魔法使いの嫁 53話のネタバレ&感想になります。
第53篇 First impressions are the most lasting.Ⅰ
内容ネタバレ
自室にてチセからもらったものを調べていたフィロメラだが
何度確認しても魔力が込められたただのお茶であることは間違いなかった。
自分が考えていたものではなかったからか
フィロメラはそれらを布に包むとゴミ箱の中へと捨ててしまうが
服のポケットにはリラックス効果があると言うラベンダーのサシェが・・・。
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学校に行く日となりいつものように朝食を摂るチセだが
今日は前とは違いのんびりしていることに少し不安を覚えていた。
しかしどうやらエリアスによると”裏道”をつかうらしく
その”裏道”を使うためのつなぎ役であるセントールのヘーゼルを待っていたようで
彼と共に近くの森へと向かう事に。
道中、ヘーゼルは夏に休暇とって群れに戻った際に
年寄り連中からそろそろ結婚しろとか色々言われたことを愚痴りつつも
目的地となる場所へ到着したが
そこにあったのは大きな樹に隠れた電話BOXだった。
ヘーゼルによると”裏道”自体は古い空き家や庭の出入り口など色々な場所にあるが
ここも普段目くらましかけてるし人間と同じ道でも問題ないから
自分もあんまりこういう特別な”裏道”は使わないとのことだった。
だが最たる理由としてはエリアス、ヘーゼル共に口を揃えて危ないからだと語り
チセはエリアスと手を繋ぎ中へと入ることに。
二人の説明によると”裏道”とはこの世のチャンネルの一つであり
ここはその中でも時間と座標がかなり歪んでいるらしく
簡単に言うと入口と出口の間を大きくショートカットすることができるとのことだった。
しかしヘーゼルはここを使う事を決して推奨しているわけではないようで
それは厄介な門番が棲みついているからであり
チセ達の前にも多数の犬のようなモノが集まってきていた。
ヘーゼルたち運び屋は彼らの事を”猟犬”と呼んでいるらしく
ヘーゼルはそんな彼らにエリアス達がここを使うための許可を得るために
通行料としてもってきた手荷物を引き換えに頼んでいた。
どうやらその頼み事は受け入れられたらしく
入った場所から出ていく場所までの区間だけ許可され
彼らの身体に出来ていた結晶みたいなものを飲みこまされることに。
それを飲みこむと彼らの匂いが付くらしく
決められた区間にいる限りチセ達を奴らは追わないとのことで
ヘーゼルも以前飲んだとのことだった。
ルツも含めた三人そろっておえっと嘔吐いた後は
とっとと先へ進むことになり
学院側にある出口へと向かう事に。
そして裏道から出てきたチセがあれから5分も経っていない事に驚く中
ヘーゼルと手間賃に関して話し終えたエリアスは
彼と別れチセと共に学院の中へ。
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エリアスと一緒に連れ立って歩くうちにチセは
先程ヘーゼルが結婚について話していたことから
ラハブから言われたあの子の言うお嫁さんは君の抱く意味とは違うかもしれないという
言葉を思い出していた。
そしてふとエリアスに一番最初の時あなたはどうして
私をお嫁さんにするつもりだなんて言ったんですか?と尋ね
エリアスもまた答えようとしたところ
そんな二人に声をかけてきたのはアンジェリカだった。
どうやらアンジェリカは学院からもたまに注文が入ったりするようで
チセも互いに色々話そうとしたところ移動時間を知らせる鐘が鳴ったことで
急ぎ授業へと向かう事に。
走って教室へ向かうチセを見送ったアンジェリカは
改めてチセが元気になって良かったと安堵しつつも
エリアスがしていたループタイをチセがしていたことに気付いていた。
アンジェリカも昔エリアスにあれが欲しいと言ったことがあるらしく
そんなこともあったと昔のことを懐かしむ二人だが
エリアスは手放してもいいのかと感じたが出来なかったと語る。
自分の意識が生まれてから初めて誰かにもらったものだったからねと話すエリアスだが
アンジェリカからそれをどうしてチセにあげたのかと聞かれ
ループタイをあげた時の事を思い出していた。
カルタフィルスのもとから戻ってきたチセが
未だ眠りから目を覚まさない頃
そんな彼女の様子を見に来たエリアスは
ルツから今の状況について聞かされていた。
どうやらチセは魂の根元に近いところにいるらしく
ルツにどうしてチセはいつも自分が傷ついてまで行動するのかと漏らしていた。
ルツはこいつは大事なものを持っていないとして
大事に思っているものはたくさんあるがそれが自分と繋がっているなんて
同じくらい自分もそいつに大事にされているかもなんて欠片も実感してないと語る。
だから自分が傷ついてもそれを見た誰かが
心を痛めるなんて想像もできないし
自分の痛みを渡す気もないのだと。
その上で自分はこいつと一緒に死ぬなら本望だが
チセが死にたくない時に傷ついて一緒に死ぬのは悔しいと語り
それだけは”結んだ”ことを後悔していると話し
眼が覚めたら少しは変わってくれてたらいいんだけどなと呟くのだった。
そしてチセが目覚めた後
エリアスは彼女にこれをつけてくれないかと
自身のループタイをチセに手渡す。
”壊れたら困る”ものだから君に持っていてほしいと言われ
チセは大事なものなら私が持つのはと断ろうとするが
エリアスにこれを持っていたら君も無茶をしないだろと無理矢理着けさせられていた。
まだ自分を使わないやりかたがわからないなら
これを壊さないように動いて欲しいと言われ
そう言われると怖いですねと言いつつ受け取るが
そう思ってもらわないとまたお腹に穴を開けてもらっちゃ困るんだと怒られ
大人しく預かることを決めるのだった。
その時のことを思いだし
自分を大事にしてもらわないと怖いと話すエリアスだが
アンジェリカはその言葉を聞き思わず吹き出し
怖いかあと何か含みありげな笑みを浮かべるのだった。
一方、その頃救護室では
チセと同じく今年から入学したゾーイが
入学してから1週間ということでアレクサンドラの問診を受けていた。
今のところ問題なく過ごせているゾーイだが
どうやらチセのことが気になっているらしく相談を持ち掛けるが
隠れて中の様子を探ろうとしていたフィロメラもその名前を聞き
驚いたようにとっさに救護室の扉から手を離し・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックス、MAGCOMIでどうぞ!
感想
相変わらずというかなんて言うか
まだ学院篇が始まってそう経っていないから仕方ないかもしれませんが
色々と気になる部分が多いですね・・・。
ゾーイに関しては次回にでも多少なりともわかってくる所がありそうですが
フィロメラについてはぶっちゃけ怪しいところが多すぎて・・・。
なんとなく彼女自身は悪い人間ではなく
ヴェロニカに言われるままに動いているような印象を受けますので
彼女自身がどうこういうよりもヴェロニカ次第なのかも。
これまでの話の流れからして
おそらくヴェロニカの所属する派閥みたいなものが
この学院で暗躍しているのかなと思っていますが
その辺りはいずれ明らかになる時まで待つしかないのかも。
それはそれとしてゾーイに関してですが
どういう能力を持っているのかは何とも言えませんが
感受性はかなり高いみたいですね。
エリアスとチセを見て驚きというか恐怖を覚えたみたいですし
他の生徒達よりも中にあるものとでも言えばいいのか
そういうものを感じる、視る力が強いのかも。
彼自身もチセと同じく今年からの入学生みたいですので
その辺りが彼の力に関わっているのかもしれませんね。
それはそうと裏道に関してですが
”猟犬”以外は特に特筆するものは無いかなと。
以前カルタフィルスを追いかける際にも
裏道は使われていましたしね。
ただあの”猟犬”については正直何とも言えないものが・・・。
まあ、この世の生き物かどうかも怪しいものですので仕方ないんですが
それでもあれに近づきたいとは思えないなと。
まあ、何かしら問題でも起きない限りは
再登場は無いと思いますが
出てきたときには何かしら問題が起きている事になるので
出てこない事を願っています。
なんとなくですがチセ達はともかくとして
そこに逃げ込んだ連中とか食われそうな気がしますし・・・。
ともあれ当分の間は学院篇は謎やら伏線やら
色々増えていく一方だと思いますので
今はチセの学院生活でも見ながら青春だな~と
暖かく見守るのが一番ではないかと。
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