2020年10月9日発売の別冊少年マガジン 2020年11月号に連載されている
アルスラーン戦記 87話のネタバレ&感想になります。
第87章 血戦の夜
内容ネタバレ
ナルサスの策により
同士討ちしたトゥラーン軍へ
突撃を仕掛けるパルス軍。
兵士達は本当に相手がパルス軍なのかと
疑心暗鬼にかられていた。
その上ジムサ将軍が裏切ったとの噂に加え
敵の数も援軍がいたのかどうかも分からず
四方全てパルス軍だと恐慌状態に陥り・・・。
そうした状況の中
手をこまねいては殺されるだけだとして
イルテリシュが檄を飛ばしたことで
多少なりとも落ち着きを取り戻すトゥラーン軍。
一方、突撃したパルス軍は猛攻を続け
キシュワードは先日の戦いで決着がつかなかった
ボイラを討ち取っていた。
パルス軍の将達は敵の大将である
トクトミシュの首を狙うべく
それぞれ動き出す。
図らずもアルフリードと一緒に
行動することになったクバード。
そんな彼女の口からゾット族の名が出たことで
以前ともに戦ったメルレインの事を思い出す。
どうやら彼女はメルレインの妹だったようで
メルレインと面影が似ていると言われたアルフリードは
心底嫌なのかその表情には嫌悪感が。
クバードによるとメルレインは
族長の座を彼女の為に空けてあるらしく
それを聞いたアルフリードは
即座にあたしは族長なんかになりたくないと拒否し
他になりたいものがあるんだと敵兵を射かけるのだった。
一方、イルテリシュの檄により
辛うじて対抗していたトゥラーン軍だが
トクトミシュ自ら武器を持ち
戦う程に追い込まれていた。
すでに勝敗は決したも同然の中
トクトミシュの前にタルハーンが姿を見せ
国王を逃がすため
ここは自分が防ぐと殿を買って出る。
トクトミシュもその言に従い
一言すまぬ・・・と告げるが
タルハーンは笑みを浮かべていた。
そしてトクトミシュがここから離れたところで
タルハーンは自らをトゥラーン王国随一の剛の者と
自負したるなりと名乗りを上げ
パルス軍へと襲い掛かる。
その武力は一般兵が太刀打ちできるものではなく
次々と兵士達が討たれる中
彼の者を止めるためダリューンが姿を見せる。
タルハーンはイルテリシュの父を倒した黒衣の騎士と
ダリューンの事を知っていたらしく
剣を交えて見たかったと笑みを浮かべ
喜んで一騎討ちに応じることに。
そして始まった両者の戦いだが
互いに一歩も退かず
互角の様相を見せる。
およそ人が戦っているとは思えない程の
音と共に激しさを増す戦いだが
タルハーンの馬が潰れたことで事態は動き
タルハーンは馬を捨てダリューンに飛び掛かるも
最後は首を剣で貫かれ命を落とすのだった。
タルハーンとダリューンの戦いが決着した頃
イルテリシュはこのまますませてなるものかと
アルスラーンの首を狙い馬を走らせていた。
しかしその姿は見つからず
追いついてきた配下の者から
わが軍は総崩れであり
ボイラ将軍とタルハーン将軍が討たれたと聞かされ・・・。
一方エラムに呼ばれナルサスと共に向かう
アルスラーンだがそこには
背に矢を受け倒れたジムサが・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
あれだけの策が見事に嵌ったわけですから
仕方がないとはいえ
思いのほかあっさり決着がつきましたね。
一時はイルテリシュの檄もあって
対抗できたみたいですが
戦の趨勢までは変わらなかったようです。
それにしても今回は二つの一騎討ちがありましたが
キシュワードは圧勝でダリューンは辛勝と言った感じ。
正直ダリューンの方も圧勝するかと思ってましたが
トゥラーン王国随一の剛の者は伊達じゃなく
かなりの実力者でしたね。
あれだけダリューンと戦えたわけですから
他の将だったら勝てるかどうかというレベル。
あれだけの剛剣の持ち主ですから
私としては同じく剛剣使いの
クバードとの戦いも見てみたかったなと。
それに加え王を逃がすために
殿を買って出るくらいの忠誠心を持っているとか
ああいう人物にこそ仲間に加わってほしいものです。
なんにしてもあそこまでやられた以上
トゥラーン軍はおそらく撤退するでしょうし
あとはジムサの処遇だけになるかと。
ジムサもナルサスの策に嵌められたとはいえ
良将なのは間違いないですし
アルスラーンもおそらく命を助けると思いますので
パルス軍の一員になる可能性もあるのかも。