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キングダム 最新 703話 ネタバレ&感想 王翦からの鳥の知らせ

2021年12月16日発売の

週刊ヤングジャンプ 2022年3号に

掲載されているキングダム 703話

ネタバレ&感想になります。

 

第703話 逆手の大戦略

内容ネタバレ

 

桓騎軍が平陽城に

王翦軍が武城にほぼ同時に

攻城戦に入ったとの報せが

王都咸陽にも届いていた。

 

どちらも順調に進んでいることから

地図を前に皆が気勢を上げる中

王翦から昌平君へと急報が届く。

 

その知らせは鳥の知らせに

よるものであり

そこには次のように記されていた。

 

”二城と邯鄲の間に李牧の長城有り”

”通過難し”と。


その知らせに皆が騒然となる中

政から伝令の続きはないのかと

問われた昌平君は続きを読み上げる。

 

”これを逆手に好機と見る”

”宜安を攻め北にフタをすべし”と。

 

皆が再び騒然とする中

政や昌文君はその真意について

考えを巡らせる。

 

そして政はそれが

趙王家の脱出経路を潰すと

言っているのだと気づく。

 

昌平君の同意し

改めてその真意について説明する。

 

この先邯鄲を包囲し

陥落させたとしても

王宮からは恐らく地下の脱出道があり

趙王を含めた王族は城外へと逃れる。

 

こちらは邯鄲陥落で

趙を打ち倒したと発するが

向こうは趙王家のある場所が

”趙である”と発し

力が残っていれば

しぶとく抵抗戦に出るだろう。

 

厄介なのは復興しやすい地に

王家が逃げ込むことで

それにより戦いが長引く

恐れがあると。

 

その説明を受け一同は

急ぎ趙北部の地を大地図に記し

考え始める。

 

邯鄲からかなり距離が離れた

北の地である宜安。

 

その宜安の北には中山

そしてさらに北には

不毛の地と呼ばれる”代”

そこまでが趙の領土である。

 

大地図を見ながら

”代”の地について語った昌平君は

さらに言葉を続ける。

 

一つ厄介なことに

その”代”の西側にあるのが”雁門”

かつて李牧が治めていた地であると。

 

趙の朝廷と李牧の確執から

趙王達が李牧に命を委ねることは

まずないとは思いつつも

仮にそうなった場合

一筋縄ではいかないのは

明らかだった。

 

昌文君はそんな北の果ての地など

もはや脅威にならぬと語るが

昌平君は否定する。

 

脅威にならずとも

力はそこに割かねばならず

そうすると次に控えている

最大の敵”楚”との戦いに

全力を注げなくなる。

 

あの超大国相手に

それは命取りになりかねないと。


王翦はそうなる前に

北の経路を叩くと言っており

昌平君は改めて

王翦の意図について語る。

 

王翦は邯鄲の地の南に

長城が出現していると言っている。

 

これは秦軍の北上を防ぐものだが

見方によっては趙軍の南下

つまり南への脱出経路を

自らふさいでしまったとも取れる。

 

つまり王翦はこれを好機として

北を攻めてフタをし

完全に脱出路を無くせと。

 

さらに長城越えの戦いも

回避するためそこでの犠牲も

出さずにすむ利益も大きい。

 

北を討ってから南下し

北口から邯鄲を討てば

その一撃で全てが終わると。

 

昌平君の言葉を聞き

納得した昌文君は

最後の問題について触れる。

 

それは王翦が”宜安”と

伝えて来たことだった。

 

昌文君はあまりにも

北すぎることからもう少し前でも

いいのではないかと話し

他の者達もそれに同意の声を上げる。

 

しかし昌平君は思案した上で

”宜安”を狙うべきだと言い

政もそれを認め

すぐに宜安攻略の戦略を

考えるようにと告げるのだった。


一方その頃最前線では

王翦軍が武城を攻略すべく

攻め立てていた。

 

そして田里弥軍と倉央軍

両軍の活躍もあって

武城を陥落せしめることに成功する。

 

それから十日後

桓騎軍も平陽城を落とした。

 

武城よりも日数を要したのは

桓騎の十万斬首の一件が

大きく関わっていた。

 

桓騎憎しと兵の士気が戦ったことと

敗北すれば同様に自分達も

虐殺されるという恐れから

平陽の人間が最後まで

徹底抗戦に出た為である。

 

それでも破れ捕虜となった

兵・住民は震え

泣き叫ぶしかなかった。

 

ところがここで桓騎は捕虜の対応を

一緒に入城した飛信隊に丸投げした。

 

面倒な捕虜の扱いは

飛信隊に押し付けて

自分達は城内の財を奪うことに

専念したのだ。

 

これにより平陽の人間は

これ以上危害を

加えられることはなかった。

 

平陽・武城を落とした

桓騎軍と王翦軍はそれぞれの城内で

軍の再生につとめた。

 

そしてそれから二月後

咸陽にて軍総司令昌平君が

号令を発した。

 

それは王翦・桓騎の両軍が

長城を迂回・北上し

まず閼与を落としさらに北上。

 

一方で秦北部軍と東部軍を

合わせ大軍とし

太原を通して趙北部に侵入。

 

太原を通る軍と

王翦軍・桓騎軍が合流し

趙大軍となり一気に

宜安に攻め込むという

必殺の大戦略であった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

李牧の一手に対し

秦側の戦略が明らかになりましたが

正直このままじゃマズイ気が・・・。

 

王翦と昌平君の戦略は

正しいというか

面白い物だとは思いますが

相手が李牧じゃなかったら

成功していただろうなと。

 

あの李牧が罷免される前から

なんだかんだと手をつけてきた

策ですからね。

 

前回にわざわざ宜安に

行ってきた事から見ても

秦の狙いは全て看破した上で

その対策があるんだろうなと。

 

というより李牧が戻ってきた以上

そうすんなり勝たせるわけもないので

ここは李牧の見せ場になるでしょうね。

 

というより李牧に対して

初戦は王翦が勝った形ですが

正直なところ趙の朝廷の

横やりがなかったら

どうなったか分からないですし。

 

なのでそういう盤外の手を

使わなければ

勝てないのではないかと。

 

特に趙の朝廷は秦とは違い

腐りきってますからね。

 

それを利用しない手は

ないのではないかと。

 

どちらにせよここからの戦いは

李牧がどういう策をもって

迎え討とうとしているのかに

期待したいところですね。

 

そしてその策に対し

秦軍はどう対応するのかも含め

これからの戦いが楽しみです。

 

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