雑誌掲載最新話 地上へ・・・

地上へ・・・ 最新 第38話 ネタバレ&感想 時空を越えて

2025年10月15日発売の

週刊少年サンデー 46号に掲載されている

地上そらへ・・・ 第38話

ネタバレ&感想になります。

 

第38話 曲直瀬始

内容ネタバレ

 

私は綾瀬結。時空の歪みを通って

YOCHIENの局長、曲直瀬始となる者・・・

 

世界の終焉の時、時空を操る

オブジェクトの細胞を移植し、己の時を止め・・・

 

破滅を防ぐための膨大なデータを

脳にコピーして時空を超えたのだった。

 

私の脳に入りきらない詳細な技術情報や

オブジェクトのサンプルなどは

アタッシュケースに入れて移動した。

 

数百年の進化を短期間で行うためには

一つのミスも許されない。

 

幾度となく繰り返されたこのミッションを

今の私も過去の私から引き継いだ。

 

それは倫理の枠を超えた、極限の責任。

今いる若い私もいずれ、この業を背負う。


YOCHIENの発足後は

オブジェクトからの襲撃を

警察予備隊の改造人間達で乗り切る。

 

霧島さんは隊で一番若く

どんなにオブジェクト細胞の移植量を増やしても

決して人間性を失わないレアケースだった。

 

彼は今までの記録上、私の右腕となって

生き延びるパターンが最も高い

破滅阻止の重要なファクターだ。

 

ついに実戦導入された超人たち。

初期の超人達の生存率はひどいものだった・・・

 

そしてその責任を感じていたのは

私だけではない。

 

そう、彼もその恐ろしいほどの重責を

一身に受け止めていた・・・

 

その悩みも苦しみも全て

世界の終焉を阻止するために私は利用した・・・

彼の私に対する好意さえも。

 

この過去世界にどんなに長く身をおいても

私の心は常に滅んでしまったあの世界にあった。

 

・・・そう、ヒイロと過ごした

・・・パパとママのいたあの世界に!

 

彼もそれはわかっていたと思う・・・

わかって私に尽くしてくれているのだ。

 

帰りたい、私の世界に帰りたい!

時代が進むにつれ

あの懐かしい世界にどんどん近付いていく。

 

でもそれは同時にこの世界の終焉に

近付くことも意味する・・・

おかしくなりそうな感覚で苦しむ毎日。

 

でもそれでいいんだ。だって私は

決して幸せになってはならない人間だから。


~現代~

結の様子をモニターで見ていた

始に霧島は声をかける。

 

ずっとあんたに帰化されて

頭じゃ理解していたつもりだったんだが・・・

 

綾瀬結・・・か。

あんた本当に時空を超えて来たんだなと。

 

始はもっと細かいことを

教えておきたかったけど・・・と謝るが

霧島はな~に70年間驚きっぱなしさ!と

笑いながら問いかける。

で?このあと世界はどうなる?と。

 

モニターに目的となるオブジェクトの姿を

映しながら始は口を開く。

 

次に地上に現れる”ディメンシオ”という

時空を操るオブジェクト

こいつを倒せなければ

今回も世界は終焉を迎えるわ・・・

 

現代の私も5年後に時空を超え

過去に旅立つ事になるでしょうね。

とにかく”阻止限界点ポイント・オブ・ノーリターン”は”ディメンシオ”よ。

 

そう口にした始はふぅ・・・と息を吐きつつ

ずっと見ないようにしていたけれど・・・と

綾瀬家の監視カメラある?と霧島に訊ねる。

 

霧島がん?ああとモニターに

綾瀬家の様子を映しだすと

始はぼそっと呟く。

 

そうそうたしかこの日は

クッキーを焼いたんだったわ。

 

見てしまえば・・・

戦えなくなるから・・・パパ。ママ・・・

 

そう口にして涙を流す始は・・・いや失礼

・・・泣いてる場合じゃないのに・・・と

眼鏡を外して涙を拭う。

 

そんな始に霧島は・・・もっと泣けばいいさと

取り出したハンカチを渡す。

そのくらいは許されるはずだ、絶対に!と。


モニターの中では綾瀬家の面々と

ヒイロ達がおいしそうにクッキーを食べており

ヒイロはまた一つシオンの願いが叶ったです!と

嬉しそうにノートにチェックを入れていた。

 

結が今日はもう一つくらいいっちゃおうよ!と

ヒイロに声をかけたところで霧島は始に訊ねる。

もう一つはどんな願いだったんだい?と。

 

始はそれが何だったのか覚えているらしく

モニター越しの結と声を合わせるように口を開く。

四つ葉のクローバーを見つけると。

 

二人が外に駆け出す様子を見ながら

始は椅子にもたれかかる。

 

ここまで一連の動きに

まったく変化なし・・・かと。

 

霧島から超人の力は回を重ねるごとに

上がっているんだろう?と言われ

始は・・・たしかにと同意しつつ語る。

 

今回ヒイロとビャクグンの叩きだした

異常数値は・・・未だかつてない現象だった!

 

でも私はなんとなく・・・

戦いの流れを変えるきっかけとなるのは・・・

日常の小さな出来事の中にあるように思うのと。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回に続き局長・曲直瀬始の話が

メインとなる回でしたが

なんていうか覚悟が決まり過ぎてて

正直なんて言ったらいいか・・・

 

そうしなければ滅びは避けられない以上

必要な事だとは思いますし理解できますが

精神的にかなりキツいだろうなと。

 

何故その役目をよりもよって結が

しなくてはならなかったのかが

気になるところではありますが

恐らく彼女以外には不可能だったのかも。

 

時空を操るオブジェクトに対応できたのが

結だけだったとか?

 

それでも今から5年後ということは

二十歳にもなるかならないかの年齢で

背負うには重すぎるなと。

 

それはそれとして霧島についてですが

なんていうか今回の話を読んで

好感度が爆上がりした気がします。

 

今までは怪しげに笑うこともあってか

どこか信用置けない人物でしたが

これ以上ないほどに好人物でしたね。

 

始に対して好意を抱きながらも

それが叶わないことを知りつつも尽くすと言う

なんとも切ない人生を歩んでいるなと。

 

それでも彼がいるからこそ

今の始がいると言っても過言ではないので

本当に滅びを回避をするに当たって

重要なファクターだと思います。

 

そんな二人が力を合わせても

未だ滅びを回避できた世界はないわけで

それだけ難しいことなんだろうなと。

 

なんにしても始によると

前回ヒイロ達が発揮した力は

これまでにない程だったらしいですので

どうにか突破口になればいいなと願うばかりです。

 

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