進撃の巨人 87話のネタバレ&感想になります。
第87話 境界線
内容ネタバレ
気付いた時には全てが遅かった。
親が子を自らのしそうに染め上げる罪深さを知っていたはずなのに
何故あの時の自分と重ねることが出来なかったのかと。
王家の血を引く子でもなくエルディア復権の希望でもなく
ジーク自身に向き合ったことが一度でもあったのかと。
何にせよジークは自身を危険に晒す親を見限り自らと祖父母の安全を選んだ。
愚かな両親と引き換えに・・・。
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捕えられたグリシャは「フクロウ」は誰なのかと執拗な拷問を受けるが
本当に誰か知らなかったためになにも答えることが出来ず・・・。
しかしグリシャか他の仲間からかはわからないが
エルディア復権派のこと、彼らがやろうとしていたことなどについては
明らかになってしまっていた。
そうした中、楽園に行く船に乗せられたグリシャは
その事を伝えに来た男が見たことのある男だったためか
蒸気船の中で必死に記憶を辿っていた。
これから待ち受ける過酷な運命から逃避するかのように・・・。
到着した場所で目隠しを外されたグリシャは
見覚えがある男からここが流刑地であるパラディ島、
楽園との境界線であるとの説明を受けていた。
そして自分達は反逆罪としてここで終身刑となり
知性のない巨人として人を感知し人を追跡し人を喰らうこと、
ただそれだけを繰り返し、死ぬ術がほとんどない事を。
そんな男のことをグリシャはようやく思い出したらしく
男が以前妹を喪った時の治安当局員クルーガーであることに気づいていた。
そうした中、新たに連れてこられたのが復権派の仲間であるグライスだった。
グライスは自身の名を呟いたのがグリシャであることに気づき
何でジークが俺達を密告したのかと問いかけ、怒りをぶつけるが
グリシャは何も答えられずただすまないと返すのだった。
そしてエルディアは終わりだと絶望するグライスのもとへ
グロス曹長と呼ばれるクルーガーと共にいた男が姿を現し
座らせられていた壁の上から下へと蹴り落とされていた。
下にある砂丘の上に落とされたグライスはグロスの言うままに
北にまっすぐ走りだすがそれはこれから生み出す巨人たちが
グライスにひかれこの場からさっさといなくならせるためのものだった。
そしてグロスの指示に従い次々と注射を打たれていく復権派のメンバー。
その後下へと蹴り落とされた彼らは次々と巨人へと変わっていき
先を走っているグライスのもとへと殺到していくのだった。
クルーガーがまだ尋問したいことがあるとして注射を打たれずにいたグリシャだったが
そこへ同じように目隠しされた妻ダイナが連れてこられていた。
それがダイナであると気付いたグリシャはダイナが王家の血をひいていることを叫び
彼女を助けようとするがクルーガーによって止められたことで
拷問の際に彼の部下に話したことがクルーガーによって揉み消されていることに気づく。
注射を打たれながらダイナは
私はどんな姿になってもあなたを探し出すからと涙ながらに笑みを浮かべ
グロスによって下へと蹴り落とされ巨人へと・・・。
グリシャがダイナの名を叫んだところで
同期するかのように涙を流し叫びながら目を覚ましたエレンは
自分が何故牢に入れられているのか理解できずにいた。
そこにはエレンの他にもミカサとアルミンがいたようで
アルミンから自身がミカサと共に兵規違反の為に懲罰房に入れられているとの説明を受け
ようやく自身がここにいる理由を思い出す。
いつもと違う様子を見せるエレンを心配するミカサとアルミンに対し
エレンはさっきまで見ていたのが父であるグリシャの記憶であることを明かし
あの本に書いてあったことは本当だったと呟いていた。
そして母であるカルラを殺したあの巨人が
ダイナであることを知りその名を呟きながら涙するのだった。
ダイナが巨人へと変わりグライスのもとへ向かう様子を見ながら笑うグロスに
黙れと叫んだグリシャはお前が俺の妹を殺したのだと言う事を暴露したところ
グロスは舌打ちしながら連れてこられた最後の男を受け取り
他の連中を先に船に戻るようにと指示するとクルーガーにそいつに踊ってもらうと告げていた。
グロスはようやくグリシャの事を思い出したようで
お前は巨人にしないでやる、彼に食べてもらうことにしたと言い
最後の男の肩に手を置いていた。
そしてこの男を3~4mぐらいの巨人に調整することを説明した上で
こいつと戦えと告げるのだった。
グリシャはグロスのやろうとすることが理解できず
何でこんなことするんだと問いかけるが
返ってきたのは何も悪びれることなく面白いからだという答えだった。
そして男に注射を打ち、蹴り落としたグロスは
巨人に変った男を指さしあれがお前らの正体だと告げる。
巨人の脊髄液を体内に吸収しただけで巨大な化け物になる
お前らが俺らと同じ人間であるはずもなく
そんなエルディア人をこの世から一人残らず駆逐するのが全人類の願いなのだと。
まるで悪びれずに語るグロスに対しグリシャは
お前らの歴史は全部嘘だとして真実の歴史を語り始めるが
グロスはそれを聞く気はないようでグリシャを下へと落とそうとしていた。
グリシャは抵抗しようとしても出来ない状況に叫び声をあげた瞬間、
ドンという音と共にグロスがクルーガーによって下へと突き落とされていた。
一体何が起きたのか理解できないまま下へ落とされたグロスが
先程落とされた男が変わった巨人によって喰いちぎられる中
クルーガーは自分がフクロウであること明かす。
そしてグロスが落ちたのを見た他の連中が泡食って動き出すのを尻目に
クルーガーはグリシャに覚えておけよ、巨人の力はこうやって使うと告げ
手をナイフで傷つけた次の瞬間、
クルーガーは巨人へと変貌し乗って来た蒸気船を真っ二つに引き裂き!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いつもよりもかなりあらすじが長くなってしまいましたが
今回はページ数も40を超えてたので仕方がないかなと。
さらに話の内容が内容だっただけに
色々な意味でテンションが低くなってしまったのは残念ですが
色々な謎が明らかになってましたのでやっぱり必要な回なんだろうなと思います。
なんにしてもあのグリシャの遺した書が正しいのであれば
一番悪いのはマーレであるのは間違いないでしょうね。
前回の内容から言ってもろくでもない連中なのは間違いなく
今回の話を読んでさらに胸糞悪くなった方も多いのではないかと。
正直クルーガーがグロスを落とした瞬間
よくやった!と褒めたたえたのは自分だけじゃないはず(苦笑)
そんなクルーガーがフクロウだったことについては
なんとなく予想の範疇でしたが彼が巨人になれるとは思いもしませんでした。
もちろん彼がグリシャ達に情報を流していたわけですから
彼らと何らかの関係性があるんだろうなとは思っていましたが
グロスの話から察するにクルーガーがエルディアの血を引いているのは間違いなさそうです。
巨人になれるのはエルディア人だけっぽいですしね。
そんな驚きの事実が明らかになったわけですが
私的にはエレンの母親を喰った巨人がグリシャの妻ダイナだったことが
明らかになったことが一番衝撃的でした。
初期からあの巨人に対する印象は最悪もいいところでしたが
あれがダイナであることが分かった以上なんていうかやりきれないなと・・・。
もちろんそれでもあの巨人が母親の仇であることは変わりませんが
それにしたってこれまでと同じように憎んだりは出来なそうな気がします。
そんな感じで終わった今回ですが
次回は引き続いてのグリシャの回想になるのか
それともエレンのパートに戻るのかどっちなんでしょうね?
私としてはグリシャの回想によって謎が解明していくのも悪くはないと思っていますが
内容が内容だけにそろそろエレンのほうに戻って欲しいですね。
今回の終わり方から言ってすぐにエレンのほうに移るとは思えませんが
半分くらいを目処にエレン視点に戻るといいなと。
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