進撃の巨人 95話のネタバレ&感想になります。
第95話 嘘つき
内容ネタバレ
あくる日、ライナーはガビと共に
次の戦争のために本部へと召集されていた。
しかしガビは何故かいつものように元気が無く
気になったライナーが尋ねたところ
ガビはライナーが何か嘘をついていることに気づいていた。
ガビ自身はわからなかったが
母親はライナーが島に帰って来て別人みたいになったことを心配していたらしく
誤魔化すライナーにいつか本当のことを話してほしいと語る。
その上で血の繋がりが九つの巨人の記憶の継承に強く影響することについて話し
私が鎧を継承すればライナーは私の中できっと生き続け
人には言えない辛い事も二人でわかりあえると話すと
ライナーはただそうだなとガビの頭を撫でるのだった・・・。
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ファルコがガビを守るためにガビを超え鎧の巨人を継承することを宣言していた頃
ライナーやポルコ、ビークらが戦士長の部屋に召集されていた。
珍しく戦士長の部屋に集合させられたことにポルコは
マーレ軍の人はいないのかと問いかけるが
ジークは”この部屋にはいない”と話したまにはお茶してもいいだろと
各人にお茶を配っていた。
そして全員集まったところでジークは現在の状況について話し始め
この数年でマーレは反発する国々を巨人の力で黙らせてきたことで
世界からは一層エルディア人の根絶を願う声が集まったと語る。
それに加え先の戦いで通常兵器が巨人兵器を上回る未来が明確に知れ渡ったことから
エルディア人は将来必ず戦術的価値を失い
そうなればマーレは今の国力を維持できずエルディア人は
より生存権を脅かされるであろうことを。
そして世界はもうエルディア人を人権の定義に当てはめる必要はないと考えており
これは民族存亡の危機だと現在の状況について説明する。
これについての解決策としてジークは早急に始祖の巨人とパラディ島の資源をマーレに治め
マーレの国力を安定させると共にパラディ島の脅威を我々の手で解決することだが
すでに世界の歴史感情を清算するには至らない程悪化しており
それをどうにかするために大事なのは物語、始祖奪還までの筋書きを用意するのだと語る。
まず改めてあの島がいかに世界にとって脅威なのかを世界に知らしめなければならず
物語には語り手が必要でありそれを”戦槌の巨人”を管理する
タイバー家が引き受けてくれるとのことだった。
タイバー家は100年前の巨人大戦でフリッツ王に反旗を掲げた最初の貴族家であり
彼らは名誉マーレ人として政治にも戦争にも不干渉の立場だったが
このマーレとエルディアの未来を案じて立ち上がってくれたのだと。
それを聞いたビークは今まで一度も敵国に巨人の力を向けた事ないタイバー家を
通せば世界は耳を傾けざるを得ないだろうと話すが
ポルコは他のエルディア陣が収容区で暮らす中、広い土地の広い屋敷で優雅に暮らしてきた
タイバー家が今更英雄を気取るなんて虫が良すぎるのではと語る。
ジークは気持ちはわかるがタイバー家も祖国マーレを憂いているのだと諭すが
それでも納得できず反論しようとするポルコを遮るように
これで祖国マーレが救われるならありがたいことだと発言したのはライナーだった。
ライナーの言葉に同意したジークは近くこのレベリオで祭事が行われ
諸外国の要人や記者を招いてタイバー家は
一年以内にパラディ家を制圧することを宣言することになっているのだと明かす。
そして今一度皆の心をひとつにしようとジークが話していた一方
別室ではマガトらマーレ人が彼らの会話内容を盗聴していた。
ほとんどのマーレ人はこの会話内容だったら問題ないとしていたが
マガトはジークの余計な発言”この部屋にはいない”がなければと呟いていた。
戦士長の部屋での話し合いを終えたライナーは大きな作戦の前には
必ず思想調査が行われることを知っていたらしく
あの頃から変わらないと思いながらまたあの島に行くことについて考えていた。
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始祖奪還作戦が顎・鎧・超大型・女型で決行されることに決定し
それに選ばれたのはマルセル・ベルトルト・アニ・ライナーの四人だった。
選ばれなかったポルコはライナーに食って掛かるものの
マルセルから軍の決定に逆らうのかと言われ宥められるが
マルセルは何故かライナーにすまないと謝っていた。
集まった皆に声援を送られる四人だったが
そうした中、ライナーはある男の姿を発見する。
それはライナーの父親であり改めて挨拶しにいくが
父親は自分を縛り首にしたいんだろ、
俺はお前らエルディアの悪魔の親子から逃げきってやるという
思いもしなかった言葉が投げかけられ・・・。
あまりのことにショックを受け呆然とするライナーは
気がつくと出発の日になっていたらしく
改めて母親からきっと父さんもお前の成功を祈ってくれるからと言われ
ただ頷いていた。
そして皆に見送られながらライナーは改めて父なんかいなくても
自分は鎧の巨人を託された戦士であり
島の悪魔から皆を救い世界の英雄になるんだと決意し島へと向かう。
無事に島へと辿り着いた四人は作戦通りに動き出すが
雲が出てきたせいか夜道はあまり進めず夜営することに。
焚き火を囲みながら四人はこれからのことについて話し合うが
そうした中、ライナーは突然マルセルから本当はお前は戦士に選ばれるはずじゃなく
弟を守る為に軍に印象操作したことを明かされすまないと謝られることに。
マルセルの言葉はそれまでギリギリのところで保っていた
俺は鎧の巨人を祖国マーレに託された選ばれし戦士であり
皆を救う英雄になるんだというライナーの心を打ちのめした。
あくる日、呆然と歩くライナーに巨人が襲い掛かり
マルセルがそれを庇い喰われる中
全てを失ったライナーはただ逃げ出すことしか出来ず・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回に引き続きライナーの過去が明らかになりましたが
なんて言うかあまりにも残酷過ぎて正直同情してしまいますね・・・。
なんとなく彼の父親には疎まれているんだろうなとは思っていましたが
戦争へ向かうところでそれが明かされるとは思いませんでしたし
さらに島に到着してからのマルセルの告白はあまりにもキツイものがあります。
いってみればライナーの拠り所になっていたもの全てが虚構であり
何の為に名誉マーレ人になってこの作戦に参加したのかも
全部無に帰したわけですからね・・・。
正直マルセルが余計なことを言わなければ
彼自身も命を喪うことはなかったでしょうに
誰も救われない結果になったのは間違いないかなと。
それにしても過去はともかく現実の話ですが
かなりエルディア人を取り巻く環境は悪いみたいですね。
まあ、巨人に変身するなんて連中に人権があるのかないのか
正直なんとも言えないところではありますが
その力をこれまで戦争に利用してきたのだから仕方がないのかも。
私的に気になるのはライナーはともかく
ジークの本心は一体なんなのかについて。
あれだけ頭が切れるジークが今の状況と今のマーレでの扱いに対して
全く思うことがないというのはちょっと信じられないかなと。
もちろんあの洗脳教育が完全ならばそう思っても仕方ないんですが
あの島での戦いを経験したジークが気付かないとは到底思えないですしね。
まあ、ジークやライナーがなにか思うところがあったとしても
再び島との戦いが待っているのは間違いないでしょうから
あとはどんな形で結末を迎えるのかと言ったところなのかも。
とりあえず次回に関してはライナーが逃げたところからの続きになるかは分かりませんが
初めて超大型の巨人がエレンたちの前に姿を現した際の
ライナーたち側の視点も気になりますしその辺りが描かれるといいなと。
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