アルスラーン戦記 49話のネタバレ&感想になります。
第49章 カリカーラ王の決断
内容ネタバレ
病に伏していた現王カリカーラが目覚めた頃
ダリューンによって止めを刺されそうになっていた
ガーデーヴィを救ったのは間一髪のところで間に合ったジャスワントだった。
ジャスワントはなんとかガーデーヴィを助けることに成功し
すぐさまその場を後にしようとするが
すでにファランギースが弓を構えていた。
しかしその矢はアルスラーンの静止もあってか射られることはなく
ジャスワントは二度にわたりその命を救われることになるのだった。
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ガーデーヴィが戦場から逃げ去ったことでパルス・ラジェンドラ軍が勝利に湧く一方、
敗走したガーデーヴィはマヘーンドラにお前の言う通りにしたらこの様だと
全ての責任を被せるかのように叱責していた。
そしてとにかくなんとかしろと申し付け先に城へ戻っていったガーデーヴィを
見送ったマヘーンドラはため息を吐きながら
ジャスワントによく殿下を守ってくれたと礼を述べると共に
殿下はお主に感謝の言葉を述べたかと問いかけていた。
ジャスワントから一言もなかったと聞かされたことで
婿選びを間違ったかもしれぬと今更ながら嘆くマヘーンドラだったが
城に戻ったらやらねばならぬことが山程あるのだと気持ちを切り替えるのだった。
そうした中、ラジェンドラ、ガーデーヴィのもとに
カリカーラ王が意識を回復したとの報せが届き
二人は急ぎ王の前へと参上することに。
カリカーラ王は国内の状況は従者たちに聞いたとして
二人にどういうことか説明を求めるが
どちらも相手が悪いのだと一歩も引かず罵り合っていた。
そんな二人を様子を見ていたサリーマは時間の無駄だと切り捨て
その場を後にするがそこから少し離れた場所に
一人待機しているジャスワントの姿を発見し声をかけることに。
ジャスワントは誰に言われることなく何かあった時のために
マヘーンドラのために動けるようにと待機していたらしく
父親を知らない自分を息子のように育ててくれたご恩に報いたいと語る。
サリーマはそんなジャスワントの心根を理解したのか
笑みを浮かべ寒さをしのげるように
外套と温かい飲み物を届けさせるようにと指示するのだった。
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日が落ちてきた頃、ようやく言いたいことを言い終わったのか
息を切らせる二人に対し
カリカーラはどちらが正しいか見当がつかぬとして
神前決闘(アディカラーニャ)によって後継者を決めると宣言する。
しかし血を分けた兄弟同士が直接やり合うのはあまりに酸鼻だとして
二人にそれぞれの知人や部下の内から代理人を選べと言い
勝った方がシンドゥラの王となるのだと告げるのだった。
一方のアルスラーンたちはバフマンから
神前決闘というこの国独特の裁判について話しを聞いていた。
強い方が勝ち、勝った方が正しいという方法に難色を示すアルスラーンだったが
ナルサスはこの決闘は敗者のみが命を喪うことが長所であり
多くの命を喪わせない事に繋がるのだと語る。
その上で誰がラジェンドラの代理を務めるのかという話になるが
誰もがダリューンしかいないと思っており
面会を求めてきたラジェンドラもまたダリューンに
神前決闘の代理人に立てようとしていた。
しかしダリューンから自分はアルスラーン殿下の臣下であり
殿下のご命令がない限り引き受けられないと断られたことで
ラジェンドラはこのパルスの小僧に頭を下げて頼めと言う事かと
逡巡しながらも背に腹は代えられないとアルスラーンに頭を下げることに。
ラジェンドラに頭を下げられたアルスラーンから
名前を呼ばれたダリューンは主の意に従うように御意と応え
神前決闘の代理人を務めることになるのだった。
ダリューンが代理人に立ったという報はすぐさまガーデーヴィにも届き
誰かあの化け物に勝てる者はいないのかと声を上げるガーデーヴィだったが
自身の放った化け物という言葉に誰か思い当たる人物がいたようで・・・。
そして闘技場にて皆が見守る中、神前決闘が行われようとしていた。
先に入場したダリューンに対しガーデーヴィが誰を代理人にするのかと色々話が上がる中
現れたのは象に鎖で繋がれた異形の男だった。
その男は野獣バハードゥルと呼ばれているらしく
手枷を外されダリューンの前に立つが
その身はダリューンが見上げる程大きなものだった。
思いもよらない人物の登場に観客が騒ぎ立てる中
これより神前決闘を開始すると宣言され
ついに国王の座を懸けた代理決戦の幕が上がるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
またしてもジャスワントがいい登場の仕方をしてましたが
ホントガーデーヴィにはもったいない男ですよね・・・。
ようやくマヘーンドラもガーデーヴィが王に相応しくないことに気付いたみたいですが
なんていうかほんと今更って感じです。
まあ、それはそれとして決着は神前決闘にてつけられることになったわけですが
とりあえずあの化け物は一体何者なのか気になりますね。
明らかにダリューンよりも大きな体を持っている事はともかくとして
手枷されていたわけですからおそらく犯罪者かなにかなのは間違いなさそう。
野獣というあだ名が付けられていることから推察するに
獣のように命令を聞かず暴れまくり
その結果誰かの命を奪ってしまい囚われていたのかなと。
どうみてもまともな感じがしない風体だったので
ダリューンもかなり苦戦するかもしれないとは思いますが
なんか負けるイメージがわかないので結局ダリューンの勝ちに終わりそう気がします。
ともあれ国王の座を懸けた決闘なのは間違いないので
次回ダリューンとバハードゥルがどんな戦いを魅せてくれるかに
期待したいですね。
そういえば次話でちょうど50話になりますので
そういう意味でも楽しみにしてます。
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