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アルスラーン戦記 漫画最新 88話 ネタバレ&感想 イルテリシュの凶行

2020年11月9日発売の

別冊少年マガジン 2020年12月号に

連載されているアルスラーン戦記 88話

ネタバレ&感想になります。

 

第88章 王者の器量

内容ネタバレ

 

トゥラーン軍を撃退し

勝利に歓喜するパルス軍。

 

カーヴェリー河の東に布陣する

ラジェンドラ率いるシンドゥラ軍にも

トゥラーン軍が敗退し

帰り支度をしているとの報が・・・。


一方その頃ペシャワール城では

アルスラーンによって

昨夜の戦いにおける功績として

トゥースの名が挙げられていた。

 

大軍が通ったかのような

夜営の跡を捏造し噂を流し

あたかも十万の軍が

迫っているかのように

トゥラーン軍に錯覚させた。

 

その正体を敵に掴ませずに

工作を成し遂げたのは

並大抵の苦労ではないと。

 

他の者達もその功績には

全く文句は出ず

皆が笑顔で祝福していた。

 

その様子を眺めていたダリューンは

殿下のなされようはまことに見事だと

傍らに立つナルサスに語る。

 

パティアスを会計監に

任命した時もそうだが

トゥースのように地味に働いた者を

高く賞してこそ兵士にも励みが出る。

王者の器量というものだと。

 

殿下の事ならなんでも

感心する材料になるのだなと揶揄う

ナルサスだが内心思うことがあった。

 

ダリューンが猛将タルハーンを

討ち取った自分こそ最大の功績を挙げた、

トゥースの下におかれるのは

納得できぬとゴネたら

殿下はどう反応するかなと。

 

もう少し自分を高く評価してもと思いつつ

ダリューンと別れたナルサスは

城内にて手当を受ける

ジムサの元へと足を運ぶ。

 

そこにはエラムとアルフリードが

監視するかのように目を光らせており

流石のジムサもその雰囲気に

うんざりしていた。

 

そんな彼にナルサスは

例の件について

考えは定まったかと問いかける。

 

それはアルスラーンに

仕えてはどうかというものであったが

ジムサにはどうにも

理解できないものがあった。

 

武勇はダリューンらに及ばず

知略はナルサスに頼りきりで

どう見てもお人好しの情弱者。

 

何故俺にそんな少年に

仕えよと勧めるのかと。

 

そう話すジムサにナルサスは

アルスラーン殿下の肩に

鷹が止まっているのを

見たかと問いかける。

 

その上で語る。

空を飛ぶ鳥も永遠に

飛び続けることは出来ぬ。

 

必ず巣に戻らねば

ならぬと思うが・・・と。

 

何が言いたいのか理解したジムサに

主君にも様々なありようがあるとして

表面的に強いだけが

その資格ではないと。

 

その上でトクトミシュ王が

おぬしをどう遇したか

ゆっくり考えてみることだと言い残し

エラム達と共に部屋を出る。

 

残されたジムサは舌打ちしつつも

心中にはある言葉が繰り返されていた。

 

トクトミシュ王が

おぬしをどう遇したか

という言葉が・・・。


一方パルス軍に敗北した

トゥラーン軍はトクトミシュが

疲れたと口にしたことで

休憩をとっていた。

 

トクトミシュは名だたる将達を

失ったことで見る影もなく項垂れ

さらに糧食にも余裕がない事から

もはや勝算はないと判断し

本国へ戻ることを決める。

 

イルテリシュがそれではなんのために

ここまでやってきたのかと

断固として反対の声をあげる中

カルルックが一つの案を出す。

 

それはルシタニアと手を組み

東西からパルス軍を

挟撃するというものだった。

 

駄目でもともと交渉の余地はあるという

その提案にトクトミシュは

やるだけやってみよと告げる。

 

イルテリシュはこの状況で

我らに有利な条件に持っていけると

お思いかと再考を促すが

トクトミシュの反応は

いや・・・しかしと精彩がなく・・・。

 

その様子を見たイルテリシュは

草原の覇者たつトゥラーンの王が

無様なと剣を抜き

トクトミシュへと突き刺す。

 

いきなりの凶行に

その真意を問いただす将達だが

イルテリシュは告げる。

 

ただ一度の敗戦で骨を抜かれ

ろくに決断を下す事さえできぬ

弱き男を斬ったまでのこと!

 

敗れたのは俺とて無念だが

戦ってことごとく

勝つというわけにはいかぬ以上

敗戦に耐えて報復を計るだけの

強さがなくてどうする!

 

ここに倒れているこの男にはそれがなく

これは王の抜け殻であると。

 

自ら王に名乗りでたイルテリシュの

激情を前に他の将達は

戸惑ってはいたものの

反対する声はなかった。

 

そうした中、後方の部隊から

シンドゥラ軍が襲撃し

兵糧を根こそぎ奪われたとの報せが!?


まんまとおいしいところを

かっさらったラジェンドラは

満面の笑みでペシャワールを訪れていた。

 

それぞれ色々と思うところがあったものの

表面上歓待するパルス軍の面々。

 

トクトミシュが弑逆されたこと

あのままだったらルシタニアと

同盟を組んだかもしれないことなど

恩着せがましく語り

高笑いしながら去るラジェンドラ。

 

彼が去った後ダリューン達は

良いように利用されたことに憤慨するも

これでトゥラーンの件にも一息ついたと

ギーヴから旅の報告が。

 

ギーヴはデマヴァント山で

ヒルメスに会ったことを報告。

 

宝剣ルクナバードを

カイ・ホスローの墓から

持ち出そうとしていたと。

 

さらにクバードからザーブル城の

ボダン征伐でヒルメス王子に

手を貸したとの報告が・・・!?

 

一方その頃ヒルメスは

前方に集団を発見する。

 

ヒルメスは集団の様子から

賊ではなさそうだとして

このまま進むようにと指示するが

その集団には彼と再会を夢見る

イリーナを乗せた輿が・・・!?

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回でトゥラーン軍との戦いも

一応の決着を見せましたが

まさかトクトミシュが

イルテリシュに弑逆されるとは・・・。

 

イルテリシュからすれば

あんな覇気も精彩もかく

無様な王なんて認めない!

って感じなんでしょうけどね。

 

そこへラジェンドラ率いるシンドゥラ軍が

後方部隊に襲い掛かるとか

トゥラーン軍にとっては

泣きっ面に蜂もいいところ。

 

パルス軍にとっては

まんまとおいしいところを

持ってかれた感じですね。

 

まあ、でもここまでやられれば

当分の間こちらに侵攻してくることは

まずないと見て良いかと。

 

という感じで

トゥラーン軍とのあれこれは

ひとまずケリがついたわけですが

今度はヒルメスとイリーナの

話になりそうです。

 

まだどちらも気づいていないので

このまま分からず仕舞いで

行き違う可能性もありそうですが

その辺りはなんともいえないところ。

 

イリーナはヒルメスに会うために

ここまで来たと言っても過言ではないので

出来ることならここで再会を果たして

欲しいところですが・・・。

 

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