2023年3月22日発売の
週刊ヤングジャンプ 17号に掲載されている
キングダム 第752話の
ネタバレ&感想になります。
第752話 聖地へ
内容ネタバレ
宜安決戦前夜、赤麗の城にて
桓騎の元を訪れた那貴は
宜安について警告していた。
恐らく宜安に仕込まれている罠は
普通じゃない。
まずいと思ったら意地張らずに
退却することをすすめますよ。
お頭 雷土を失って
調子も良くないだろうからなと。
それに対し桓騎は
俺はいつでも絶好調だと言い
そんな下らねェことを
わざわざ言いに来たのかよ。
俺はてっきり戻って来たいと
泣きつきに来たのかと思ったぜと
揶揄うように返す。
絶対戻さねぇけどなと笑う桓騎に
那貴は頼まれても戻らないスよと
笑みをうかべ・・・。
絶望の戦場へと突入した那貴は
まだ無事な桓騎の姿に安堵しつつ
上手くいけば挟み撃ちに出来ると
李牧のもとへと向かう。
しかしそれを趙軍が許すはずもなく
ゼノウに討たれた上和龍の副官である
雲玄が那貴一家の前に立ち塞がる。
その武力に一家の者達が討たれるのを見て
那貴は俺がやる!と自ら向かい
討ち取ることに成功するも
無傷という訳にはいかず
浅くない傷を負ってしまう。
怒りのままに襲い来る
雲玄配下の者達の相手をするも
雲玄に受けた傷は重く
四方八方から襲い来る相手に対応しきれず
背後から槍で貫かれ・・・。
一方戦場から撤退した信は
その道中、砂鬼一家に問いかける。
桓騎にとって摩論達が家族なら
砂鬼 お前達は何なんだ?と。
同じように摩論も疑問に思っていたらしく
お頭はずっとあなた達を
守っていたように思えると。
そんな二人の問いかけに対し答えたのは
致命傷を受け今にも倒れ込みそうな召だった。
召は摩論の言ったことに同意しつつも
砂鬼一家は桓騎にとって家族ではなく
”故郷”だからだと語る。
根無し草の皆(摩論達)を連れて
いつか帰る場所だと。
でも桓騎はただ帰ればいいというわけじゃない。
ちゃんと落とし前をつけてじゃないと
納得してからじゃないと
僕達虐げられた者達の痛みの落とし前を。
そしてもちろん
偲央の無残な死の落とし前を・・・。
でも桓騎は納得いかないんだ。
もう僕らが仕方ないとあきらめ・・・
受け入れても・・・。
桓騎だけはずっと怒り震える程
納得がいかないんだと。
信はだからって何でもしていいって
話じゃねェだろと反論するが
召はもちろんと同意した上で
信に桓騎は君のこと好きだよと告げる。
思わぬ言葉に困惑する信だが
召は本当はこれを見せれば早かったと
被り物を脱ぎ捨てる。
露わになった素顔に皆が絶句する中
召は涙を浮かべ語る。
みんなこの顔に眉をひそめる。
恐怖と同情と哀れみと。
子供の頃なんてなおさら露骨だが
でも桓騎は違った。
初めて僕の顔を見た桓騎の目には
恐怖も憐れみもなく
ただ水たまりで転んだ友達の顔を
見るくらいの目で笑ったんだ。
それが僕は本当に嬉しかった。
桓騎はそういう奴なんだと。
全てを話しきった召は
満足そうに衣央達に語り掛ける。
今までありがとう。
先に行って待ってるよ。
僕たちの聖地で。
そう言い残し
その命を終えるのだった。
一方その頃、李牧の元へ向かう桓騎達に
援軍としてやってきた虎白公が
背後から襲い掛かる。
その勢いは凄まじく
立ち塞がった倫玉さえも
止めることは出来なかった。
虎白公は桓騎の名を呼びその首を狙うが
倫玉を守る形で戻った桓騎によって
一合すら打ち合うことなく討たれてしまうことに。
これまでにない程に剣を振るう桓騎だが
流石に多勢なためか無傷とはいかず
軽くない傷を負っていた。
それでも自分を含め
生き残っている5人と共に
歩みを止めることなく李牧へと向かう。
しかしそれも長くは続かず
倫玉も討ち取られてしまい
桓騎一人だけになってしまう。
そんな桓騎を討つべく
全方位から槍が突き出される中
桓騎の脳裏には偲央の姿が浮かんでいた。
偲央はだから人一倍苦しむって
言ったでしょうがと
まるで生きているかのように
桓騎に語り掛ける。
そしてさらには偲央だけでなく
雷土や倫玉、黒桜そして那貴も姿を見せ
次はどこで暴れるかと
好き勝手に話していた。
桓騎はそんな彼らにそしたら暴れる前に
お前ら連れて行きたい所があるとして
偲央にいいよなと確認をとる。
そこで初めて見慣れない女がいることに
皆気づいたらしく
砂鬼一家から話を聞いていた那貴以外
誰だこいつ?という表情を見せていた。
それでも彼女が桓騎にとって
特別な女性だと気づいたのか
倫玉はどこに連れて行ってくれるんだ?
と偲央に問いかける。
すると偲央は嬉しそうに
私達の”聖地”だよと答え・・・。
一人になった桓騎を討つべく
槍を突き刺す趙兵だが
それでも桓騎は止まらなかった。
そしてついに李牧の目の前へと辿り着くが
すでにその身体からは力が喪われており
折れた剣を振り下ろした態勢のまま
不敵な笑みを残しその命を終えるのだった。
「史記 趙世家」より
【三年、秦攻赤麗・宜安。李牧率師、興戦肥下、却之。】
(幽繆王三年、秦が赤麗と宜安を攻めた)
(李牧が軍を率いて肥下の地で戦い、秦軍を退けた。)
「戦国策 趙巻」より
【李牧數破走秦軍、殺秦将桓騎】
(李牧は度々秦軍を破り敗走させ)
(秦将桓騎を殺した。)
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ついに桓騎の最期となりましたが
最後の最後まで桓騎らしかったと思います。
正直相手が李牧ほどのビッグネームじゃなかったら
恐らく最後の瞬間に敵の大将を
見事に討ち取っていただろうなと。
それにしても虎白公ですが
なんていうか調子抜けというか
めちゃくちゃがっかりでしたね・・・。
扈輒や十万の軍の恨みを晴らすべく
ここまでやってきたのに
結局一合すら合わせることなく
討ち取られるとか流石にないわ~。
ここで恐らく虎白公が亡くなるのは
ある程度予想してました。
どう考えても桓騎が亡くなる以上
彼がこれから先出てくるとは
全く想像できないので。
だけどそれは桓騎と相討ちとか
それなりの傷を負わせてのことだとばかり。
まあ、役者が違うというか
格が違うことがこれ以上ない程
明確になっただけなのかもしれませんが。
そんながっかりな虎白公はともかく
今回桓騎軍の主要なキャラが
摩論とオギコらを除きいなくなったことで
随分と寂しくなりそうですね。
結果としてみれば被害諸々考えて
大敗したわけですから
仕方ないかもしれませんが
桓騎軍の面子って結構濃かっただけに
その喪失感も大きいです。
まあ、何にしても今回で
桓騎と李牧の対決も決着しましたので
これからどうなるのか気になるところ。
兵力差的にかなり差がある以上
王翦としても侵攻を続けるのは
流石に厳しいと思いますので
ここからは趙の攻勢ターンになりそうですね。
結果として趙と戦端を開いた
当時の状態に戻ってもおかしくない程
秦軍は押されることになるかと。
飛信隊としても結局のところ
敗戦の後と言うことで
軍としてボロボロでしょうし
当分の間は厳しい状態が続くでしょうね。
気になる続きについてですが
次号は休載で次回は4/6発売の19号にて
掲載されるとのことです。