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【漫画版】アルスラーン戦記 最新 第141話 ネタバレ&感想 イスファーンvsシャプール

2025年7月9日発売の

別冊少年マガジン 8月号に連載されている

アルスラーン戦記 141話

ネタバレ&感想になります。

 

第141章 狼の夢

内容ネタバレ

 

魔道士を仕留めたクバードは

眼下にて相対する

イスファーンとシャプールを見て思う。

 

アトロパテネの戦いとその後の混乱で

多くの万騎長が死んだ。

 

これからアルスラーン新王のもとで

新たな若い万騎長たちが選出されるだろう。

 

イスファーンも王家のために

尽くしたいと思っている。

 

しかし万騎長というものは

輝かしい功績ばかりあってのものではない。

己を殺し斬り捨ててきたものも無数にある。

 

上が空いたからといって

ただの繰り上がりや見栄で選ばれるものではない。

 

おぬしはここで兄を斬って

生き残ることができるか?イスファーンよと。


シャプールの槍を受け止めながら

イスファーンは口を開く。

 

兄上・・・死してなお この不肖の弟を

ご指導していただき感謝いたします。

 

だがしかし!

我が国の民を救わんと戦う

仲間に手をかけたこと・・・

 

パルスの一将として兄上と言えど

許すことはできませぬ!

 

そう言い放ったイスファーンは

受け止めていた剣から一瞬力を抜くことで

シャプールの体勢を崩させると

飛び込みざまにシャプールの右手を斬り

初めて傷をつけることに成功していた。

 

シャプールは付けられた傷を見て

それでよい!と告げ

再び戦いを再開するも

二人の戦いは互角の様相を見せていた。

 

シャプールと剣戟を交わしながら

イスファーンは思う。

兄上の攻撃を読めるようになったと。

 

しかしそんな思いも次の瞬間

気づかぬうちに狭い路地に

押し込められたことで霧散する。

 

お互い武器を大きく振り回せぬ状況では

長柄の突きが有利であると。

 

その考えは正しかったようで

シャプールの突きは激しさを増し

イスファーンの身に新たな傷が刻まれていた。

 

それでもイスファーンは落ちていた盾を

上手く使うことでシャプールの左足に傷を負わせ

辛くも路地からの脱出に成功する。

 

敵をいい気にさせて有利な地へ誘い込む・・・

ナルサス卿のようなことをなさる・・・と思いつつ

イスファーンは仕切り直しだと

シャプールの動向を窺っていた。

 

そして次はどんな手で・・・と考えるが

シャプールは近くの家の中を通ることで

想定外の方向から襲い掛かり・・・!?


畳みかけるように槍を振るいながら

シャプールは告げる。

 

受け身になるなと言ったはずだ。

戦場の地形を常に頭の中で回せと。

 

劣勢に陥りながらもイスファーンは

苦し紛れにシャプールの右足を斬りつけるが

シャプールはさらに言葉を続ける。

 

おもいきりも踏み込みも足りん!

この程度ではこの身を止めることなどできぬぞ!

 

そう言って突き出された石突を

イスファーンは躱すことが出来ず

再び吹き飛ばされるもその瞬間

シャプールの左腕を斬りつけていた。

 

頭からボタボタと血を流しながら

立ち上がったイスファーンは

笑みを浮かべながらシャプールに語り掛ける。

 

さすが兄上。昔からよく稽古をつけて

いただきましたが その御身体に

一太刀も入れることは出来ませんでした。

 

不肖の弟めはようやく

こうして少し届くようになりましたぞ。

 

あとひと息・・・!そう言って

イスファーンは持っていたナイフを投げ

シャプールはそれを柄で防ぐが

その瞬間イスファーンは剣を振り下ろしていた。

 

その一撃を受け止めたシャプールは

この程度かイスファーン!と声を上げるが

イスファーンがさらに力を籠めた瞬間

バキンという音と共に

シャプールの両腕両脚が壊れていた。

 

一瞬何が起こったのか分からず

戸惑いながらもシャプールは気づく。

 

イスファーンが付けた傷。

あれは・・・この身体を弱らせるための

攻撃だったか・・・!と。

 

大きく体勢を崩したその隙を

イスファーンが見逃すはずもなく

雄叫びと共に受け止めていた槍ごと

シャプールの身体を両断せしめるのだった。


倒れたシャプールは

己を倒したイスファーンに声をかける。

 

いきなりは俺を倒せぬから斬れるところから

少しずつこの身体を壊す段取りをしていたかと。

 

イスファーンは語る。

・・・狼は強大な獲物を狙う時・・・

力にまかせていきなり襲うのではなく

 

しつこくつきまといながら

じわじわと獲物の体力を奪い

ここぞという局面が来たら

一気に仕止めるのだそうですと。

 

それを聞いたシャプールは

そうだったと笑みを浮かべる。

俺の弟は「狼に育てられた者ファルファーディン

 

強くなったなお前を誇りに思うぞ。

もう何も未練はない。

 

そう言って満足そうに消えゆくシャプールに

イスファーンは兄上に未練がなくとも

俺にはある!と涙ながらに呼びかける。

俺は・・・兄上と一緒に戦場を駆けたかった!と。

 

イスファーンの涙を顔に受けながら

シャプールは口を開く。

 

・・・俺もだ。ばか者

また未練が生まれてしまったではないか。

 

未練は執着は悪しきものに付け込まれるぞ。

悔いなく生きろ さらばだイスファーン。

 

そう言い残しシャプールは

弟に看取られながら

再びその命を終えるのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回クバードが離れたことで

イスファーンとシャプールが

一対一で戦うことになったわけですが

やっぱり兄は強かったですね。

 

結果として弟であるイスファーンが勝ちましたが

もしシャプールが最初から本気で戦っていたら

恐らく勝敗は逆だったと思います。

 

まあ、シャプールは弟を殺すつもりはなく

あくまでも稽古みたいな感じで

戦っているように見えましたので

この結果は本望だったのかもしれませんが。

 

それでもあまりにも不甲斐ないならば

その命を奪っていたでしょうし

イスファーンもそんな兄の思惑を

越えたわけですから大したものだと思います。

 

何にしてもこの戦いは悲運だったかもしれませんが

未練はあるにせよその最期を看取ることが出来たことで

イスファーンもようやく吹っ切れるのではないかなと。

 

結果として兄の命を奪ったギーヴにも

色々思うところがあったみたいですし

人間的にも大きく成長する切っ掛けになったのは

間違いないと思いますしね。

 

ともあれ兄弟対決が終わったことで

あとはヴァフリーズとの戦いを残すのみ。

(違ったら申し訳ない!)

 

蛇王や魔道士の暗躍もあるでしょうけど

一先ずそちらをどうにかしてからだと思いますので

アルスラーン達がどう向き合うのかも含めて

どういう展開になるのか楽しみです。

 

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