2019年7月24日発売の週刊少年サンデー 2019年34号に連載されている
BIRDMEN-バードメン- 75話(flight73)のネタバレ&感想になります。
flight073 ONCE AGAIN
内容ネタバレ
EDENにより新種ウイルスとセラフの存在が発表されたことで
世界は大混乱に陥っていた。
そうした中、その発表を行ったヴィクトルは
全く悪びれることなく
自分は関係ないとばかりに一人土いじりをしていた。
そこへ同僚であり彼と同じEDENの上層部にいるマリアが姿を見せ
あの演説は何だと色々話すことになるが
どうやらあの引退も名ばかりだったようで
後任に据えた男はヴィクトルのコピーともいえる男らしく・・・。
一方、六人目の七翼として烏丸達と合流を果たしたラファエルだが
今までにない存在だからか女性陣がいつにも増して気になっているらしく
笑顔で皆と交流していた。
そんな様子を見ていた烏丸は
まさに次世代としか言いようがない存在のラファエルに
ホントもう色々考えるだけムダかもなーと
半ば諦めたような視線を向けていたが
ようやくラファエルから本題を聞かされることに。
「世界中の子どもをいっぺんにセラフィムにする」
それがロビン達の目的のようで
それを聞かされた仲間たちは驚きの声を上げていたが
烏丸はそのやり方自体はフォックスに聞いていた。
天国の扉ウイルスの感染者は
セラフの強力な”声”なら聞こえる可能性が高く
先導者の声と言葉でセラフ化まで持っていけるだろうと。
その事についてはもう少し考えがまとまってから
話そうと思っていた烏丸だが
それよりもその話をしてくれたフォックスがかなり弱っていたことのほうが
彼にとって驚くべきことだったようで・・・。
ロビンのしようとしていることを聞かされ
思い思いに話し合う中、ラファエルが何か様子がおかしい事に
気づいた烏丸が声をかけようとしたその時
ロビンの先導者の能力によるツイートが響き渡る。
それは北米大陸に向けて行われているようで
ロビンは時は来たとして私に力を貸して欲しいと呼びかける。
色々試してきたが世界は手強く
だからこの混乱の中で賭けに出るとして
決行の地はアラスカ、前回の旅の終焉の地からはじめたいと。
今すぐ飛び立ち結集せよ!彼の地で待つ!との
メッセージを最後にツイートが終了。
ロビンの声を初めて聞いた烏丸達が
それぞれ思うところがあるのか色々話していたところ
ラファエルから結論からいうと
先導者の声でセラフにするのは可能であると聞かされることに。
天国の扉の感染者はまだ人間だが
その声は少し僕の耳にも聞こえるようになったと。
その上でいくら爆発的な感染力とはいえ
ウイルスはまだ世界を覆ってはいないこと、
何よりそのすべての子どもたちが
セラフになることを望んでいるわけではないのだと語る。
その言葉に耳を傾ける烏丸に対し
ラファエルは彼女たちが急ぐ理由の一つは
君の存在であると告げる。
君に先を越されまいとする
ロビンというよりは彼女の案内役の意向であると。
そして神妙な表情を浮かべながら
僕はこのままいくと美しいことにはならないと思うと語り
烏丸に「君はどう思う?」と問いかけるのだった。
一方、アラスカではロビンのツイートにより
続々とセラフたちが集まってきており
そこはアーサー達が最後に訪れた実験農場だった。
ロビンやバット達、アーサーと繋がりがあった者たちが
それぞれ感傷に浸る中、集まってきたセラフたちの人数も
以前よりも多くなったあくる日
ロビンは皆で輪となり世界中の子ども達へ向けるメッセージを
呼びかけようとしていた。
皆の協力に対して感謝の言葉をかけるロビンの顔を見たバットは
随分と毒気の抜けた顔しやがってと思っていたが
その表情を見てようやく彼女が何をしようとしているのかに気づく。
「あなたが力を使い切る必要なんてない、命を燃やすの」と
前にロビンが言っていた言葉を思い出したバットは
まさかあいつ・・・みんなの為に自分は燃やし尽くすつもりなのかと。
バットはすぐさまロビンを止めようと声を上げたものの
ロビンはそんな彼を無理矢理能力で押さえつけ
皆と共に世界へメッセージを伝えるため
先導者の力を発動させる。
結局彼女を止めることも出来ず
どうやったらあいつを救えるんだよアーサー!と
歯を喰い縛って嘆くバットだが
そんな彼女の行動に待ったとかけたのは
彼女と同じく先導者の力を持つ烏丸だった。
ロビンを上回る烏丸の先導者の力に
集まった者たちは抵抗することすらできず
強制的に中断させられてしまうことに。
烏丸の仲間たちが次々と彼のもとに降り立つ中
その中の一人がロビンに声をかける。
その声は今は亡きアーサーの声であり
その言葉を発したのは鷹山だった。
唖然とするロビンに対し鷹山は
アーサーに最後に会ったと告げる。
ちょっと力を使うと人格ごと出てきてしまうんだ、
丸ごと取り込んだからと聞き捨てならない言葉があったが
君に伝えたいことがあったみたいなんだけど話す?と。
アーサーが目の前の少年の中にいると聞いたロビンは
まだ信じられない様子を見せていたものの
鷹山の手に触れた瞬間、泣きながらアーサーの名を叫んでいた。
鷹山の中にいるアーサーは狼狽えながらも
そんなロビンを宥めようとしていたが
バットの目には鷹山ではなくもう見られないと思っていた
ロビンとアーサーの姿が映っていた。
その後、今まで無理をしてきた反動からか
アーサーと再び話すことが出来た為か
今のロビンと話し合いは無理だとして
彼女のことは鷹山に任せることに。
アルヴァはお前ら来ちゃったらご破算だよ!と不貞腐れていたものの
彼らの雰囲気は悪くないようで他の皆はそれぞれ交流を果たしていた。
そうした中、珍しく鷺沢から着信があった烏丸が
皆と離れたところで電話に出たところ
翔馬が病気になったとの報せが。
鷺沢によるとこっちの医者が言うには
地域性の熱病とのことだが全然治療が効かず
皆にも相談してもうセラフにするしかないだろうと決めたのだと。
しかしその話し合いをよそに
つばめはこの辺りで一番の医療設備があるという
EDEN関連施設に翔馬を連れて向かってしまったとのことだった。
後を任されながらもその役目を果たせなかった鷺沢が
何度も謝罪の言葉を口にする中、
思わぬ報せに烏丸は・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
アーサーを丸ごと取り込んだという鷹山には
正直「ハァ!?」って感じでしたが
結果として上手くいったのかなと。
ロビンの試み自体は彼女よりも上っぽい烏丸がいれば
止められるでしょうけどそれだと彼女自身は
止められないというか止まれなかったでしょうしね。
まあ、結果として泣くことも笑うこともなかった
あのロビンがまた泣くことが出来たわけですから
これはこれで良かったのではないかと。
それにしても前回合流したラファエルですが
なんていうかとらえどころがない感じ。
烏丸が次世代と評してましたが
ああ、なるほどなと。
本当の意味でまだこの世に生まれていないことから
その意味でも次世代なのは間違いないので
もうそういう存在であると納得するしかない気がします。
とまあ、新たな仲間も加わりロビンというか
アルヴァの計画を阻止した烏丸達ですが
今度はつばめが厄介なことになっているみたいですね。
翔馬の病気を治したいとのことで
EDEN関連施設に向かったらしいですが
ぶっちゃけ誰にとってもいい事にはならないだろうなと。
翔馬自身の病気に関してはおそらくなんとでもなるでしょうけど
その引き換えとしてつばめは
強制的にEDENに協力させられることになるでしょうし
正直なんでそっちを選ぶかなと。
それだけ弟が心配だったんだと思いますが
結果として自分を犠牲にするわけですから
烏丸たちがそれに納得するはずもないですし
正直どうなるか予想できないですね。
とりあえずこの話を聞いて烏丸が動かないとは思えないので
すぐさま行動を開始するとは思いますが
かなり距離も離れていることから
向かったところで全てが終わっている可能性も・・・。
なんにしてもこの件は烏丸にとってもかなり大きな問題となるのは
間違いないので話の展開次第では
世界にも大きな影響を与えることになるかもしれませんね・・・。
それにつばめの能力が能力ですので
そちらに関しても厄介な事態になりそうな気がします。
ちなみに次回についてですが予告には40号とありましたので
続きはおそらく9/4になるかと。