2021年2月9日発売の
別冊少年マガジン 2021年3月号に
連載されているアルスラーン戦記 91話の
ネタバレ&感想になります。
第91章 唯一の国王
内容ネタバレ
捕えられていたアンドラゴラスが
ペシャワール城へ姿を見せたことで
その眼前に跪くアルスラーン達。
アルスラーンは現れた両親に
声をかけるもののアンドラゴラスは
それを取り合うことなく
王妃共に疲れていると述べ
委細は午後の事とするとして
寝所を用意せよと告げる。
その言葉に反論することなく
アルスラーンはルーシャンに
その案内を任せるが
主要な将達は喜びよりも
困惑のほうが大きいようで・・・。
アンドラゴラスが寝所に向かった後
ダリューン達アルスラーンに
忠誠を誓う者達は
これからのことについて話し合っていた。
しかし国王であるアンドラゴラスが
王太子であるアルスラーンと
権勢を分け合うことはあり得ず
ダリューンは最悪の場合
パルスは分裂すると語る。
ナルサスもその言を否定せず
黙っていたことで
その信憑性が高くなっていた。
それでもアンドラゴラスに
何の義理もないファランギースや
ギーヴ達はアルスラーンに
従うことを決意。
そうした中、アルスラーンは
自身の心に問いかけていた。
父上と母上にようやく
再会できたというのに
心に弾むものが全くない。
私は子として人間として
どこか欠けているのだろうか・・・と。
その後百騎長以上の武官と
役人たちがアンドラゴラスにより
閲兵の場に集められることに。
その場にてアンドラゴラスの口から
告げられたのは以下の事である。
パルスにおいて兵権は
一人の国王に帰すため
余人が国王の兵権を侵すは
すなわち大逆であると。
それはアルスラーンに罪があると
言っていることを示しており
ダリューンは異議を申し立てるも
アルスラーンから控えよと言われ
それ以上を口にする事はなかった。
そしてアンドラゴラスは
アルスラーンに告げる。
南方の海岸地帯に赴き
国土を回復するための兵を集めよ。
その数五万。
五万に達するまで国王のもとへ
帰参するに及ばずと。
あまりの内容に衝撃を受ける
アルスラーンだが将達も
それがどんなに難しい事か
理解していた。
どう見ても達成できないことであり
これは事実上の
追放ではないか・・・と。
言葉もないアルスラーンだが
ナルサスから受けるようにと言われ
その勅命を受けることを決意する。
追放されたのではなく
行動の自由を与えられたと思おう。
父上はこの弱い私に試練を
与えてくれているのかもしれない。
そう思えば恨まずに済むと。
アンドラゴラスは
そんなアルスラーンに対し
すぐに出立するようにと告げる。
すでに夕刻に差し掛かり
余りにも無慈悲な言葉だったが
アルスラーンは反論することなく
出立の前に母上に会わせて欲しいと
願い出るも却下。
憤るダリューンを諫めたナルサスは
殿下への随従を申し出るも
これも却下されてしまい
さらにはジャスワーンすらも
付いていくことを認められず・・・。
事ここに至りアルスラーンは
全てを受け入れ単身で
向かうことを決意し告げる。
五万の兵を陛下の御前に
見事揃えてご覧にいれますゆえ
しばしお待ちいただきましょうと。
そして門を守る兵士達に
見送られながら
アルスラーンは城を出立する。
後を追ってきた
アズライールと共に
全てを失ってもなお
その瞳の光を失うことなく
馬を走らせるのだった・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回のラストに国王である
アンドラゴラスが帰還し
碌でもないことになると思ってましたが
予想を遥かに超える
事態になっていますね・・・。
まさに事実上の追放と
いったところですがどう考えても
愚策としか言いようがないなと。
まあ、未だ明らかになっていない
裏事情もあるんでしょうけど
なんというかアンドラゴラスが
アルスラーンにつらく当たるのって
私怨っぽい気がするんですよね・・・。
アルスラーンがアンドラゴラスの
子ではない(多分?)ことが
関係しているんでしょうけど
大本の感情はあの王妃関連から
来ているような気がします。
これについてもいずれ
何らかの形で分かるでしょうけど
それをアルスラーンにぶつけるのは
どう考えてもおかしいと思いますし。
ともあれアルスラーンが
ダリューン達とも引き離されて
新天地で再出発することに
なりそうですね。
出立の際のあの力強い目を見れば
なんとでもなりそうですが
険しい道のりになるのは
間違いないかと。
それと主と引き離された
ダリューン達がこのまま大人しく
アンドラゴラスのいう事に
従うとも思えないので
色々波乱が起きるのも
恐らく間違いないでしょうね。
なんにしても事態は良い方に
進んでいるとは言い難いですが
これもアルスラーンが
より大きくなるために必要な
事だと思いますので
新天地でも頑張って欲しいものです。