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【漫画版】アルスラーン戦記 最新 第142話 ネタバレ&感想 ヴァフリーズとの戦い

2025年8月8日発売の

別冊少年マガジン 9月号に連載されている

アルスラーン戦記 142話

ネタバレ&感想になります。

 

第142章 君臣の決断

内容ネタバレ

 

兄であるシャプールとの戦いを終え

倒れていたイスファーンを起こしたのは

アルスラーン軍の兵士達だった。

 

彼らはファランギースとジャスワントと共に

王都に現れた怪物を倒していたようで

イスファーンが目を覚ましたことで歓声をあげていた。

 

ファランギース達が傍にいることに

気づいたイスファーンは

翼の猿と戦ったのか?と聞かれ

兄上と戦ったと語る。

 

兄上は・・・俺を鍛えるため

あの世から戻ってきたと。

 

ここに来る前にキシュワードから話を聞いていた

ファランギースとジャスワントは

向こうで聞いた通り、死んだはずの者たちが

蛇王の力で蘇ってきていると険しい表情を浮かべ・・・

項垂れるイスファーンにファランギースは訊ねる。

・・・シャプール殿は何か言っておったか?と。

 

イスファーンは頭部から流れる血を拭いながら語る。

俺の事を強くなったと・・・

誇りに思うと言ってくれた。

 

俺のことを大切にしてくれた

兄上を俺が殺した。

 

俺が不甲斐ないばかりに・・・

未練で兄上を蘇らせパルスの万騎長

シャプールの高名に傷をつけてしまった。

 

・・・あの日 城門前で兄上の代わりに

俺が死ねばよかったのだ。

 

俺はどうせ奴隷の子。

父上も義母上も名門であるわが家を

兄上が守り続けることを望んでいただろうに

奴隷の子が生き残ってしまった・・・

 

俺が家に戻ったところで

喜ぶ者は誰も・・・いないのにと。

 

イスファーンの言葉にファランギースや

兵士達が何も言葉を発せずにいると

ジャスワントは奴隷の子だから

何だと言うのだと告げる。

 

俺の国は奴隷の子が王になったぞ。

何を憚る事がある!

 

アルスラーン殿下が目指しているのは

おぬしのような者が卑屈にならずにすむ世だ。

 

先の万騎長がおぬしの事を強いと認めたのだ。

胸を張って立て!

 

故郷の父君義母君が

おぬしを認めぬと言うなら放っておけ。

おぬしにはアルスラーン殿下がいる。

 

奴隷制度廃止令を体現する者として

胸を張って殿下のお傍に堂々と立てと。

 

ジャスワントの言葉を受けイスファーンは

兄の首に目を向けると近くの兵士に

兄上の御首を安全な所に

移しておいてくれと頼み立ち上がる。

 

そして血を拭っていた布を頭部に巻き

顔を上げると皆に行こうと声をかける。

王宮へ アルスラーン殿下の元へと。

 

そうして吹っ切れた様子で馬に乗り

アルスラーンの元へと向かうイスファーンを見て

建物から様子を窺っていた

クバードは笑みを浮かべるのだった。

一方その頃、蘇ったヴァフリーズに対し

ダリューンは傷こそ受けていないものの

肉親であることから反撃できず

ただ防ぐことしか出来ずにいた。

 

このままではマズイと考えたダリューンは

ナルサスに殿下を守ってここから離れろ!と声をかけるが

その隙をヴァフリーズに突かれてしまい

左腕に傷を負ってしまうことに。

 

ダリューンに言われた通りにアルスラーンと共に

その場から離れたナルサスだが

ヴァフリーズは人とは思えない動きで

追いついたかと思いきやその勢いのまま襲い掛かる。

 

それに対しアルスラーンは腰に佩いていた

剣を抜こうとするもその剣は

アンドラゴラスによって砕かれており

己の失態に気づくもナルサスから

宝剣ルクナバードを投げ渡されることに。

 

その間にもナルサスはヴァフリーズの剣を

自身の剣で防いでいたものの

今のヴァフリーズの力はナルサスよりも

明らかに上のようで押されつつあった。

 

アルスラーンはナルサスを助けるため

ルクナバードを抜こうとするも抜けず

ナルサスは剣を飛ばされ絶対絶命の窮地に陥るも

ギリギリのところでダリューンが追い付いたことで

一旦仕切り直しの様相を見せていた。

 

そうした中、ヴァフリーズは口を開く。

不甲斐ない王子 不甲斐ない軍師 不甲斐ない戦士

おぬしらのような惰弱な者たちにこの国は任せられぬ。

蛇王様にパルスを捧げよと。

 

その言葉を受けダリューンは

本気で申しておるのですか叔父上!と声を上げ

やはり蛇王は復活したのか!?と言う

アルスラーンの言葉を

認めた上でヴァフリーズは告げる。

 

パルスの新たな王はすぐそこに来ておるぞ。

次の王はそなたではない。

 

そもそもそなたには王家の血が

一滴も流れておらぬではないかと。

 

その言葉を聞いたナルサスが

・・・身も魂も蛇王に降ったか・・・!と口にする中

アルスラーンはヴァフリーズに問いかける。

 

・・・もしわれらが蛇王に抗うとしたら

ヴァフリーズはどうする?と。

 

その問いにヴァフリーズは

躊躇うことなくころすと答え

目に涙を浮かべるアルスラーンに告げる。

 

惰弱!やはりそなたは王の器にあらず!

戦うことも決めることも捨てることもできぬ!

アンドラゴラス王に遠く及ばぬ!

そなたにこの国は救えぬ!と。

 

その言葉にアルスラーンは

手に持ったルクナバードを握り締めながら

ナルサスの言葉を思い出す。

 

ナルサスが決めたことなら私に異存はない。

いちいち許可など求めなくてよいのに。

 

そう告げた私にナルサスは言った。

そうは参りません。判断と決定は殿下のご責任と。

 

そしてダリューンは言った。

殿下はこのダリューンにとって

大事なご主君でいらっしゃいます。

それではいけませんか?と。

そんな二人の言葉を思い出したアルスラーンは

ダリューンにヴァフリーズを討てと命を下す。

 

そなたの伯父は私の師でもある。

私も共に背負う。ヴァフリーズを討てと。

 

その命を御意と了承したダリューンに

ヴァフリーズはそれでこそ!と笑みを浮かべるが

その瞬間ヴァフリーズの手は斬り飛ばされていた。

 

そして続け様に振るわれるダリューンの攻撃の前に

ヴァフリーズは防戦一方となり

振り下ろされた一撃を受け止める。

 

しかしダリューンが力を籠めた瞬間

片手では受け止めきれなかったのか

ダリューンの剣はヴァフリーズの剣を砕き・・・!?

 

一方その頃、タハミーネのもとに

アルスラーン軍の兵士たちが姿を見せる。

 

アルスラーン殿下から護衛を申し付けられました。

安全な王宮の中に参りましょうと。

 

兵士達はタハミーネの近くに倒れる

アンドラゴラスの遺体に気づいたようで

一様に項垂れながらも

ご遺体を運ばねばと動き出す。

 

しかし次の瞬間亡くなっていたはずの

アンドラゴラスが起き上がり

近くにいた兵士の首をへし折っていた。

 

ありえない光景を前に絶句するタハミーネたちを前に

蛇の影を背後に宿しながら

立ち上がったアンドラゴラスはよい肉体だと

身体を確かめるように首を鳴らし・・・!?

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

前回シャプールとの戦いを終え

イスファーンは成長したものの

精神的にかなりやられていたみたいですね。

 

まあ、尊敬していた兄を

自分の手で再び殺める羽目になったわけですし

落ち込むのも仕方ないのかも。

 

ただそれもジャスワントの言葉で

かなり立ち直ったみたいですし

もう心配しなくて良いのかもしれませんが。

 

そして今回のメインとなる

ヴァフリーズとの戦いですが

やっぱり大将軍は伊達じゃないですね。

 

第一次アトロパテネ会戦では

ヒルメスに一瞬で討たれていたので

その強さは大したことないとばかり。

 

蛇王によって蘇った者達は

人間を越えた動きを見せますが

ヴァフリーズの場合、全盛期並みに

身体を動かせたのが大きい気がします。

 

なんだかんだでかなりの老齢でしたし

全盛期にはダリューンには及ばないとしても

大将軍に就くだけの実力はあったんだろうなと。

 

ともあれそんなヴァフリーズを

アルスラーンの命を受けたことで

本気になったとはいえ、ああも圧倒するとは

現時点においてダリューンが最強なのは

まず間違いないと思います。

 

キシュワードやクバードも強いとは思いますが

単純な実力では敵わないのではないかと。

 

ダリューンと互角に戦えていたヒルメスも

アルスラーンに敗れてしまったわけですし。

 

そんなダリューンを上回ると思われるのが

復活した蛇王なわけですが

アンドラゴラスの背後の蛇を見る限り

その体を依り代にしているみたいですね。

 

他の蘇った万騎長らと違い

アンドラゴラスの意識などはなさそうですし

蛇王自身が動かしていると見ていいかと。

 

どう考えても厄介な相手になるのは

間違いないと思いますが

気になるのはアンドラゴラスを倒したとて

ルクナバードでないと蛇王は倒せないこと。

 

現状アルスラーンがルクナバードを抜けない以上

今のところ剣を抜いたヒルメスが

どうにかするしかない?

 

まあ、そのヒルメスもその力を扱いきれないのか

結局蛇王を復活させてしまったので

それが可能かどうかもわかりませんが。

 

ともあれ蛇王がアンドラゴラスの肉体を

手に入れた以上、さらに厄介な事態になるのは

間違いないと思いますので

これからどんな展開を迎えるのか楽しみです。

 

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