2021年3月9日発売の
別冊少年マガジン 2021年4月号に
連載されている
アルスラーン戦記 92話の
ネタバレ&感想になります。
第92章 独りの夜
内容ネタバレ
国王アンドラゴラスにより
結果として南方へと
追放されることになった
アルスラーン。
ダリューンらの訴えも
アンドラゴラスは聞き入れず
さらに見送りもならぬとして
日が暮れつつある中
独り城を出ることに。
そしてアルスラーンが出発した後
城内ではいきなりの王太子の
追放に騒然としていた。
将達もまた表面には
出していなかったものの
国王の行いに
納得できてはいないようで・・・。
その中でもナルサスの部屋に
姿を見せたダリューンは
誰が見ても不機嫌なのが明らかで
いつ爆発してもおかしくないくらいに
苛立っていた。
ナルサスはそんなダリューンを見て
怖・・・と思いつつも
自室の周りに聞き耳を立てる者達が
いることを察知する。
そしてお前も心配性だなと
何気ない形で明るく
ダリューンに声をかけつつ
指文字で現状を説明する。
俺たちが命令に背いて
陣を離脱することが
国王の狙いであると。
アンドラゴラス王は
俺達が国王より王太子殿下に
忠誠を尽くそうとしていることも
知っており強引に引き離せば
王命に背いて陣を離脱する。
そうすれば反逆者として
俺達を殺すことが出来ると。
ダリューンはそこまで
忌まれていたのかと愕然としつつも
アンドラゴラス王は己の治世のために
俺達を殺そうというのか!?と
焦っていたがナルサスは
心配ないと指文字で教える。
エラムとアルフリードに
事情は説明してあり
自分のやるべきことは
わかっているはずだと。
そう指文字で説明したナルサスは
外で聞き耳を立てている兵士に
聴こえるようにまずは俺達に
できることをするだけだと口にする。
国王陛下がお戻りになったとなれば
新たに参陣する者も
増えるだろうからと。
ダリューンもナルサスに乗る形で
当たり障りなく答えつつも
指文字で今後について話し合い・・・。
一方、独り城を出たアルスラーンは
当初日没までにどこか村をみつけて
止めてもらおうと考えていたが
見通しが甘かったことに気づき
困っていた。
薪を拾う時間を考えると
もう野宿の支度をした方がいいと
暗くなり始める中
野宿の準備に。
急ぎ薪を集め火を起こしたものの
いつもエラムがやっていたからか
いざ一人でやってみると大変だと
ため息をついていた。
そんな事を思っていた矢先
アルスラーンは
今自分が一人であることを思い出す。
暗闇の中不安に駆られ何かあったら
すぐに逃げられるようにと
馬に鞍をつけた状態で
休むことにするが
すんなり眠れるはずもなく・・・。
一方その頃ペシャワールにて
騒ぎが起きていた。
飼葉小屋から火が出たらしく
兵士達が必死の対応に追われる中
騒動を仕掛けたエラムと
アルフリードが動き出す。
同時にダリューン達も動き出し
騒ぎの中、城の外へ。
ダリューンは城の外で
騒動を見越して待ち構えていた
キシュワードと相対することに。
ダリューンはアルスラーンの為
キシュワードは国王の臣として
どちらも退く事はなく
刃を交えようとした瞬間
キシュワードの馬に矢が!?
その矢はファランギースによるもので
落馬したその隙にダリューンも
彼女と共に馬を走らせていた。
キシュワードは追ってきた
城の兵士達に逃亡者を
追うようにと指示するが
本気で追ったところで
お前達の手に負える連中では
なかろうとも思っていた。
これで捕殺されるようなら
しょせん王太子殿下の
お役にはたつまいと。
追っ手に囲まれていたナルサスも
アルフリードの助けで
追っ手を振り払い馬を走らせ・・・。
あくる日アルスラーンは
アズライールに起こされ目を覚ます。
そして改めて自分が
一人であると気づき
悄然としていた。
上空を舞うアズライールの鳴き声が
耳に入り顔をあげたアルスラーンは
何かあったのか?と思いつつ
朝日の眩しさに目をそばめていた。
あまり眠れなかったのか
しかめっ面をしていた
次の瞬間思いもしなかった光景が
その目に映っていた。
こちらへと向かい馬を走らせる
ダリューン達にアルスラーンは
飛び上がるほど喜び
その目には涙が・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いずれアルスラーンのもとに
来るだろうなとは思っていましたが
思いのほか早かったですね。
流石のアンドラゴラスも
こんなに早く行動にうつすとは
思っていなかったんじゃないかなと。
それにしても結局
一晩だけではあったものの
獅子が出るかもしれない中
一人野宿するのは
どんなに心細かったか・・・。
ただでさえ一人で野宿自体
した事がなかったわけですから
その恐怖はかなりのもの
だったと思いますし。
いつ襲われてもおかしくない
緊張状態の中深く眠れるはずもなく
目を覚まし改めて
仲間がいない事を理解するとか
これはかなりくるだろうなと。
そして悄然となり
項垂れたところで
仲間達と合流したわけで
そりゃ飛び上がって
涙も流すのも当然でしょうね。
ダリューン達も夜通し
馬を走らせながらアルスラーンを
心配してたんでしょうし
無事に合流出来てなによりでした。
というわけで仲間と合流し
次回は新天地である南方へ
向かうことになるかと。
アンドラゴラスは難癖をつけて
アルスラーンを追放したわけですが
それが結果としてアルスラーン達に
何をもたらすのか楽しみですね。
どう考えてもあの状況で
アルスラーンを追放するのは
悪手だと思いますしその報いを
いずれ受けることになるかと。