地上へ・・・ 雑誌掲載最新話

地上へ・・・ 最新 第1話 ネタバレ&感想 友の夢と違う世界

2025年1月15日発売の

週刊少年サンデー 7号から始まる新連載

地上そらへ・・・ 第1話

ネタバレ&感想になります。

 

第1話 地上そらへ・・・

内容ネタバレ

 

巨大な爪のようなものに貫かれた人物は

最期の力を振り絞って

傍らにいる少年に語り掛ける。

 

いいかい、これに就職・定住などの

方法を記した・・・

 

ヒイロ、君がボクの代わりに・・・

地上そら”の自由な世界で暮らしてくれ!

そう言って”自由帳”と書かれたノートを手渡す。

 

敵を前にしたもう一人の女性は

死んだ者に構うな!と声をあげる。

 

われらの使命は”地上そら”を守ること・・・

世界の終焉から!

 

そう口にしながら巨大な怪物と

相対する女性を後ろに

少年・ヒイロは追いすがる敵から

急ぎ離れようとするが!?

 

私たちはまだ知らない。

この世界が終焉を迎えていることも

地価の世界に生きる超人オーバーマンたちが

地球を守ってくれていることも。

 

そして・・・一人の少年が

地上へやってくることも。


追いすがってくる敵を振り切れないと

判断したのかヒイロは逃げるのをやめ

地上そら”へは行かせないです!と振り返り

胸の前で両手の拳を合わせる。

 

”えあ!”と気合が入った声をあげた

ヒイロが向かってくる敵に殴りかかると

巨大な敵を一発で粉砕していた。

 

建物と思しき場所からその様子を見ていた男は

目の前で起こったことが理解できず

な、なんだあれは!何なんだ!?と声を上げる。

 

男の傍には白衣をまとった女性と

スーツを着た怪しげな男がおり

局長と呼ばれる女性は驚く男に語る。

 

これが、この国の総理になったものが

引き継がなくてはならない、最大の秘密です。

 

実はこの世界すでに

終焉の時を迎えていますと。

 

驚く総理に対しスーツの男は

局長の言葉を引き継ぐ形で口を挟む。

 

ひひひ、この数十年は

ロスタイムみたいなもんでしてね。

 

恥も外聞もかなぐり捨てて

ありとあらゆる手段で

滅びを先延ばしてきただけなんですよと。

 

総理からあ禍々しい存在に命をかけて

立ち向かっている彼らは何者だ!?と聞かれ

局長は説明する。

 

意志の力で物理法則を超越する者たち・・・

超人オーバーマン”と呼んでいます。

 

彼らはここの地下3000mにある特殊育成施設

”YOCHIEN”で極秘に訓練されている・・・

 

この世界の終焉を引き延ばすため

ただ戦って死んでいくだけのコマ

それが彼らですと。

 

怪物の攻撃を受け血を流す彼らの姿を見て

総理はまだみんな子供ではないか!と声をあげる。

 

こ、こんな事が許されていいわけがない!

彼らの人権はどうなる!!?と。

 

その言葉を聞いた局長は

人権・・・ですと・・・?と言いつつ

総理の襟首を掴み怒鳴りつける。

世界が消滅した後で、何の人権が!?と。

 

その剣幕に怯える総理をよそに

スーツの男は総理はまだ就任一日目なんだからと

ぶちキレた局長をなだめるが

その瞬間サイレンが鳴り響く。

 

その直後、事態を確認したスーツの男は

困惑する総理に報告する。

超人が一名、施設から逃亡したそうですと。


事態が飲み込めた総理が

大変な事態だ!と声を上げる中

逃亡した少年・ヒイロは

地上で太陽を浴びていた。

 

ヒイロはついに”地上そら”に来た。

地上そらの自由な世界で暮らす”

死んだ友人のそんな夢を代わりに果たすため!

 

友人シオンが上の世界の情報を

可能な限り書き記した命のノートである

”自由帳”をペラペラとめくり確認する。

 

第一目標

「まず上の世界に出たら”就職”すべし」

とあるです。

 

・・・よくわからないが

たしか”会社”とやらに力を認めてもらう的な?

 

もうシオンには聞けないことから

・・・まあいい、場所は変われど

世界のルールなど所詮同じ!

そう・・・常に力のある者が勝つです!

 

そう思い様々な会社や店に

面接に訪れたものの

世界の終焉で戦っていたという事実を

理解してくれるはずもなく・・・


三週間後・・・ヒイロは

公園でホームレスになっていた。

 

新聞紙に包まれ空腹に耐えながら

ヒイロは考える。

 

ち・・・”力”はありあまる程あるのに・・・

何一つ解決しないです。

 

あれ?ヒイロは地下でも

トップクラスの”超人”でした・・・

 

なのにたかが第一目標

”就職”とやらすら達成できないなんて・・・と。

 

体温と心拍が共に低下し

じき餓死すると判断したヒイロは決心する。

 

このままでは友人との約束を

果たせないで死んでしまう!

 

緊急避難的に”力”で

食糧を奪取するです!

 

そう思い石造りのベンチから

立ち上がろうとした瞬間

ヒイロの力に耐えきれず

衝立が壊れてしまうことに。

 

それを見てヒイロは理解する。

うすうす勘付いてはいたが

ヒイロがもし本気で暴れたら

こんな世界一瞬で壊滅してしまうと。

 

地上そら”を壊してしまったら

シオンとの約束を果たすどころか

彼の夢をぶち壊してしまうです!と

力を使うことに恐怖を覚えたヒイロは

シオンのことを思い浮かべ・・・


そう 超人たちは

製造20年以内にほぼ死滅する。

 

地上の終焉を引き延ばすための駒

それが超人です。

 

ヒイロもまた、自分の全てを

できるだけ効率よく出し

出しきってから死ぬ事以外

何も考えていなかったです。

 

・・・でもただ一人、他の事を

考えるやつが現れたです。

 

「ボクはいつか”地上そら”で暮らして見たいんだ」

名前はシオン。ヒイロの友人です。

 

シオンは電波を操れたので

地上そらのかすかな通信をいつも拾っていた。

だから色んな事を知っていたです。

 

ある時、シオンは地上の情報をもとに

ピコピコと鳴るおもちゃのハンマーを

再現したことを嬉しそうにヒイロに話していた。

 

これだけじゃない。

こんなような色々な物を

手間をかけて大量に作っている・・・

 

そんな上の世界の”イロイロ”が

ボクは大好きなんだ!

涙が出るほどにね・・・

 

わかるかい?と聞かれ

・・・うむ。と返事はしたが・・・

実はヒイロはその時、シオンの気持ちを・・・

全く理解できなかったのです!

 

・・・でも、そのシオンが・・・

ヒイロをかばうため、無理をして死んだです。

 

ど・・・どうやらボクは

地上そら”へは行けないようだ。

 

だからヒイロ、君が代わりに

地上そらの自由な世界で暮らしてくれ!

 

自由帳を渡されたヒイロが困惑する中

シオンは笑みを浮かべながら語る。

 

そうさ。だって君は、ボクの憧れる・・・

地上そらの素晴らしさを

唯一理解してくれた友人だからと。

 

その言葉を聞きヒイロは

実は・・・と本当のことを話そうとするも

シオンはああ・・・一度でいいから

地上そら”をこの目で見てみたかったぁ・・・と

言い残し息を引き取ったのだった。


力を使うこともできず

シオンは儚く笑いながら思う。

 

地上そら”・・・素晴らしい上の世界か・・・

ふっ 今まさにそこで餓死するのですけどね・・・

 

ああ・・・結局

この世界の何も分からなかったなあ・・・

とフッと意識が飛びかけた瞬間

よかったら食べる?と声をかけてきたのは

ハンバーガーを頬張る少女だった。

 

今思えば、その女の気配に

ヒイロが気付かなかったのは・・・

その魂が、地上そらの世界の草や木のように

自然で澄みきっていたからかもしれない・・・

 

ほら。おいしいよマツエナルドのハンバーガーと

食べ物らしきものを渡そうとしてくる

少女・結(中二)に対しヒイロは

ゴクリと喉を鳴らしつつも問いかける。

なぜ見知らぬヒイロに食料を?と。

 

すると結ははらぺこが2人いて

今ここにバーガーが2つあるからかな?と

答えになっているような

なっていないようなことを話し

ヒイロの手にバーガーを乗せる。

 

ヒイロは毒物混入の恐れはあるが・・・と

思いつつも、このままではどうせ死ぬ!と

紙ごとハンバーガーにかぶりつく。

 

一口食べて一瞬止まったヒイロだが

次の瞬間ガツガツと血相を変えて

むさぼるように食べながら思う。

 

な、なんだこの初めての感覚は!?

ま、まさかこれがシオンが言っていた・・・

美味しいという感覚なのか!!?と。

 

紙ごと食べだしたヒイロにドン引きしながらも

何も聞いてこない結にその事を尋ねるが

返ってきたのはあっさりしたものだった。

 

まあたしかに君ちょっと変わってるけど――

世の中には色んな人がいるからと。

 

ヒイロは口を動かしつつ

じっと結を見て思う。

 

今まで会った”地上そら”の人々とは

どこかちがうです・・・

変なひと・・・ですねと。

 

その変なひとはハンバーガーを手に

次の日もやってきた。

 

どうやらヒイロが餓死しないように

持ってきたらしく

ヒイロはそんな彼女に尋ねる。

変な女・・・は毎晩ここで食事をしているのですか!?と。

 

結によると塾に行く前に

いつもここで腹ごしらえしているらしく

ヒイロはジュクとは何か自由帳で調べながら

結の話を聞いていた。

 

結の話を理解できず

分かる部分だけで聞いていたヒイロは

色々と勘違いをしていた。

 

そして結が周りにおいていかれないよう

ある程度無理はしないと・・・と口にした瞬間

自由帳を閉じて告げる。

無理をする者はみんな、死んだですと。

 

その言いように戸惑う結に対し

ヒイロが地上そらも、過酷ですか?と尋ねると

結は困ったように笑みを浮かべ語る。

 

・・・そりゃまぁ・・・ね。

”楽な世界”なんてどこにもないよ・・・と。

 

そう言った結はヒイロと話すことで

思うところがあったのか

気を取り直し立ち上がる。

 

黙って無理を続けるのはやめて

お母さんに言ってみるよ。

「ちょっと辛い」って!

 

するとヒイロは時には

”現状から逃げることが戦い”・・・

そんなこともあるです!と返し

ありがとうと言って塾に向かう

結を見送るのだった。


あくる日、再び就職しようとしたヒイロが

仕事を見つけられず公園に戻ると

そこへ結がやってきて語る。

 

君の言う通りお母さんに話したら

少しペースを落とそうって

塾を減らしてくれたと。

 

いつものようにもらったハンバーガーを食べ

結に感謝しつつヒイロは空いた時間を

体力回復に充てれば・・・

お前の生存率は向上だと話すが

結の言葉を聞いて絶句する。

 

ううん。空いた曜日に

何か部活を始めようかと思うの。

 

まだ何を始めるのか決まってないけど

新しい事に挑戦してみたくってと。

 

それを聞いたヒイロは

無理は死をよぶと翻意を促すが

結は大丈夫大丈夫と取り合わなかった。

 

その油断が死を招くと・・・

なぜ分からんのです!!?と叫ぶヒイロに

一瞬呆気にとられた結だが

噴き出したように笑い声をあげていた。

 

そして心配してくれた

ヒイロの頭をなでながら語る。

 

でも大丈夫だよ。

部活くらいで死んだりしないからと。

 

その言葉を聞いてヒイロは

そういう事だったのかと気づく。

 

この”地上の世界”は

ヒイロが思っていた以上に戦いがないのだ。

安全で平和で死が遠い世界!

 

そう、たとえ一度ミッション敗れても

もう一度新たな事に挑戦できる

そんな穏やかな世界!

 

やっとわかったですシオン・・・

これがお前の言っていた

”地上の世界”なのですね!

 

みんな・・・し、死んでいった・・・みんな!

みんなが身を挺して守った”地上そら”は

命をかけるに値する素晴らしいところだったですよ!と。

 

改めて”地上の世界”というものが

どういうものか理解したヒイロは結に告げる。

 

ヒイロ今日この町を出てくです!

いっぱいのお世話ありがとです!と。


いきなりのことに結は

自分が悪い事言ったのかと戸惑うが

ヒイロはそれを否定する。

 

いや、お前には感謝しかないです。

ただここにいるとお前に頼ってしまうから・・・

ヒイロはこの世界で自立して

暮らさねばならんのです!

 

さらばですとスタスタと歩いていくヒイロを

本当に行っちゃうの?と結は追いかける。

 

結はなんか、気が付いたら

私の方が助けられてた!と思い

ヒイロは何かお礼をできたら・・・

でも今も昔も何もヒイロは

何も持っていないと思っていた。

 

結はお礼を言うために

いつものように生垣を飛び越え

ヒイロを追いかける。

 

ヒイロは前から言おうと思ってたが、

そこから飛び出すのは危険だと

振り返って注意しようとした瞬間

結にトラックが迫っていることに気づく。

 

結もそのことに遅れて気づくが

ヒイロはすでに結を助けるために

走り出していた。

 

驚異的なスピードで走りながらも

ヒイロはどうすれば助けられるか考える。

 

だめです、もしこの速度で抱き上げれば・・・

上の世界の人間は砕けるです!

 

では”車”を破壊するですか?

いやだめです。

それでは乗っている者が死んでしまう!

 

ならば・・・とヒイロがとったのは

結の体を下にし自分の体を台にすることで

トラックを通過させるというものだった。

 

一瞬の出来事に声がでない結だが

ヒイロは一つ礼ができたです!と

改めて結に感謝しながらその場を去るのだった。

 

”静かな嵐”そんな呼び名が

ぴったりだった少年が去って行って一週間。

 

公園は今日もいつもと変わりありません。

ただ一つ、少年が帰って来たことを除けば。

 

食料を受け取ったヒイロが

よその町で無理してガンバったです

・・・でもほら無理は死でしょ?と

食べながら話すのを結は

相槌を打ちながら嬉しそうに聞いていた。

 

ヒイロはそんな結をチラっと見て思う。

ヒイロの事を怒鳴りつけたり疑ったり

警察に突き出したりする者もいれば

ここまで徹底して力になってくれる者もいるとは・・・

 

地上そら”のあまりの”イロイロ”さに

ヒイロは対応しきれるのであろうかです・・・

 

そんな弱気な心を

ヒイロは打ち消そうと叫ぶ。

 

ヒイロは強いです!

だてに”地下”で13年も生き延びてないです!

 

たとえどんなに理解できない世界でも

ミッションは必ず遂行するです!と。

 

そんな風に気合を入れて宣言するヒイロだが

結はヒイロが自分と同じ13歳だったことを知り

ヨロめきながらも複雑な笑みを浮かべるのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前作”君は008”が終わって6~7か月

思いのほか早い復帰でしたね。

 

それも今度はサンデーでの連載以外に

昨年12月から始まったゲッサンでの連載もあるとか

もう松江名先生こそ超人じゃないかと。

 

私自身松江名先生の作品が好きで

また追いかけていこうと思っていますが

初回とは言え週刊誌に60Pを超える

第一話を載せるとはいい意味で予想外でした。

 

元々筆が早いとでもいえばいいのか

前作でもほぼ毎回20Pを超えてましたので

それも松江名先生の持ち味なのかも。

 

何にしてもこんなにも早く

再びサンデーで連載開始したことを

心から嬉しく思います。

 

それはそれとして今作ですが

これまでの作品と同じように

バトル漫画なるのかどうなのか気になるところ。

 

いきなり巨大な怪物が登場して

主人公のヒイロもそれを倒すほどの

力を持っている以上

バトル展開は避けられないとは思いますが

テーマが”人間賛歌”ですからね。

 

まあ、ジョジョも人間賛歌らしいですし

バトル展開が多くても成り立つんでしょうけど

これだ!という正解がないだけに

これからどうなるのかなと。

 

とりあえずヒイロは亡き友人である

シオンの夢を叶えるために地上へ来たわけですが

当分の間は結と関わることによって

地上の世界について理解を

深めていくことになりそうな感じ?

 

正直”超人”としての力を

持て余している現状ではありますが

年齢的なこともあって

なかなかに厳しいことになりそうです。

 

言ってみればまだ義務教育を

受けている段階の子供が

戸籍もなく仕事を探しているわけですからね。

 

超人たる力をうまく使えば

どうにでもなりそうではありますが

局長らにすぐバレそうですし

そういう意味でも難しいかと。

 

なんにせよまだ1話目ですし

登場人物もだんだん増えてくると思いますので

どんな魅力的なキャラクターが出てくるのか

そしてどんな展開が待っているのか楽しみです。

 

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