2023年9月21日発売の
週刊ヤングジャンプ 43号に掲載されている
キングダム 第771話の
ネタバレ&感想になります。
第771話 雪辱戦
内容ネタバレ
祖国から遠く離れ北の地で
強制労働に耐える旧壁軍。
捕虜収容所に捕らえられた者達は
重労働にもかかわらず食事も制限され
絶望の中にいた。
しかしそんな中でも死を選ばなかったのは
皆と同じように生活する壁の存在だった。
壁は今にも倒れそうな程
顔色も悪くやつれていたが
それでも皆に声をかける。
先に戦死した者達のためにも今は耐えろ。
どんなに空腹でもどんなに苦しくても耐えろ。
これも戦いだ 意地でも生きろ。
そして士気の火を消すな。
きっときっと秦軍が
再び進行して来て
いつか我々は解放されると。
そう話し倒れ込む壁を皆が心配しつつ
彼が言うように士気の火を絶やさぬよう
作業中にいつか必ず脱出の際に役立つはずと
縄の切れ端や矢じりのようなものを集めていた。
そんな彼らに上々だと
口元に笑みを浮かべた壁は
とにかくもう休もうと横になり考える。
我々が負けて捕虜となり
強制労働を強いられてもう一年・・・。
最初の一月でケガ人たちが大勢死に・・・
残った我々もいよいよ限界に近い・・・。
桓騎将軍が討たれ
その軍も壊滅したと看守達は
何度も大笑いして話してきた。
恐らくそうなのだろう。
そしてそれが真実だとして
早ければ今年秦はもう一度
趙北部攻略に大軍を向かわせるだろう。
そこで勝つことを願い
我々の解放まで繋がることを祈るしかない・・・。
・・・だが間違ってもいきなり
”番吾”を狙うのだけはやめるよう。
ここにはすでに
李牧の罠が仕掛けてある——。
夜になり信は
影丘以来となる王賁のもとへ訪れていた。
信なりに玉鳳隊を心配しているようで
当たり障りない世間話から入ったものの
王賁は信に声をかけられること自体
気に入らないらしく話も続かず
結局言い争いになってしまう。
話は終わりだとばかりに
戻ろうとする王賁に信は問いかける。
”番吾”攻めで李牧を本当に
出し抜いてると思うか?と。
王賁はその考えは危険だ
この一年李牧はあらゆる場合を想定して
準備していると思っておいた方がいいと話し
信も同様に考えていた。
その上で”番吾”が無防備ではないということは
王翦将軍も承知の上のはずだと。
それを聞いた信から
大丈夫なんだろーな
・・・お前の父ちゃんはと聞かれ
王賁は足を進めながら返す。
当然だ。
父は勝つ戦しかせぬ人だと。
あくる日、玉鳳・飛信隊を含む
王翦・楊端和連合軍が”番吾”に向け出陣。
その報はすぐさま
宜安にいる李牧のもとへ届いていた。
すでに集まっていた将達は
その報に全く驚く素振りすら見せなかった。
李牧の読み通りだったためである。
その陣容について報告を受けた将達は
それぞれに話し始めるが
傅抵が四年前の朱海平原では
李牧様は王翦に敗れていると話した事で
一瞬動きを止める。
傅抵は何で今
李牧様だけのせいみたいに言ったと
拳による制裁を受けていたが
李牧はその事を素直に認めていた。
今回飛信隊と玉鳳がいることもあって
四年前の雪辱に逸る馬南慈。
そして昨年の遼陽で
山の民に借りがある瞬水樹などが
戦意を漲らせる中
李牧は周辺の城に待機中の各軍に
全軍出陣の命を下す。
今回はさすがに去年のように
一方的な戦いにはならないとして
皆が戦の準備に取り掛かろうとするが
李牧はそうとも限らないと語る。
秦軍に対し趙軍が有利な部分が
あまりにも多い。
”地”の利、”数”の利
そして”軍容”の利。
戦いにおいて敵軍の軍容・・・
これを知っているかいないかで
始まる戦の有利不利は
天と地ほどの差がある。
そして今回の秦軍は王翦・楊端和
玉鳳 王賁、飛信隊 信
その主力はすでに我々が
よく知る軍容であると。
だが秦軍にとっては・・・真逆。
そして今回趙軍には彼らがいる。
去年狼孟軍として
一度しか姿を見せていない
青歌第一将 カン・サロと
同じく剛将ジ・アガの参戦。
そして何より秦軍が全く情報を持っていない
青歌 司馬尚本人が参戦する。
この大いなる”利”で趙軍が圧勝すると。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回狙いが宜安ではなく
番吾になったわけですが
やっぱり敗北は免れなさそうですね・・・。
王翦が狙いを変えたのは
彼なりに理由や勝算があってのこと
だとは思いますが今話を読む限り
全て李牧の想定内っぽい感じです。
今にも死にそうな壁も
番吾には罠があると言ってましたし
かなり悲惨な事になりそう・・・。
それにしても司馬尚が前に出た時は
確か燕のオルドを撃退した時でしたっけ?
あの時オルドがかなり評価していましたが
李牧もそう評価している以上
下手したら李牧クラスの敵になるかも。
そんな相手と王翦・楊端和連合軍が
やり合うことになったわけですが
なんていうか初動からして
秦の敗けは決まっている気がします。
もちろん戦というのは
思い通り想定通りにいかないものですが
李牧が全てを掌握して対策している以上
正直勝てる気がしないなと。
それにしても初めて背景とか影とかではなく
司馬尚の姿が明らかになったわけですが
カン・サロとかよりも何回りも大きいとか
楚の汗明と同じかそれ以上に大きいかも?
大きさが全てを決めるわけではありませんが
少なくとも巨躯を持った将軍が
武力において雑魚だったことはないので
かなりの実力者なのは間違いないかと。
流石に単純な武力で龐煖以上とは思いませんが
将として戦うならば遥かに上でしょうね。
そんな連中と戦う事になるわけですが
私としては主要な人物に
戦死者が出ない事を祈るばかりです。