2025年8月7日発売の
週刊ヤングジャンプ 36・37合併号に掲載されている
キングダム 第846話の
ネタバレ&感想になります。
第846話 つけたい名前
内容ネタバレ
「韓」が秦の「潁川郡」となって90日が経ち
その営みは想定していた以上に
おだやかに秦の形式へと変化していった。
軍は新鄭にて元韓の兵と共に
練兵を繰り返していたが
そちらも順調ということで一部の帰郷が許された。
騰軍・飛信隊が韓攻略に出陣してからは
実に250日経っておりそれ以来の帰郷である。
しかし信は数人の護衛を連れて
家とは真逆の魏方面へ向かった。
魏との前線に「丈」という国境守備の要の城があり
そこには玉鳳が入っていた。
信は帰路に就く前に王賁に会いに行ったのだ。
新鄭攻めの時、玉鳳が魏軍を
止めてくれていた礼を伝えるために。
しかし王賁に虫でも払うかのように
追い払われてしまい結果として
信の丈城来訪はわずか3分で終わった。
丈城から信が戻り
改めて飛信隊の帰郷組は新鄭を出発。
一路西を目指したが
一行は南陽に立ち寄ることにした。
南陽で一泊した信達は黄河を渡り本道に乗り
そして その道中同じく帰郷を許され帰路にあった
楽華・蒙恬達とたまたま遭遇した。
そこから両隊は共に進み帰路を楽しんだ。
更新が極端に遅くなったので
尾平ら早く帰りたい組はここで離れた。
二隊は宿営も共にし大騒ぎし
ほぼ皆二日酔いで別れた。
そうして信達の一行はようやく地元の
地に到着し そこで解散となった。
解散の際、礼が何か淋しいのー
帰ってもでかい家に瘣姉と二人だし
ワシは騒がしいくらいが丁度いいとして
信にこのままうちに泊まりに来いと言い出す。
河了貂は新鄭に残ったし
どうせ帰っても一人じゃろが。
しばらくうちに住めよと。
その提案に驚きながらも信は
羌瘣と顔を見合わせ
そうしよっかなと受け入れることに。
それを聞いた昂からオイラも遊びに行きたいと
羨ましそうに言われた礼は
まずおっ母さんとこに帰れと返すがふと思い直し
ワシが昂の家に遊びに行こと言い出す。
あと宜しくと残された信は
礼のあまりに露骨なお膳立てに
羌瘣と顔を赤らめながらも
とりあえず羌瘣んちに・・・と声をかけるが
その瞬間李信将軍!と一台の馬車が姿を見せる。
いきなりの事に戸惑う信達だが
どうやら政が王宮で待っているらしく
有無を言わさず馬車に乗せられ
王宮に向かうことに。
残された羌瘣は呆然とそれを見送り
二人のお膳立てした礼もまた
未だ事態が飲み込めずにいたものの
羌瘣が一人になってしまったことから
帰る事を決め、昂もそれを受け入れるのだった。
よく分からないままに咸陽に連れてこられた
信が政と韓の話をしようとした矢先
政のもとにお急ぎ下さいと文官達が姿を見せる。
政自身も文官たちが何を慌てているのか
一瞬わからなかったものの
思い出したようで急用が出来たとして
お前も一緒について来いと言い出す。
文官達は勝手にそんなと口にするが
政は王命だと黙らせると
信と共に後宮へと向かう。
何がなんだかわからないままに
政について行く信だが
扉の向こうから赤ん坊の産声が。
どうやら政の娘が産まれたとのことで
政に続いて中に入ると
そこには信が根性宮女と呼ぶ陽と
産まれたばかりの娘の姿があった。
その傍らには向の姿もあったことで
信も陽のことを思い出したらしく
顔見知りの宮女が政の娘を産んだことを
まるで自分のことのように喜んでいた。
「史記」によると秦王嬴政には
三十余人の子があったと記されている。
この何日後かにも別の宮女が男子を出産する。
その子が嬴政の最後の子である。
その男子は”胡亥”と名づけられた。
信はしばらく咸陽王宮で過ごし
政と久しぶりにゆっくり話をすることができた。
そして王宮を辞した信だが慌てた様子で
城戸村に向け馬を走らせていた。
村には今か今かとそわそわしている
渕さんらの姿があり
信もそんな彼らと合流することに。
到着が遅くなった信が
今どんな感じかと話を聞いていると
もうすぐだから裏に回って待てとの声が。
そして皆が固唾を呑んで待っていると
家の中から赤子の産声が上がり
中から涙を流す尾平の父が姿を見せる。
尾平の父に促される形で
家の中に足を踏み入れた信達が目にしたのは
笑顔の東美とその腕に抱かれた赤子
そして泣きじゃくる尾平の姿だった。
皆が口々に尾平達を祝福し
その目には涙を浮かべる中
信は昔のことを思い出す。
幼い頃に絡んできたこと。
初めて戦に出た時のこと。
戦場で命を落とした弟、到のこと。
桓騎軍と行動を共にした際に
尾平のことを殴りつけたこと。
そんな尾平の看病をしながら
自身の思いを口にしたことを。
尾平が信からの祝福の言葉を聞き
泣きじゃくる中、田有からところで
名前はもう決まってんのか?との声が。
皆もそうだ名前だと尾平にどうなのだと訊ねると
尾平はどことなく躊躇う様子を見せながら
ああ名前な・・・まだだ・・・と口を開く。
本当は男だったらつけたい名前があったんだけど
・・・東美ちゃんが嫌がるかもと思って・・・
まだ言えてなくて・・・と。
しかしそんな尾平に
東美は笑みを浮かべて声をかける。
何を言っているの。
もちろんいいに決まってるでしょ。
到くんでしょと。
それを聞いた尾平は涙を浮かべ
到を知る者達も同様だった。
男達が何て出来た嫁だと
東美を称賛する中、友里は信に訊ねる。
来年また大きな戦があるんだろ?と。
そんな友里の言葉に対し
信は決意を露に告げる。
ああ・・・だけど任せとけ友里。
絶対勝って・・・無事に帰ってくると。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
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感想
趙との再戦を来年に控えて
束の間の休暇で帰郷することになったわけですが
随分と明るい話題が多かったですね。
初っ端に信が玉鳳に礼を言いに行って
3分で終わったところは笑わせてもらいましたが
なんとも彼ららしいなと。
そして秦に戻ってきたところで
信と羌瘣にも進展が・・・と
思われたところを王宮に拉致され
政の娘が新たに誕生。
続けて信の知らない宮女ではありますが
その何日か後に息子も誕生するとか
秦にとっても慶事が続いて何よりだと思います。
そして最後にあの尾平・東美のもとに
待望の子供が産まれるとか
良い事が続きすぎて心配になるレベルでした。
それにしても尾平が子供の名前に
亡くなった弟・到の名前を付けるとは
かなり展開的にアツいなと。
今思い出してもあの戦で到が亡くなったのは
かなり衝撃的でしたからね。
尾平としても自分ではなく
有能な弟が亡くなってしまったことは
ずっと心に残っていたと思いますし
ここで名づけたことで心も軽くなるのではないかと。
何にしても慶事が続いた今回ですが
あくまでも趙との戦いに向けての
幕間回的な感じだと思いますので
次回からは本格的に準備に入るのかなと。
それか韓が滅ぼされてから
他の国の話もなかったですし
そちらの話になるのかも。
気になる続きについてですが
次号は休載で8/28にて掲載とのこと。
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