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【漫画版】アルスラーン戦記 最新 第128話 ネタバレ&感想 パルスの後継者

2024年5月9日発売の

別冊少年マガジン 6月号に連載されている

アルスラーン戦記 128話

ネタバレ&感想になります。

 

第128章 戴冠の儀

内容ネタバレ

 

夜になり蛇王の襲撃を退けた

アルスラーン一行は

たき火を前に蛇王について話し合っていた。

 

あの矢で倒れたかどうかすら

定かではなく油断はできないとしながらも

アルスラーンは疑問の声をあげる。

 

・・・もしあれ・・が本物の蛇王だとすると

目的は何だ?

やはり再び地上の王となる事か?と。

 

しかし現段階でそれが分かる者はおらず

ナルサスのまずは人間同士の面倒事を

すみやかに片付けねばならない

との言を受け入れる事に。

 

そしてアルスラーンは同じように火にあたっていた

ルシタニア兵の前に膝をつくと

その剣を私に渡してくれないかと声をかける。

 

言葉が通じないことを思い出し

あたふたしつつもアルスラーンだが

それでもその心は通じたようで

ルシタニア兵は抱えていたルクナバードを

アルスラーンへ渡すのだった。

ルクナバードを受け取ったアルスラーンは

改めて渡してくれたことに礼を述べつつ

宝剣ルクナバードに手をかける。

 

皆が固唾を呑んでその様子を見守る中

ルクナバードを抜くべく力を籠めるが

アルスラーンはパッと手を放し笑う。

 

うん やはり抜けない。

という事は私はこの剣を

使う資格がないという事だなと。

 

ギーヴはあのヒルメス王子すら抜けたのに!と

憤りを露わにしつらつらと文句を言い始める。

 

そして最後にそんなこともわからんとは

カイ・ホスローの霊とやらも

たいした事ないなとぼそっと零した瞬間

その言葉に反応したかのように

足元が揺れ地震が発生する。

 

多少の揺れで収まったものの

アルスラーンとギーヴは

ルクナバードに目を向け冷や汗を流していた。

 

そんな一幕がありつつも

改めてアルスラーンは皆に語りかける。

 

これで私には王家の血が

一滴も流れていないという事が確定した。

 

血統から言えば国王となる権利の一片もない。

けれど地上に完全な正義を布く事はできないとしても

少しでもましな政事が行えればと思っている。

 

皆 力を貸してもらえるか?との言葉に

皆は改めてアルスラーンの力になることを誓い

手を重ね合わせるのだった。

一方その頃王都では

食糧が満足に行き渡らないためか

不穏な空気が漂っていた。

 

そうした中、ヒルメスは

ザンデから戴冠に使う王冠を

献上されていた。

 

しかしその王冠は黄金の冠ではあるものの

国王に相応しいとは思えない程に

みすぼらしいもので・・・。

 

ザンデによると王家歴代の王冠は

ギスカールによって宝物庫から

持ち去られてしまっており

応急として城内からかき集めた金貨を潰して

溶かして作られたとのことだった。

 

ヒルメスはこのような王冠を使う

情けなさに歯噛みしつつも

戴冠式を執り行うことを告げる。

 

それにあたり王の戴冠式に

大将軍がおらぬのでは話にならんと

地下水道の防御の指揮を執っている

サームを呼び戻し

他の者に守らせるように指示するが・・・。

 

アルスラーンが王妃タハミーネのもとを辞し

宝剣ルクナバードを求め東に向かってから十日——

王とエクバターナの情勢は

ほとんど変わっていなかった。

 

ヒルメスと対峙した後

再び城外へ出たアンドラゴラスは

国王の名をもって

各地の諸侯に兵を出すよう命じ

王都の包囲を続けている。

 

そのような状況の中で

ヒルメスは戴冠の儀を

強行したのであった——

 

本来ならば国をあげて

盛大に行うはずの式典であるが

参列しているのはヒルメスの部下のみ・・・

 

王宮の宝物もギスカールに奪われており

まことに寂しく質素で物足りない

戴冠式となったのである。

玉座に座ったヒルメスは

サームやザンデらの前で声をあげる。

 

第十七代国王オスロエス五世の

後継者はこのヒルメスである。

 

パルス第十八代国王は

アンドラゴラスではない!

奴は簒奪者だ!

 

第十八代国王はオスロエス王の嫡・・・

そう言葉を続けようとした瞬間

ヒルメスの脳裏にアンドラゴラスの言葉が

思い出される。

 

”おぬしが父と呼んだのはゴタルゼス大王か”

”それともオスロエス五世か”

 

ヒルメスはその言葉を思い浮かべつつも

火傷の跡を隠していた包帯に手をかけ

引き千切りながら叫ぶ。

 

オスロエス王の嫡子

このヒルメスである!!

 

そして戴冠の儀に先立ち

ルシタニアからのこのこと

パルスまでやって来た

道化者を神々に捧げると。

 

そう告げたヒルメスは

塔の前に捕えていたルシタニア国王

イノケンティス七世を引っ立てる。

 

そして嘲笑うように告げる。

おぬしを火やぶりにしてやろうと思ったが

それでは足りぬ。

 

切り刻んで北の塔から屍骸を投げ落とし

犬どもに喰わせてくれよう。

 

パルスの平和をおびやかす者が

どのような最期をとげるか・・・

列国の野心家どもに

見せしめにしてくれるのだ!と。

 

しかしイノケンティスは

この状況を理解できていないのか

砂糖水を持てと言い出し

ヒルメスは怒りのままに剣を振り上げるが

その瞬間大きな破壊音が鳴り響く。

 

皆が一体何が起きたのか!?と

慌てふためく中

その式待った!と声が上がる。

 

ヒルメスが何奴が神聖なる

戴冠の儀式を妨げるか!

神々にかけて容赦せぬぞ!と声をあげる中

ダリューンとナルサスを従えた

アルスラーンが姿を現す。

 

アルスラーンは告げる。

次の国王はあなたではない。

退がるがよろしかろうヒルメス殿と。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

蛇王をなんとか撃退した

アルスラーン一行ですが

やっぱりあの戦いの衝撃は

大きかったようですね。

 

いわばこの作品における

ラスボス的な存在だと思いますが

アルスラーンの言うように

目的が何なのかがこの後の展開に

大きく関わってきそうな気がします。

 

前回のラストで王都らしき場所に

向かって行っているのを見ましたし

とりあえずはボロボロの体を

どうにかするために動いているのかも。

 

そんな存在をどうにかするべく

ルクナバードがあるわけですが

まさかアルスラーンが抜けないとは・・・。

 

原因はアルスラーンの言うように

王家の血を引いていない事なのかもしれませんが

だからといって今の王家やヒルメスしか

抜けない宝剣というのもなんだかなと。

 

正直ルクナバードってアーサー王の話に出てくる

選定の剣のようなものだとばかり思ってましたが

実際のところそうではないのかも。

 

まあ、蛇王を封印し続けるためにも

そういった機能が必要だったのかもしれませんが

カイ・ホスローが偉大な王だったとはいえ

その子孫までそうとは限らないわけですし

その弊害が出てしまっているのかなと。

 

現に封印していた蛇王が復活したのも

宝剣を王の証とするべく動いた

ヒルメスが原因なわけですしね。

 

とまあ、そんなヒルメスが

戴冠式を強行したわけですが

何とも寂しい式でしたね・・・。

 

ギスカールが宝物庫を空にしたこともあってか

金貨を潰して即席の王冠で戴冠式を

行うしかないとか憐れでしかないなと。

 

しかもその一環でイノケンティスの

処刑を敢行しようとしたところに

アルスラーンが姿を見せて異を唱えるとか

踏んだり蹴ったりもいいところです。

 

なんにしてもアルスラーンが

全く王家の血を引いていないことを

ヒルメスも知っているので

戦いになるのは避けられないでしょうね。

 

アルスラーンもそれを覚悟して

あの場に乗り込んでいるはずですし

国王という立場を巡って

面白いことになるのは間違いないかと。

 

さらに現国王であるアンドラゴラスも

新たな国王を認めるはずもないので

一体どんな展開を見せるのか楽しみです。

 

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