2020年7月30日発売の週刊ヤングジャンプ 2020年35号で連載中の
曝ク者! 第18話のネタバレ&感想になります。
第18話 どうやって乗り越えたんですか
内容ネタバレ
理不尽に残酷に妻と娘を喪った夫は
病室にて一人絶望の中にいた。
思い返されるのは亡くなった妻子との思い出であり
その目には止めどなく涙が流れていた。
そんな男のもとへナースから
どうしても会いたいと言っている方が
いると聞かされることに。
”同じ犯人に家族を殺された”という言葉が気に掛かり
会って話をすることになるが・・・。
事件の後まるで時が止まったような部屋で
蘭から詳しい事情を聞かされた楓。
だが警察の発表だと甲斐山は
犯人しか知らない情報や被害者の衣服が
捨てられた場所を知っていたとされており
それはもう犯人しか知り得ないと信じられずにいた。
しかし蘭はその自供はでっち上げだと語る。
警察にいる友人に調べてもらった結果
”犯人しか知らない情報”は取り調べの際の誘導尋問によるもので
衣服に至ってはわざわざ似た物を手に入れて
甲斐山の自宅近くに遺棄しただけであると。
楓は何故警察がそんな真似する必要が
あるのかわからず困惑するが
蘭は甲斐山が”犯人であって欲しかったからだ”と語る。
冤罪事件ではしばしば警察が自分達の思い描いた
事件像に合致させる為、証拠の捏造・改竄が行われる事があり
甲斐山事件も先人達の霊にならった行為が見受けられた。
”自分がやった”と言うまで終わらない
長時間の取り調べもその1つであり
事実甲斐山が逮捕された後2000年から2020年まで
5年周期で5件”全く同じ手口の犯行”が起きている。
”遺体を家族写真の前に持ってくる”という行為は
2010年週刊論州が取り上げるまで外部に出なかった情報であり
2000年と2010年にこの行為を再現できたのは
警察と被害者そして真犯人のみであると。
あまりの衝撃的な事実を前に呆然とする楓に
蘭は仮に甲斐山が犯人で逮捕後の事件が
全て模倣犯だったとしても
その犯人は捕まっていないと語る。
その上で部屋は極力事件当時のままにしている、
気づいたことがあったら教えてくれと言われ・・・。
被害者家族の夫である阿差森の病室を訪れた蘭は
自身が同じ被害にあった事を明かす。
その上で犯人は衝動的な人間ではなく
必ず事前に家の中に家族写真が置いてある事や
奥様とお子さんの年齢を調べていると。
5年周期なのでその時間はたっぷりあるが
何か不審な人間を見かけていたら教えてくださいと頼み
その病室を出ようとしたところ
阿差森からどうやって乗り越えたんですか?と
声をかけられることに。
突然の事で押し潰されそうだという阿差森に
蘭は乗り越えていませんと告げる。
今でも外で子供の声がすると
そのまま家のドアが開いて「ただいま」という言葉が
聞けるのではないかと思う時があると。
あの日からずっと止まったままだが
少しだけ変化があるとするなら
前に進める分だけは痛みに慣れたところでしょうか・・・と。
あとを追いたくはならなかったのかと聞かれ
蘭は生前に家内と約束していたことを語る。
「どっちかが先に亡くなったら
今まで以上にいっぱい楽しい人生を送るようにしとこうよ」
「そしたら”こんなこともやった””あんなこともやった”って
想い出話を向こうで聞ける楽しみが出来るじゃない?」
そんな約束をしていたのだと。
約束を守れているとは言えませんが
それでも・・・生きていますとの言葉に
阿差森は涙を流すのだった。
病室を出た楓もまた蘭がどんな思いで
部屋をそのままに生活してきたのかと
涙を流していた。
あの家を見るだけで
蘭がどれだけ家族の事を大事にしていたかが伝わり
犯人がそういう想いを踏みにじったのだと
悔しさで涙が止まらなかった。
蘭は言い訳を入る余地を残さないためにも
先に言った方がいいかもなと零し
楓にありがとうと頭を下げる。
そしてこの事件が解決してもしなくても
”最後まで共に行動は出来ないからな”と言い
楓はどういう意味ですか・・・?と
その真意を問いかけるが・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
蘭が悲惨な事件に遭ったのは
前回からの流れで分かってましたが
正直何て言ったらいいか・・・。
幸せな家庭を築いていたのに
一瞬で地獄に落とされたようなものですからね。
正直想像しただけでも言葉もないです。
生き残ったのが悪いとは言いませんが
遺された者としてみれば
家族と一緒に逝きたかっただろうなと。
もちろん生きていて良いこともあるでしょうけど
あくまで私がその立場に立ったらそう思うだろうなと・・・。
それにしても本当に甲斐山が犯人かどうかは
今のところなんとも言えませんが
とりあえず犯人はかなり厄介ですよね。
冤罪どうこうは何とも言えませんが
もし仮にそうだとしたら
警察関係者が犯人である可能性もあるのかなと。
もしそうなら警察が別の人間を
犯人に仕立て上げる理由もわかりますし
仮に甲斐山が犯人だったとしても
模倣することも可能ですし
どちらの場合も可能性はありそうな気がします。
全てが推察でしかない状況ですので
誰が犯人なのかはわかりませんが
もし初めの事件からずっと別の犯人がいた場合
犯人の年齢もかなりいってますよね。
1985年から2020年ですから
初めの事件当時20歳だとしても
今は55歳になるわけですし。
随分とサスペンス的な展開になってきましたが
もうちょっと情報が欲しいところ。
最終的にどんな結末が待っているかは分かりませんが
このまま犯人が捕まらないと言う展開だけは
なんとしても避けてほしいですね。
気になる続きについてですが
次号については休載とのことですので
続きは8/20発売の38号とのこと。