2024年4月24日発売の
週刊少年サンデー 22・23合併号に掲載されている
葬送のフリーレン 第129話の
ネタバレ&感想になります。
第129話 帝国の影
内容ネタバレ
ゼンゼの元にラントとユーベルが
帰っていないとの報告が届く。
旧帝国広場で戦闘の痕跡があり
魔導特務隊の介入があったようだと。
報告したファルシュにも
何故彼らが帝都にいるかは分からないらしく
ゼンゼはリネアールからの事前報告と
違うと訝しんでいた。
例年通りなら魔導特務隊は
国境警備に当たっているはずだ。
建国祭という国事があるからこそ
内地に兵力を割けず、魔導特務は動けない。
だからこそ情報の受け渡しは
あのような形になったはずだと。
ファルシュはまるで何か理由があって
国防戦力を帝都に集結させているように見えると
己の見解を話すが確証はなく
ゼンゼは・・・まあいいと考えるのをやめる。
そして改めて二人が身柄を
拘束された可能性が高いと語り
ユーベルに先輩面出来ると
助けに行こうとするが
ファルシュから待ったがかかる。
てか穏便に済まないでしょ。
ゼンゼさん魔導特務隊に顔覚えられる程
恨まれてるんだからと。
ゼンゼはこちらは無効と違い
一人も殺していないとして心外だと零すも
ファルシュは流石にこうなったら
リネアールが対処すると語る。
少し様子を見ましょう。
三日後のゼーリエ様の現地入りまで
波風は少ない方がいいでしょと。
リネアールであれば穏便に・・・と
考えるファルシュだが
ゼンゼはあの女は面倒事は嫌いで
いざという時は保身のために動くと吐き捨てる。
ゼンゼとリネアールの中は最悪らしく
今度会ったらギタギタにしてやると
シャドーをし始めるゼンゼを見て
ファルシュは呆れたような目を向け思う。
毎回会う度に殴り合いのケンカすんの
やめてくんないかな・・・と。
一方その頃、街に出て見回りしていた
フリーレン一行だが
好き勝手に店を見て回るフリーレンに
フェルンから苦言が。
真面目にやってください。
任務に乗り気じゃないのはわかりますが・・・と。
しかしフリーレンは
真面目に隙を見せてるつもりだと言い
帝都に入ってからずっと何かに
見張られている気がすると語る。
でも魔力探知には何も引っ掛からず
まるで敵地の真ん中にいるような感覚になる。
それでもすぐに仕掛けてくる気は
ないつもりみたいだということは
理解しているようで
慎重に探っていくしかないかと
再び街を歩き始める。
そして飾り立てられたフランメ像を見て
フリーレンはフランメについて語り始める。
人類の魔法の開祖。
千年前の帝国に”魔法”という
叡智を授けた英雄。
大魔法使いフランメがいなかったら
帝国の繁栄はあり得なかった。
建国祭は師匠の偉業を称える祭典でもあるのだと。
そして街中で使われる様々な魔法を見ながら
帝国について語る。
この国では魔法がとても身近にあって
魔法使い以外でも多くの人々が
魔法を使えること。
だからその分発展も早いし
珍しいものも生まれやすい。
流石に民間魔法みたいな
簡単な魔法が中心だが
それでも大人から子供まで
生活の一部になる程、根付いている。
人類の誰もが魔法を使える時代。
この国は師匠の夢の一番近い場所にあるんだと。
ベンチに座り花火のように
夜空に打ちあがる魔法を見ながら
フリーレンはゼーリエの暗殺計画について語る。
計画というのは実現できる可能性がなければ
計画とは言わない以上
ゼーリエの死をイメージできる何者かがいる。
そいつらはどれほどの力を持っていて
どれだけの力を動かせるんだろうね。
もしかしたらゼーリエの敵に回るのは
帝国という魔法文明そのものかもしれない。
変わりゆくものはいくらでも見てきたし
師匠の姿形が変わったって
偽物の魔導書が出回ったって
おとぎ話だと言われたって
仕方のないことだと笑っていられた。
・・・今回は少し笑えないかな。
全く私をこんな任務に巻きこまないで欲しいよ。
ゼーリエだってらしくない。
弟子を集めて自分を守らせるような
真似をするだなんて。
・・・ゼーリエも何かを躊躇っているのかな。
いや、考え過ぎか。
あの人はどんな形であれ
魔法の発展を望んでいる人だ。
きっと弟子に対人戦の経験を積ませる
機会くらいにしか思っていない。
そう結論づけたフリーレンは
寒かったよねと二人に謝り
もう一回りしてから
拠点に戻ろうかと笑みを浮かべるのだった。
一方その頃、通りに面したある酒場で
傭兵の女が飲んだくれていた。
彼女は夕方から飲んでいるらしく
店の者からそれ飲み終わったら
帰ってねといわれる程だった。
そんな彼女に馬車に乗った
閣下と呼ばれる男が声をかける。
道を尋ねたいと言われ
女が近づくと閣下は
影なる戦士よ、任務だと黒い紙を渡す。
全員に伝えろ。読んだら燃やせと。
着任にあたり彼女は
閣下に呼び名を尋ねる。
指令を果たすため長年連れ添った
身分と呼び名がありましょうと。
それに答えるように閣下は名乗る。
帝国最北端ロルベーア領総督
”レーヴェ”であると。
女は相手が総督であると聞き
これはとんだご無礼をと頭を下げ
自らの名を名乗る。
あっしの呼び名は”シュリット”
しがない傭兵ですと。
レーヴェとの話も終わり
酒場へと入ったシュリットは
同じく影の戦士である
酒場の店主である”ヴォルフ”に
任務の事を伝える。
ヴォルフは久々の任務ということもあり
俺腕鈍っているかもよと口にするが
シュリットは冗談きついと笑みを浮かべていた。
あっし等の中で
一番多く殺しているのは店主でしょ。
そして同じく酒場で働く
看板娘”イーリス”に任務の事が伝えられ
外に出たイーリスから
図書館司書”ルティーネ”に。
ルティーネから神父である”クレマンティス”
シスター”ロレ”に伝わり
炊き出しに来ていた浮浪者”ヴァルロス”に
任務の事が伝わっていった。
そしてヴァルロスから
露店商”ガゼレ”に伝わっていったが
近くにいたフリーレンは
そんなヴァルロスの姿から
何かに気づいたようで・・・。
目を向けないまま
じっと様子を窺うフリーレンに
何も気づかなかったのか
フェルンがいつもの様子で声をかける。
ところでフリーレン様。
こうして魔道具を買い漁っているのも
敵を油断させるためなんですか?と。
フリーレンは・・・そうだよと返すが
それにフェルンが誤魔化されるはずもなく・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回ラントとユーベルが拘束されたことで
どんな影響があるのかと思ってましたが
思いのほか大事にはなっていないようですね。
もちろん建国祭という国事だからこそ
騒ぎにしていないだけかもしれませんが
なんとなく帝都特務隊は
ゼーリエ暗殺を企む影の戦士とは
違う目的で動いている気がします。
とりあえず今現在動いている勢力をまとめると
一つはゼーリエ達大陸魔法協会。
もう一つがゼーリエ暗殺を目論む
帝国において影の戦士と呼ばれる者達。
そして最後が帝国における
抑止力である帝都特務隊となります。
帝国に所属しているということで
影の戦士と帝都特務隊は
同じ目的で動いていると思ってましたが
どうにもしっくりこない。
何故なら前回の感想でも述べましたが
帝国の国事でもある建国祭において
招待した側である帝国が
ゼーリエ暗殺を計画するというのは
国として沽券に関わりますからね。
もちろん帝都に到着する前に
ゼーリエの命を狙うならば
わからなくもないんですが
どう見ても帝都内で暗殺しようとしていますし
なら違うのではないかなと。
あくまでも可能性の話ですが
帝国内のある勢力が
ゼーリエの暗殺を企んでいることを知り
それを阻むために魔導特務隊を帝都に・・・
という感じのような気がします。
というか流石のゼーリエも
魔導特務隊と影の戦士を相手にするとなると
やられちゃう気もしますし
そうじゃないとマズイんじゃないかなと。
さらに言えば帝国魔法の祖でもある
フランメの師匠がゼーリエなので
それを討つってどうかしている気もしますしね。
それを知ってなお帝国の為にと
その命を狙っているのかもしれませんが・・・。
なんにしても相手が影の戦士であることが
明らかになりましたので
例え一級魔法使いでも楽な戦いではないことが
よく分かった回だったと思います。
実際に帝都に来る途中
フリーレンも危なかったレベルですし
相性次第ではありますが
苦戦するのは免れないかなと。
そこに魔導特務隊がどういう形で
関わってくるかで変わってくると思いますので
カギとなるのは彼らなのかも。
どちらにしても白熱した戦いが
見られそうですので
どんな戦いになるのか楽しみです。