2019年12月5日発売のコミックガーデン 2020年1月号に連載されている
魔法使いの嫁 64話のネタバレ&感想になります。
第64篇 Conscience does make cowards of us all.Ⅲ
内容ネタバレ
怪しげな男達によって川に投げ込まれた運転手の男だが
身代わりの護符をもっていたために
なんとか命を長らえ地上への復帰を果たしていた。
連絡をとろうとしたものの水没しており
なんとかしてセスのもとへと向かおうとするが
身体は言うことを聞かないようで倒れ込んでしまっていた。
そんな彼にちょうどいい死体かと思ったら生きてるわねと
声をかけてきたのはチセとの交流のあるマリエルだった。
ルーシーを見舞う内に眠ってしまったセスが
目を覚ますとルーシーはもう起き上れるまで回復したようで
憎まれ口を叩かれながらも髪を結ってもらうことに。
そんな素直になりきれない妹と会話していたところ
チセが戻ってくるがその手には
ルーシーがセスから送られた郵送物が。
その事に気づいたルーシーがチセに食ってかかろうとするのを
彼女は悪くない、私の頼みだと止めたセスだが
送った郵送物は銀行の書類だったようで
ルーシーが見ていないことに苦言を呈していた。
ルーシーはあんたが送ってきた金は使わない!返すが
セスからせめて確認くらいはしなさい、
使える金が多くて困るなんてことはないんですからと言われ
仕方なく中身を見るとそこには100万ポンドという
とんでもない金額が記載されていた。
あまりの金額にルーシーがセスに詰め寄るのをよそに
チセはそのお金が自分をオークションにかけたものだと気づくも
セスによって口止めされることに。
そんなチセたちを見てルーシーは二人が知り合いであったことに気づき
問い詰めるもチセの口からそれが語られることはなく
セスはそんな二人の仲睦まじい様子を見て大笑いするのだった。
一方その頃、奥のほうの救護室では
シメオンの治療が行われていた。
目を覚ましたシメオンはアレクサンドラから
自身の魔力が限界まで失われていること、
そして傍らに立つエリアスが発見し連れてきて
魔力を提供してくれたのだと説明を受けることに。
何が起こったのか詳しく聞こうとするシメオンだが
アレクサンドラからひとまず安静を言い渡され
再びベッドに横になることになるが
エリアスから詳しい話を聞くことに。
エリアスによると紙面音は庭の植木の影に倒れていたらしく
チセと一緒に早く来た彼がたまたま見つけたとのことだった。
自分が庭にいたと聞いたシメオンだが
どうにもその記憶はないようで
思い出せない事に苦悶しつつも
誰かがいたような気だけは覚えているらしく・・・。
エリアスは魔力を根こそぎ失う症状に
ルーシーと同じものを感じ考えを巡らせていたが
シメオンからありがとうと礼を言われることに。
エリアスはトーリーから僕は君と友達になってみたらと言われたことを
話すも既にシメオンは眠りについてしまったらしく
そっと布団をかけてあげていた。
そして点滴と共に戻ってきたアレクサンドラから
同じ症状の二人の発見者として
聞きたいことがあると言われそれを受け入れるのだった。
もう大丈夫だというルーシーと共に
日曜で人がいない学院内を歩くチセ達。
運転手兼護衛の男が待っている車の場所へとやってきたものの
男はいないようでセスは車内で寝た様子が無いことに気づき
考えを巡らせるが次の瞬間
ヤット二人揃ッタと突然現れた謎の人物に襲撃されることに。
いきなりの襲撃に戸惑うルーシーを庇うように
前に出たセスだが敵の一撃をまともに食らってしまい
吐血するほどの傷を受けてしまうものの
護衛の男と同じように身代わりの護符を持っていたらしく
辛うじて致命傷にはなっていなかった。
襲撃者の言葉から自分達ウェブスター家に用があることに気づくセスに
再び襲い掛かろうとするが
そこへ割って入ったのはルツを伴ったチセだった。
襲撃者の男はオマエハ関係ナイとして退くように告げるも
チセが友達を見捨てるわけもなく立ち塞がっていた。
そんなチセに妹を連れて逃げてくださいと頼むセスだが
襲撃者はもう一人いたようで頭上から襲い掛かってきた男に
ルツの身体が傷つけられ結んでいたチセにも傷が・・・。
アレクサンドラと話していたエリアスが
チセに何かあったことに気づきすぐさま向かう中
ルツは黒妖犬である自分に傷をつけたことから
相手が人間ではないと語る。
そしてチセもまたそれが悪意ではなく敵意でもなく
ただ殺す気であることに気づいていた。
チセはすぐさまルツに足止めさせつつ
ルーシーとセスと共に図書館へと向かい走り出す。
逃げる最中、チセはセスから
あいつらは一体何なのか話を聞こうとするが
襲撃者たちはすぐ後ろまで迫ってきていた。
そしてセスたちに攻撃を仕掛けようとした瞬間
それを阻むかのようにエリアスが姿を見せる。
エリアスはチセの異常を指輪を通して知り
駆けつけたことを説明しつつ
チセが無事だったことに安堵していた。
エリアスはチセが傷ついていたことから
襲撃者を敵と判断したらしくその一人と戦闘を繰り広げるが
もう一人の男がセス達を狙っていた。
ここまでなんとか逃げてきたセスだが
その身体も限界のようで倒れかけたところを
ルーシーに支えられることに。
それを好機と見たもう一人の襲撃者が襲い掛かり
ルーシーが魔術を使い迎え撃とうとするが
魔力が戻っていないようで間一髪のところで
チセによって助けられることに。
ルーシーの無事を確認するチセだが
ルーシーは目の前の襲撃者たちが
以前にウェブスター家を襲ったのだと気づいており悔しそうに
あんたたちなんでしょう!!あの時みんなを殺したのは!と叫んでいた。
襲撃者もまたアノ時ハ仕損ジタ、今日デ終ワルとその事を認め
コノ狩リガ終ワレバマタ群レをツクレルと
ルーシーを自身の爪で引き裂こうと振り上げるが
チセがその身を挺して助けていた。
ルーシーを抱えたチセは殺す気はあるのに
動きが遅いことに疑問を持つが
その瞬間、内なる声が語り掛ける。
”いまどこ”に行けばいいのか”知ってる”でしょ?と。
その声を導かれるかのように
チセはエリアスから教えてもらった裏道へとアクセスし
セスを背負ったルツと共に裏道へ足を踏み入れる。
いきなり異質な場所へと足を踏み入れたチセに
ルーシーがどこに行くのかと問いかけるが
チセは強い口調で話はあとで!と遮り
目を閉じて何も喋らないで何に逢ってもと告げるのだった。
チセがその選択したことを珍しがるエリアスだが
僕は別にあの兄妹がどうなろうと構わないから行きなよと
襲撃者に告げる。
その言葉に従いチセたちの後を追い裏道へと足を踏み入れるのを
見送ったエリアスは追いかけるだけでいいかと考えていた。
手間が省けるし彼女達を傷つけた分はすぐ報いがあると。
それよりチセにこれ以上傷がつかないか見ておかなきゃと
自身も裏道へと足を踏み入れるのだった。
仄暗い異質な裏道を歩くチセは
門番たる”猟犬”の存在を感じていた。
そしてセスとルーシーもまた
あの時と同じ臭いがすると
以前にも嗅いだ臭いを思い出すのだった・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックス、MAGCOMIでどうぞ!
感想
前回のラストでセスの運転手兼護衛の男が襲われましたが
なんとか無事だったようですね。
てっきりあのまま終了かと思いましたが
身代わりの護符とか
めっちゃ有用なアイテムを持っていたとは・・・。
まあ、でもそれよりなにより
そんな半死半生の男の前に
マリエルが姿を見せるとか
そっちの方が驚きましたけどね。
彼女もチセと関わりあるキャラクターですので
このタイミングで登場したのも
何か意味があるんでしょうね、きっと。
とまあ、あの男が助かったのは良いとして
今度はチセ達が襲われたわけですが
中々に厄介な感じでしたね。
まあ、あの風貌から人外であることは分かってましたが
単純にルツを傷つけられるレベルみたいですし
真っ向からやり合ったら怖い相手かなと。
ただでもあそこでチセが
裏道に逃げ込むとは流石に予想外でした。
まあ、そこくらいしか危機を脱せなかったのも事実ですが
あそこはあそこで厄介なところですしね・・・。
おそらくエリアスが考えたように
あの襲撃者たちはすぐにその報いを受けるでしょうけど
それを示唆したチセの内なる声が気になるところです。
前にも同様の事が起こってましたが
それが本当に良いものなのか悪いものなのか
イマイチ判断できないだけに心配ですね。
ともあれチセが先導した以上
何事も無ければ無事に裏道を通過することも可能でしょうね。
ルーシーがいきなり何をし出すかはちょっと心配ですが
ここで何かするとマジで命が危ないので
それに巻き込まれなければいいなと。
なんにしてもこの事がきっかけで
ウェブスターの悲劇の詳細も明らかになると思いますので
どんな背景があったのか楽しみです。