雑誌掲載最新話 アルスラーン戦記

【漫画版】アルスラーン戦記 最新 第129話 ネタバレ&感想 民を救う者

2024年6月7日発売の

別冊少年マガジン 7月号に連載されている

アルスラーン戦記 129話

ネタバレ&感想になります。

 

第129章 民の声

内容ネタバレ

 

次の国王はあなたではないと

ヒルメスの戴冠式に割って入った

アルスラーン一行。

 

ヒルメスは地下水道から侵入したという

彼らを忌々し気に睨みつけながらも

アルスラーンを格下だと言わんばかりに

嘲笑うように告げる。

 

俺に殺されるためにわざわざ姿をあらわしたか!

貴様の血によって我が玉座を

清めようとでも言うのか!?と。

 

主を馬鹿にするような言葉を聞き

ダリューンは口を開こうとするも

アルスラーンはそれを止め

改めて告げる。

 

玉座は私のものだ。

ヒルメス卿 あなたのものではないと。

 

ヒルメスは貴様に何の正統性がある!?と

その言葉を一蹴しようとするも

アルスラーンが皆にわかるように

宝剣ルクナバードを突き立てたことで

それ以上の言葉を口に出来ず呆然としていた。


宝剣ルクナバード。

王の証ともいわれる剣を携えた

アルスラーンに兵達が騒ぎだす中

我に返ったヒルメスは声をあげる。

 

なぜ貴様がそれを持っている!?

どうやって手に入れた!?と。

 

アルスラーンはそんなヒルメスに対し

宝剣ルクナバードを手に告げる。

 

どうやって?手段などひとつしかない。

英雄王カイ・ホスローの霊が

私にこの剣を賜ったのだ!

この剣もて英雄王の天命を継ぐべし と!

 

アンドラゴラスからアルスラーンの

出自について聞いていたヒルメスは

その事を告げようとするも

落ち着きはらったアルスラーンの態度を見て

ある思いが生まれる。

 

「ヒルメスよ わが弟よ」

アンドラゴラスが告げた自身の出自を

アルスラーンは知っているのかもしれないと。


そんなことを考えているとは露知らず

アルスラーンは様子がおかしいヒルメスに

どうなされた いとこ殿と声をかける。

 

しかしそう言ったものの

いや いとこ殿ではなかったなとぼそっと呟く。

 

その言葉はアルスラーンにとっては

そもそも私はアンドラゴラス王の子ではないから

ヒルメス卿のいとこではなかったという意味だったが

ヒルメスにとっては違った。

 

こやつまさか・・・

俺の出自の秘密を知っているのか!!?

 

明らかに様子がおかしいヒルメスを見て

アルスラーンとナルサスが訝しむ中

ヒルメスはアルスラーンに

俺と戦え!と剣を向ける。

 

どちらがまことの国王として

ふさわしいか剣をもって

定めようではないか!と。

 

その言葉を受けダリューンが

ここは私がと剣を抜き前に出ようとするが

ザンデがそれに待ったをかける。

 

貴様と俺とはともに天を抱かぬ仇同士だ!

ここで決着をつけようではないか!

どちらかがこの世から消えるべきなのだからな!と。

 

ダリューンはおぬしがこの世のどこかで

生きていても俺は別に構わぬのだがなと

呆れたようにため息を吐くが

ナルサスからアルスラーン殿下は

御自らヒルメス殿下と戦うつもりだと言われ

そちらへと目を向ける。

 

するとアルスラーンもまた

ダリューンへ目をむけており

笑みを浮かべて口を開く。

剣の師が私をしっかり鍛えあげてくれたからなと。

 

主の言葉を受けダリューンは

剣を眼前に掲げ・・・御意!と

アルスラーンの願いを受け入れ

ザンデと戦うことを決意するのだった。


ヒルメスはアルスラーンに

貴様も剣を抜け 小せがれ!と告げる。

 

カイ・ホスローの加護が

貴様にあると言うなら

その剣をもって俺と戦え!と。

 

そんなヒルメスに対しアルスラーンは

宝剣ルクナバードをナルサスへ預けると

貴方を倒すのに宝剣は必要ないと

自身の剣を抜き告げる。

普通の・・・剣でただの・・・剣で貴方を倒すと。

 

アルスラーンが宝剣を抜けないとは

思ってもいなかったヒルメスは

馬鹿にされたと思い激昂するが

ナルサスは内心アルスラーンを称賛していた。

 

剣が抜けないことをごまかしつつ

ヒルメス卿を煽り心を乱れさせる。

 

今日のヒルメス卿はどこかおかしい。

さらにたたみかけ彼の検査機を乱すには

有効な煽り方・・・。

 

いったいどこでこのような

性格の悪さを身につけたのやらと

笑みを浮かべながら呟くが

傍らで聞いていたエラムとアルフリードは

揃って師匠に似たんだと思うと内心考えていた。

 

そしてナルサスは改めて

この場にいる者達に告げる。

 

どちらがまことの国王として

ふさわしいか今この場で

剣をもって決めると仰せだ!

 

他の者は手を出すな!

これはヒルメス殿下がお決めになったことだぞ!と。

 

その言葉にサームたちが

この戦いに割って入ることは出来なくなり

それはヒルメスを親の仇だと恨む

アルフリードも同様だった。

 

そうしてついにアルスラーンとヒルメス

そしてダリューンとザンデの戦いの幕が

切って落とされるのだった。


城でそんな戦いが始まった頃

王都にて民達がいつもより少ない

兵達に目を向けながら話していた。

 

そして今王宮でヒルメスの戴冠式が

行われていると知り皆が口々にヒルメスを批判する。

 

この街の惨状を放置して

そんなお祭りごとを!?今やることか!?

 

ようやくルシタニア軍から解放されたと思ったら

いきなりどこかから現れた男が

自分こそ正統の国王だと言い出してこの有様だ!

 

城壁を挟んでパルス軍同士が争い始めるから

エクバターナはめちゃくちゃだぞ!

 

食料も物資も入ってこず

水不足も解消されない状況に

民達の不満は積りに積もっていた。

 

民を飢えさせて何が正統の国王だ!

もう限界だ!と遂に不満は爆発し

民達は衛兵達に襲い掛かり!?

 

その報はすぐさまサームらの元へ届くも

すでに民達が開けてしまった北の門から

メルレイン率いるゾット族が侵入を果たしていた。

 

その動きは王都の前にて陣を敷く

アンドラゴラス軍も察知し

同じように北の門から攻めかかろうとするも

民達が正門を開いたことで

そちらから王都へと侵入。

 

時同じくして王都内には

グラーゼがラクダの群れを率いて入ってきており

エクバターナの民達に対し

王太子アルスラーン殿下の命令だと

ギランから運んできた食料を放出。

 

大量の食料が届いたことで

民達は歓声を上げて喜び

至る所でアルスラーンを称える声が上がっていた。

 

ジムサやザラーヴァントらも

助長するようにそれを盛り上げ

その声はアルスラーンのもとにも届いていた。

 

ヒルメスにも当然その声は届いており

心中は怒りと戸惑いで埋め尽くされていた。

 

そして心のままになぜ誰も彼も

俺を国王と認めんのだ!と叫んだ瞬間

剣を受け止めていたアルスラーンは

声に背を押されるように動き出す。

 

戦いに集中しきれていないヒルメスの喉を

剣の柄で突き体勢を崩させると

受け止めていたヒルメスの剣を弾き飛ばし・・・!?

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

あの状況で割って入った以上

アルスラーン一行にも何かしら

考えがあったのだとは思ってましたが

全て計算づくの行動だったようですね。

 

ヒルメスが王都を占拠した後

民達の間に不満が溜まっているのは明らかでしたが

それをこうも利用するとは

さすがナルサスといったところでしょうか。

 

民達があの状況で暴発したのが

自発的なのかどうかはわかりませんが

もし仮に暴発していなくても

ナルサスならそう仕向けていたでしょうし

遅かれ早かれだったんだろうなと。

 

どちらにしてもそんな状況を作ってしまったのは

ヒルメスの失政ですので

まさに自業自得でしょうね。

 

どこまでがナルサスの計算なのかは

正直わかりませんが

王都の民がアルスラーンに対し

好印象を持ったのは大きいかと。

 

このままヒルメスを打倒したとしても

アンドラゴラスとの戦いは

恐らく避けられないでしょうし

民衆の支持というのは無視できませんからね。

 

それにアンドラゴラスも

王都を挟んでヒルメスと相対していたことで

王都の民にとって良くは思われてませんし

どちらの味方をするかとなったら

アルスラーンにつく可能性が高いかと。

 

まあ、アンドラゴラスも短絡的というか

戦いに勝てばいいみたいな感じですので

そんな民を気にすることもないのかもしれませんが。

 

なんにしても今のヒルメスとの戦いは

アルスラーンの勝ちで決まりでしょうし

あとはこれからどうなるかでしょうね。

 

このまますんなりアルスラーンが

国王の座に就くのが一番パルスにとって

良いのかもしれませんが

ヒルメスを倒したとしてアンドラゴラスが

それを認めるはずもないのは間違いないかと。

 

アルスラーンとしても国王として

立つと決めた以上退く事はないでしょうし

二人がどのような形で雌雄を決するのか

これからの展開が楽しみです。

 

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