2024年3月13日発売の
週刊少年サンデー 16号に掲載されている
葬送のフリーレン 第127話の
ネタバレ&感想になります。
第127話 回収任務
内容ネタバレ
情報収集の任務のため
行動を共にするラントとユーベル。
夜になり二人はある屋敷で行われる
社交界に参加するため着飾り
馬車で屋敷へと向かっていた。
その道中、ユーベルから
帝国と大陸魔法使いの仲について尋ねられた
ユーベルは悪いみたいだねと言いつつ
推論ではあるがと前置きした上で
その理由について語る。
帝国は大陸最大の魔法文明で
高度な魔法技術を持ち軍事転用にも積極的。
だからこそ隠蔽体質で
裏で何をやっているかわかったもんじゃない。
対して大陸魔法協会は
優秀な魔法使いを集めておきながら
その意思決定は大魔法使いゼーリエという
人知を超えた存在に委ねられており
こっちも何をしでかすかわからないと。
そんな両者が仲良くなれるわけもなく
話を聞いたユーベルはどっちも怖いねーと
両者を評していた。
それで両者についての話は終わったようで
今度は今回向かう社交界の話に。
どうやら今回は帝都で諜報活動をしている
一級魔法使いリネアールに関わる仕事のようで
ユーべルたちの仕事は帝国が主催する
パーティーに紛れ込み、リネアールが倉庫に隠した
暗殺計画に関する文書を回収することだった。
任務を確認したユーベルは
これって回りくどくない?
リネアールが直接持ってくればいいと話すが
その理由についてラントが語る。
ゼンゼの話によると
リネアールはもう15年以上も
帝国で諜報活動を続けていて
現在は内情を知れるだけの身分にいるらしいと。
それは建国祭の期間中、
自由に動ける立場じゃない事
ひいてはリネアールの優秀さを示していた。
ユーベルはその事を改めて理解したのか
以前北部支部で一度だけ見たことがあると
その時の事を語り始める。
三年に一度の定期報告とか言っていたが
それが終わったら中庭で一日中蝶々を眺めており
正直変人という印象しかないと。
その話を聞いたラントも
一日中って・・・と呆れるが
同時にそれを眺めていた君も
十分に変人だと返していた。
そうこうしている間に屋敷に到着した二人は
入り口で紹介状を見せると
夫婦としてパーティーに紛れ込む。
そして機転を利かせたユーベルの考えから
夫婦に見えるように腕を組み
目的地である倉庫へと向かう。
その途中、ラントは気付かれないように
通りがかったある男性の襟から
バッチのようなものを盗み
何事もなく倉庫へと辿り着く。
リネアールが文書を隠した倉庫の周りには
今は使われていないためか
人気も警備もないようで
あっさり倉庫内へと足を踏み入れる。
ラントはさっさと探して終わらせようと
ユーベルの先に中に入れると
先程盗んだバッチを扉の前へと放り投げる。
ラントによるとあくまで念のための保険で
無いよりはマシとのことだった。
そして二人で文書を探していたところ
ユーベルから見つかったとの報告が。
それは文書を見つけたのではなく
警備に見つかったことを示しており
ラントも遅ればせながら
こちらへと向かってくる足音に気づく。
ユーベルはやるしかないと
嬉しそうに口にするが
相手が相当強いことに気づいた
ラントはそれを止める。
ユーベルは強いんだと
さらに嬉しそうに杖を手にするが
ラントは想像以上に戦力差があるとして
ユーベルを置いては行けないと判断し
ある方法を取ることに決めるが・・・。
警備と思しき男は
扉を開けて中を確認するが
入り口から見えたのは若い男女が
壁際で何かをしている光景だった。
男はそれを見てこれは失礼と
見なかった事にしてその場を後にするが
ラントはその制服から
相手が何者か気づいていた。
あの制服は魔導特務隊・・・。
本来ならば内乱の鎮圧に
駆り出されるような部隊であり
要人警護にしては度が過ぎているな・・・と。
一方扉を閉めた魔導特務隊の男で
ノイと呼ばれた男は一緒に行動していた
上官と思しき女性カノーネに
どうしますか?と尋ねる。
カノーネはこういった場所では
よくある事だとして
放っておくようにと申し付けるが
ノイから魔法使いで
かなりの手練れとの報告が。
それを聞いたカノーネは
やれやれ・・・とため息を吐きながら
警棒を手に中に踏み入れようとするも
その直前に扉の前に落ちていたバッジに気づく。
それは帝国魔法学校の校章であり
中にいる連中の落とし物かもしれないと判断。
ノイは二人に話を聞き
身分を確認するかと尋ねるが
カノーネは下手をすれば痴情に首を突っ込むような
非礼を働くことになると言い
自身の同期について語る。
私の同期は正義感に駆られて
とある法典で貴族に恥をかかせた。
今は北方の辺境カステンで
門番の仕事をしているが
もう10年以上も何もない雪原を
眺めて暮らしているそうだと。
そして扉の前から二人が
去ったことを確認したラントは
文書捜しを再開する。
先程の行為に関して
ユーベルから蹴られながらも
先程の連中について語る。
ただの官憲相手なら
裏付けも無しに貴族の子弟に手は出さない。
どんなに怪しくても万が一があるから
普通は保身に走る。
でも魔導特務隊(あいつら)は駄目だな。
鼻が利く上に、余りにも好戦的だと。
一方扉を離れたカノーネ達だが
校章の金具が曲がっていることに気づき
急ぎ先程の倉庫へ向かう。
そして扉を蹴り破り、中を確認するが
窓から逃げたのか
既に先程の二人はいなかった。
カノーネはノイに追うようにと指示すると
倉庫に残った痕跡を調べ始める。
そして何かに気づいたのか
色々と詰めが甘いなと笑みを浮かべ・・・。
一方その頃、フリーレン達は
建国祭で賑わう帝都を見回りしていた。
そうした中、フリーレンは
ある露店で売っていた
遠くの音が聞こえる魔道具に目を止める。
猫の耳を模しているのか
試していいと言われ試したものの
イマイチ効果が分からず
フェルンにも着けるように声をかける。
仕方ないなと言いたげに
自分も試してみるフェルンだが
魔力も感じない事から
多分偽物だと思っていた。
そんなフェルンをじっと見ていた
シュタルクはぼそっと口にする。
・・・ありだなと。
そんな微笑ましい光景を
ある建物から覗く者がいた。
その場所はレストランなのか
傍らでは閣下と呼ばれる男が食事しており
覗いていた男は爺と呼ばれていた。
明らかに隙だらけのフリーレン一行に対し
閣下は不思議なものだと口を開く。
いい加減尻尾を出せと
言われているような気分になると。
フリーレンは覗いている者が
いる事に気づいており
爺も望遠鏡越しに目が合ったことで
気づかれていることを報告。
閣下は笑みを浮かべて
強いなと口にすると
食事を終えたのか立ち上がり
爺が服を着せるのを待っていた。
爺はフリーレン達のことを
ゼーリエ暗殺という大義の前では
些事の一つに過ぎないと考えていたが
閣下はそんな爺に慎重さが足りないと告げる。
そして料金を支払い馬車に乗り込みながら
影には影の戦い方がある。
どうせ歴史に残らぬ偉業に美しさなど必要なく
大戦士の亡霊らしく、誇りも名誉も
かなぐり捨てて勝利を奪うまでのことだと
口元に笑みを浮かべるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回のメインはユーベル&ラント組でしたが
なんだかんだ言って相性良さそうな感じ。
ラントは合わないと考えているみたいだけど
ユーベルも満更ではなさそうな感じですし
この先もこのまま流されるままに
うだうだと行動を共にする気がします。
そんな二人の任務ですが
結局文書は見つかったんですかね?
魔導特務隊を誤魔化した後
何か手紙のようなものを手にしてましたが
あれが文書だったり?
違和感に気づいた特務隊が
倉庫に突入する前に逃げていたので
その可能性が高いのかなと。
それはそれとして魔導特務隊ですが
影の戦士とは違う意味で
厄介極まりない相手みたいですね。
戦闘タイプではないにせよ
一級魔法使いになったラントが
戦力差がありすぎると判断していましたし
かなりの実力者集団なのかも。
まあ、ユーベルはそのほうが嬉しいでしょうけど
ラントが迎え撃つことなく誤魔化し
逃げたのは正しい気がします。
恐らく今回の帝都での任務で
深く関わってきそうな相手ですし
要人警護についていた理由こそ
明らかにはなりませんでしたが
きな臭さは増した気がします。
それにしてもラントが冒頭で
帝国と大陸魔法協会について説明してましたが
あの話を聞く限り、ゼーリエを狙っているのが
帝国であるのは恐らく間違いなさそうですね。
それが帝国の貴族の誰かなのか
それとも国としてそうするのかはわかりませんが
ただ気に食わないという理由ではなさそうな感じ。
単純に脅威に考えてのことかもしれませんが
ゼーリエに対しての恨みとか
そういう可能性もあり得るのかなと。
まあ、いずれ何らかの形で
その辺りの事情も分かると思いますが
今の時点では分からないことだらけですね。
何にしても帝国も強力な戦力を持っており
今回の任務でも大きく関わってきそうなのは
なんとなく分かってきましたので
どんな展開を見せるのか楽しみです。
気になる続きについてですが次号は休載で
4/17発売の21号にて掲載予定とのこと。