2025年8月20日発売の
週刊少年サンデー 2025年38号に掲載されている
葬送のフリーレン 第143話の
ネタバレ&感想になります。
第143話 読み合い
内容ネタバレ
フェルンとシュタルクはダンスを踊りながら
影の戦士たちを警戒しその動向を窺っていた。
そして二人は話しあう。
さっき出ていった連中を除いても
クライス、ヴァルロス、ロレの三人が
この会場にはいないと。
分かったことを報告すると
フリーレンは立ち上がる。
他の敵も動き始めた。
私たちもそろそろ行くよと。
そんなフリーレン達にファルシュと合流したら
あとは彼の指示に従ってくれと
声をかけたゼンゼはゼーリエに報告する。
水面下での戦いが始まりますと。
報告を受けたゼーリエはいよいよだなと言い
改めてゼンゼに訊ねる。
先陣はラント達か。
そういえば遊撃を許した理由を
聞いていなかったなと。
するとゼンゼは語る。
恐らくユーベルには自覚は無いでしょうが
あの二人は対戦士において
高い優位性を持った魔法使いです。私と同じでと。
その答えに満足したのか
上出来だと口にしたゼーリエは語る。
あとは敵が想定を上回るほど
強大でないことを祈るばかりだなと。
影の戦士であるイーリスたちに
先手を取られた形となったユーベルたちだが
それは杞憂だったようで
あっさりその攻撃を凌いでいた。
イーリスは続いてユーベルに対して
針による投擲を仕掛けるも
ラントがその身を盾に防ぎ
その隙を突こうとしたルティーネを
ユーベルが割って入ることで防いだことで
互いに仕切り直しの形に。
当然ながらその戦いはすぐさま探知され
カノーネはフラーゼに報告すると共に
戦闘区域を認識阻害結界で隔離しようとするも
既にその必要がないことに気づいていた。
報告を受けたフラーゼは口を開く。
偶発的な戦闘にも関わらず
影なる戦士と大陸魔法協会
その両者が戦闘区域の隠蔽に動いた。
不測の事態でも統率に乱れがない。
敵は中々優秀なようですねと。
ルティーネはクレマティスに
交戦を開始したことを報告するも
クレマティスは通信を通して理解していた。
そしてフラーゼはカノーネから
今なら影なる戦士も補足できると指示を求められ
クレマティスはルティーネから
改めて交戦の許可を求められるが
二人の答えは違うものだった。
フラーゼは探知を継続し
戦況を監視した上で待機を。
そしてクレマティスはやむを得んなと
笑みを浮かべながら交戦の許可を出すのだった。
ユーベルと相対していたルティーネは
なんでも切り裂くユーベルの魔法を
近くにあった兵士像の盾で防いだことから
自分の考えが正しかったことを理解する。
やっぱり。壁や天井は切れているのに
鎧一式は切れていなかった。
どういう性質かはわからないけど
この魔法は盾で防げる。
そう考えた矢先になんか分析されてるような
気がするんだよねーと零すユーベルの魔法を
避けきれず肩に傷を負ってしまうも考えは変わらなかった。
本当に軌道が予測できない。
でも盾は避けたと。
対してラントと相対するイーリスは
こちらが放った針を威力を増して
放ってくるラントの魔法を防ぎながら
冷静に考察していた。
何その攻撃、あたしの針勝手に使わないでよ。
相性最悪だな。
一般攻撃魔法の耐性装備の
弱点を突くような戦い方
なによりこいつ毒針が効かない。
それにあの二人、どちらも
魔法使いの反応速度じゃなかった。
理由を考えないと。
それがわからないとたぶん負ける。
ユーベルは恐らく感覚型。
思考する前に魔法が使えるから
その分反応速度も速い。
ラントはどういう理屈だろ。
同じ感覚型には見えないけど。
毒が効かないんだよな。なんでだ。
耐性があるようにも見えないし・・・。
そう考えたところでイーリスは
あ、実体じゃないのかと思い至るが
次の瞬間ラントによって首を掴まれていた。
イーリスは答え合わせをするように口を開く。
そっかあんたは逆なんだ。
考えていないんじゃない。
思考するだけで動けるから速いんだと。
ラントはイーリスの首を掴みながら語る。
魔法使い以外が相手なら
こういう戦法も通用すると思っていたけれども
まさかもう実体じゃないとバレるとはね。
お陰で形振りを構う必要が無くなった。
眠れとイーリスの意識を奪おうとするが
イーリスはまるで効いていないかのように
針で反撃しながら口を開く。
ごめんね。あたしどんなに痛くて苦しくても
意識だけははっきりしてるんだ。
というかなんで――と口にした瞬間
ラントは仕切り直すべく距離を取りながら
冷静にイーリスの事を考察する。
・・・防御魔法の反応速度だと間に合わない。
こいつの相手が僕で良かった。
ユーベルだったらもう死んでいる。
でもどうする?ファルシュからの情報で
毒に耐性があるとは聞いていたが
それを除いても想定を超えるタフネスだ。
これが影なる戦士か。
このままだと消耗戦。
そうなれば勝ち筋が無くなると。
イーリスは攻撃をしながら
ラントの事を窺っていたようで口を開く。
ねー実体じゃないんだよね。
なんで急所守ったの?と。
その言葉にラントは改めて思う。
・・・こいつは想像以上に頭が切れると。
盾と剣を持ったルティーネに対し
ユーベルは徐々に押されつつあった。
吹き飛ばされた際に頭部に傷を負ったのか
頭から血を流しながらユーベルは考察する。
流石にまずいかも・・・
戦士ってこんなに速いんだ。
動きを封じるにも目で追うのがやっとだし
何よりあの盾が邪魔だ。
見た者を拘束する魔法の発動条件は
視界に全身を収めること。
そして衣服は身体の一部。
私もその認識だし、ヴィアベルも
間違いなくその認識で使っていた。
でも盾は、障害物にしか見えない。
だって切れないじゃん。
相打ち覚悟で飛び込めばなんとかなりそうだけど
メガネ君そういうの嫌がるだろうしなー。
・・・やっぱり戦局を変えるとしたらあっちか。
こっちと違っていい勝負してるし。
でもなんでだろ。メガネ君の動きって
かなり分かりやすいと思うけど。
魔力の流れを読めば先読みなんて簡単に・・・
そう考えたところで気づく。
ああ、そうか。
こいつら魔力探知が使えないんだ。
五感、それも目視に大きく頼っている。
対して私の視線は自由。
タイミングを見極めるかと。
そんな事を考えながら戦うユーベルの考えを
気付いているのかいないのか
ルティーネはじっと窺っているようで・・・
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ついにラント組とイーリス組の戦いが
始まったわけですが
とりあえず今のところ互角っぽい?
ただ戦況を見るに時間をかければかける程
ラント達が劣勢になるのは間違いないかと。
なのでこの戦いがどうなるかは
ラントの魔法を看破されるより早く
ユーベルの魔法でイーリスの動きを
止められるかどうかにかかっている気がします。
動きが速い影の戦士を相手に成功させるのは
かなり難しいのは間違いないですが
それが出来ないと恐らく負けるでしょうね。
それにしてもこの戦いをフラーゼが
監視に留めて待機を選ぶとは
どういった意図があるのか気になるところ。
結局のところ皇帝との謁見でも
フラーゼが何をしようとしているのか
明かすことはありませんでしたしね。
結果として帝国に利をもたらすことを
前提に動いているのは間違いないとしても
彼女がどんな手を打つのか次第で
変わってくるでしょうし
要注意人物なのは間違いないかと。
何にしてもまだまだ前哨戦であり
ゼーリエ暗殺が行われるのは先だと思いますが
どんな展開を見せるのか楽しみです。
気になる続きについてですが
次号は休載で9/3発売の40号で掲載とのこと。
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