魔法使いの嫁 37話のネタバレ&感想になります。
第37篇 You can't make an omelet without breaking a few eggs.Ⅱ
内容ネタバレ
コポコポと何かが出来上がっていく
様子を見つめるカルタフィルス。
人でなければ出せない音を奏で
出来上がりを待つ時間は彼にとって好ましいものだった。
そうした中、彼の目の前にカルタフィルスと声をかけ
僕は君を助けたいんだよと告げる自身にそっくりな姿の人物が姿を現す。
そしてそれだけ告げそのまま消えていった人物に対し
カルタフィルスは僕はヨセフだ、お前・・・誰だよと
険しい表情を浮かべ呟くのだった・・・。
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チセとエリアスが家に帰って来たところ
彼らがいない間にシルキーに招き入れられたのか見知らぬ女性の姿が。
見覚えのない女性に対しエリアスが警戒する中
チセは彼女から競売場で自分と取引したと聞き
相手が前に声だけ自分に送り取引を持ち掛けてきた女性であることに気づく。
彼女はどうやら鳥に聞いてここまでやって来たらしく
合っててよかったと告げるが
そんな彼女を見てチセは母親の面影を感じたのかお母さん?と思わず口にしていた。
どうやらその言葉は日本語だったらしくその言葉を聞き返されたチセは
ふと我に返りお互いに名乗り合うことに。
”山羊飼い”のマリエルと名乗った彼女は
自分が魔女である事を明かし、魔女の事を詳しく知らないチセに
魔女とはどういうものなのか語り始める。
魔女とは魔法使いと変わらないが
仲間とグループ《カヴン》を組む生き方を選んだ種であり
マリエルもまたその《カヴン》に所属しているとのことだった。
そんなマリエルの顔をじっと見ていたチセだったが
全然似てないのにお母さんによく似て見えるのはどうしてだろうと考えていた。
マリエルはある種の薬を作るのに竜の血を欲していたようで
ここに来たのはダメ元ではあったものの
それだけ聞きに来たとのことだった。
案の定あっさりと断られたマリエルだったが
ふとチセの腕に何かを感じたようで手を伸ばすが
エリアスによって寸前で手を掴まれていた。
それでもちょっと視るだけだとして
チセの変異した手に触れた瞬間バチィッという音と共に
弾かれてしまうことに。
痛そうな表情を浮かべるマリエルを心配するチセをよそに
マリエルは魔法を使いチセの手を調べ始め
それが竜の呪いである事に気づいたようでエリアスから
暴走した竜の魔力を無理やり吸い上げたのだと聞かされることに。
エリアスはそんな彼女が何者なのか尋ねたところ
マリエルは自身の血筋が神殿娼婦の筋であると語る。
神殿娼婦とははるか昔に古い神の神殿で男に神の力を分けるために
身を売っていたらしく昔は人口を増やして共同体を増やすことが重要だったために
俗ではあるが大事な職業だったと説明する。
エリアスはこれ以上余計なことをチセに語って欲しくないと思ったのか
用事が終わったんなら帰宅をお願いしたいと告げるが
マリエルは代わりにチセの血を少し採りたいと言い出す。
本当の竜の血ほどではないが効果はあるかもしれないと話すマリエルに
チセはいいと答えるがエリアスはそれを許可することはなく
二人の意見は一致しなかった。
少しくらいならと話すチセにエリアスは
少しとはいえ竜の呪いが渡した相手に何が起こるかわからないと諭すが
マリエルはそれに関しては魔女は呪いの専門分野だから大丈夫と口を挟むことに。
そしてそんな呪いを丸ごとどうにかするべきだが
今探し中だと話すチセに
マリエルは彼女が夜の愛し仔であることを確認した上で
魔女になる気はないかと持ち掛け・・・。
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マリエルは仲間としてカヴンに加われば皆が協力してくれる上に
どうやらカヴンは今欠員があるようで薦めるものの
エリアスが間に入りそれを断っていた。
エリアスは魔女を信用していないらしく
マリエルと口論になってしまうが
そこへチセが確実に解ける方法はあるのかと口を挟んだところ
返ってきたのはあなたが仲間になれば私たちはその知識を全力で持ち寄り
仲間を裏切らないという言葉だった。
その上でマリエルは仲間といっても縛られることはなく助け合うだけであり
ただただ私たちは自由なのだと語る。
チセはどんなものにも支払いと対価があることを前提として
その仲間になるために自分が何をしなければならないのかと尋ねると
マリエルは笑みを見せながらとりあえず客人として集会に来てほしいと
招待状を渡し二人に見送られながら帰っていくのだった。
そしてその帰り道、マリエルはエリアスの家へと向かうステラと挨拶を交わすが
彼女が何かされていることに気づいたようで
あんな小さい子にどこの誰だか知らないがえぐいことするわと呟くのだった。
ステラはそのままエリアスの家に到着し二人に
いつものようにお菓子を渡しつつさっきの女性について
ママに似ていたような他人みたいな気がしないと話していた。
そんなことを話していたがステラはチセの手が変異していることに気づき
何で自分からケガしに行くのだと怒りながらも
これを渡しに来たとして自身の誕生日パーティーの招待状を渡すことに。
チセは友達の誕生会なんて初めてだったらしく笑顔で受け取り
ステラからチセはいつなのかと聞かれ
今日が自分の誕生日だったことに気づく。
ステラは今日が誕生日だと聞き驚きながらもなんでパーティーやらないのかと尋ねるが
日本ではやったことがなかったらしく
エリアスにも尋ねるが返ってきたのはパーティーは重要なのかというものだった。
日本ではパーティーをあんまりしないことにその違いを感じつつも
ステラは来年開くのなら行くからちゃんと考えておくようにと告げ
チセもその言葉に一瞬きょとんとした表情を見せたものの
笑みを見せ応えようとしたその時急に吐き気が襲ってきたらしく・・・。
とりあえずステラを部屋へと案内してお手洗いへ向かおうとした
チセだがステラはカードを渡しに来ただけだったらしく
そのまま帰り、チセはエリアスとルツに支えられながらお手洗いへ。
洗面所で口から血を流しながらチセは
だめだなと思いつつ傍に寄り添ってくれるエリアスに
やっと死にたくないと思えた端からこれだと痛々しい表情を浮かべていた。
そんなチセを抱きしめたエリアスは君の体をどうにかする方が先だとして
魔女の集会に出ようと話しつつマリエルから言われた言葉が頭によぎっていた。
エリアスはマリエルを見送る際に彼女から遠耳の術で
あなたのお弟子さん春を越せないかもしれないと告げられていたらしく
チセの体をただ抱きしめるのだった・・・。
そして部屋にもよらずに帰っていったステラだが
その行動は自分の意志ではなかったようで
いつの間に外に出たのか分からずにいた。
それはどうやらカルタフィルスによるものだったらしく
彼はチセが竜の呪いを受けていることを知る。
そして出来上がろうとするものを見ながら
これもダメだったらと不安になりつつも予備は必要だとして
僕の呪いとお前の呪い意外と相性がいいかもしれないよ?
と呟き笑みを浮かべるがその目は暗く・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
とりあえずあの女性は予想した通りあのオークション会場で
取引したあの女性でしたが
ぶっちゃけ味方なのか敵になのかイマイチわからないですね。
まあ、チセがカヴンに入っていない以上仲間ではないので
味方ではないのかもしれませんが
イマイチその人となりが分からない・・・。
彼女の言葉を全部信用するならば
善意でチセの体をどうにか治そうと思っているかもしれませんが
まだ正直なんともいえないかなという感じです。
それにしても気になったのがマリエルが名乗っていた
”山羊飼い”という言葉について。
魔女にしても魔法使いと同じように
”山羊飼い”という言葉自体にも意味があるというか
彼女を表すのにその言葉を使っているんだろうなと思いますが
その意味がわからないですしね。
そこが分かればもうちょっと信用できるかなとは思うんですが
やっぱり魔女の集会に出ないと分からないのかもしれませんね。
ただまあ、今までこの作品に出て来た敵って
灰の目みたいなわけわかんない奴以外は
基本分かりやすいのばっかだったのでもしかしたらいい人なのかもしれませんが。
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それにしても今回ようやく以前カルタフィルスが
ステラにした何かがちょっとだけわかりましたが
あれって彼女の見たものと彼女の身体を操るものなんですかね?
それだけでも一般人相手に最悪といっていいレベルではありますが
あのカルタフィルスのやることですから
もっとタチが悪いことにも使えそうな気もします・・・。
それにしてもマリエルさんがあれに気づいたのはともかく
エリアスが気づかないのはちょっと問題ですよね・・・。
それだけ魔女という種がそういうことに敏感というか
詳しいのだろうとは思いますが
下手すればチセの身も危険なだけにもうちょっとしっかりしてほしいものです。
そして最後の極めつけはなんと続きは
6/5発売の7月号とのこと!
月刊誌と言う事もあり
休載となってしまうとかなり遠い気がしますが
心配なのはこれが急病かなにかでの事なんじゃないかと言う事です。
特にその理由が書いてなかったので
そういう理由ではなく多忙の為とか取材の為だったらいいのですが
ちょっと心配です・・・。
出来ればいい理由としてこの作品のテレビアニメ化が決まったとか
そういう理由での休載だったらいいんですけどね。
なにはともあれ続きはちょっと先になりますので
再開するのを楽しみにしたいと思います。
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