんたがこれを嫌いでも別にいいが私無視は嫌いだからと告げる。
見ていたチセが何が何やら困惑する中
ヘッドホンを取り返そうとしていたゾーイだが
ルーシーの言葉に対しお前はそいつの正体を知らないから言えるんだと叫んでいた。
そしてアレキサンドラには誤魔化されたが俺には判るのだとして
チセとエリアスのことをバケモノじゃないかと批判するが
突然ゾーイの様子がおかしくなり始める。
そこへ丁度先程食堂で話したリアンとアイザックがやってくるが
彼らが目にしたのは髪が蛇のように変化したゾーイの姿だった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックス、MAGCOMIでどうぞ!
感想
七つの盾とか”書紡ぎ蜘蛛の悲劇”についてとか
色々謎が増えた今回ですが
ラストのゾーイの変化で全部持ってかれた感じですね。
それにしても髪が蛇というのは
メデューサが有名だと思いますが
ゾーイもそれに関係しているんですかね?
ゾーイは男だったと思いますので
男版のメデューサはなんていうのかは分かりませんが
とりあえずどっちがバケモノなのかと。
まあ、ゾーイには普通の人には見えないものが見えているようですので
竜の呪い持ちのチセやエリアスのことが恐ろしく感じているんでしょうけど
流石にあの態度はないわ~という感じです。
おそらくあの髪が蛇になるという現象も
彼がこの学院に来た要因になっているんだろうとは推察しますが
それにしたってチセをバケモノ呼ばわりは正直許せないですね。
あ、エリアスの方は仕方ないと思っています(苦笑)
だって骨頭ですしキレると怪物変化しますし。
なんにしても彼の秘密とでも言えばいいのか
他の生徒にもバレてしまったのは間違いないので
その辺り次回にでも明らかになりそうですね。
それはそれとして今回は随分とルーシーとの絡みが多かったですが
なんていうか見事な塩対応でしたね。
まあ、そんな中でも相手を思いやると言うか
ほうっておけない部分も多少なりとも出てましたので
好感度的には悪くないかなと。
少なくともゾーイよりははるかにマシ。
そんな彼女の慣れ合わない態度の要因となっているのが
”書紡ぎ蜘蛛の悲劇”みたいですが
正直なんのことやら・・・。
字面だけを見るに蜘蛛が何かを仕出かして
それによって犠牲が出たのかなとは思いますが
これについても次回以降に期待ですかね。
とまあ、色々謎や衝撃的な事があったものの
詳しくは語られなかったですし今後に期待するしかないかなと。
それはそれとしてレンフレッドの本心が
アリスにバレてしまいましたが
正直なんていっていいか・・・。
レンフレッドがアリスのことを大事に大切に思っている事は分かりましたが
これってアリスが望んでいるものとは違うわけで・・・。
まあ、何も想われていないよりはいいのかもしれませんが
アリスはこれからどうするのか気になるところです。
私的にはその前にエリアスがアリスの事をばっさり評価した内容についても
気になるところではありますが
間が悪いと言うかなんていうか・・・。
ともあれアリスの事、ルーシーの事、ゾーイの事等など
これからどうなっていくか予想できない部分も多いので
どういう展開を見せるのか楽しみです。
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