第12話 Let sleeping dogs lie.
内容ネタバレ
チセは以前にエリアスから魔法というものについての説明を受けていた。
魔法というものはやろうと思えば何でも出来る。
石ころを金に変えること、魚を空に泳がせることも出来るが
それはやってはいけないことなんだと・・・。
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ベッコウバチを召喚するチセ。
カルタフィルスのクモを模したキメラには天敵ともいえるハチだが
そのサイズは通常のクモとはかけ離れており・・・。
エリアスは半ば暴走状態に陥っているチセを止めようと
腕を掴もうとするが吸収されたのかエリアスの腕が無くなってしまうことに。
無くなった腕をすぐさま再生させるエリアスは
指輪のおかげで魔力の生成は抑えられているが
その代わりに吸収に力がとチセの状態を把握した上で
今度は後ろから抱き留める。
そしてチセにそれはいけない、僕らは世界の理を曲げてはいけないと告げた
次の瞬間、馬と帽子(ホース・アンド・ハトック)!という呪文が聞こえ
エリアスたちはカルタフィルスの前から消えてしまう。
残されたカルタフィルスは先程の妖精の呪文だと気づき
黒い犬を指しているのか自分が妖精だという自覚もない妖精は
便利で加工がしやすいため、手を離すのが惜しいと言いながら
自分はなんでアレが欲しいのかと必要性については欠落しているのか良くわからないようで
考えてもわからなかったカルタフィルスはキメラにお前の糸で探しておくれと命じ・・・。
あの場から全員を移動させたのはエリアスの知り合いらしく
青い火と呼ばれていた。
エリアスによると彼はウィル・オー・ウィスプという墓や森に棲んで
人を惑わす青い鬼火の妖精らしいがその名で呼ばれるのは嫌らしく・・・。
チセは先ほどの召喚によるものなのか息を切らし
全身の血がすごい速度でめぐっている気がして落ち着かない様子でいたが
エリアスから落ち着いて大丈夫だからと頭を撫でられ・・・。
少し落ち着いたチセはエリアスにあの魔術師一体何なのかと問いかけると
傍にいたレンフレッド曰くカルタフィルスあるいはヨセフという名前らしく
魔術師の間では「彷徨えるユダヤ人」と呼ばれていると。
はるか昔に「神の息子」に死ねない呪いをかけられた男だと言われていて
目的もはっきりせず自分の興味だけで動く怪物だと語る。
話しを聞いていたチセは身体が限界なのか倒れそうになってしまうが
その様子を見ていた青い火から少しは楽になるダロと石炭を渡される。
その石炭はとても暖かく要らないモノが抜けていくようで・・・。
青い火は人間の姿のユリシィに対しお前は人間でもないしただの犬でもないこと、
そしてお前が飼い主の墓から離れないのを見てきたと告げる。
さらにお前の役目は墓荒らしを地獄の門まで追っかけ回すことだと言って
さっさと役目を果たすカッコに戻れ墓守犬(チャーチ・グリム)と告げた次の瞬間
ユリシィは犬の姿に・・・。
青い火によって犬の姿になったユリシィはどれだけ待ってもイザベルが戻ってこないことを
理解し、自分はイザベルについていくことはできなかったんだと気づく。
そしてチセに対して俺をお前のそばへ連れて行ってくれないかと言い出し・・・。
それを聞いた青い火は相手が夜の愛し子(スレイ・ベガ)とはいえ
俺たちから人間に「結び」を求めるなんてと言うが・・・
エリアス曰く妖精側からの使い魔(ファミリア)になる申し入れで
全てを共有するという何よりも強い約束だと。
彼らは人と共有すべき時間を持たないがそれにより寿命だけは人間に引きずられることになり
つまりチセが死ねば彼も死ぬと告げられる。
チセは自身が長く生きられないかもしれないことから断ろうとするが
ユリシィはそのことを知った上で申し入れているようで・・・。
それに対しイザベルは待たなくて良いのかと問いかけた次の瞬間
こんな所にいたと近くの樹の上にカルタフィルスとキメラの姿が。
カルタフィルスと呼びかけたレンフレッドに対しその名を呼ぶなと攻撃を仕掛けるが
エリアスによって防がれ、反対にアリスが放つ銃弾によって腕をもがれてしまう。
腕一本分は返してもらったぞとレンフレッドたちがカルタフィルスが対峙していた中
ユリシィからの再度の申し入れを受け、結びの儀式を行うことに。
そしてその儀式の終わりにユリシィから新しい名前をくれと言われ
チセは新たにルツという名を告げる。
それにより結びがなされたのか次の瞬間
ルツはキメラに襲い掛かり死に至らしめると
イザベルの顔をしたキメラにおやすみイザベルと言い
俺とあの子の時が終わるまで待っててくれと告げ・・・。
黒妖犬がチセのものになったことを理解したカルタフィルスは
結びを解くのは面倒だからと手を引くことに。
レンフレッドから何が目的で動いているのかと聞かれたカルタフィルスは
苦しみなく生きるためだと答え、またねとその場から立ち去ってしまう。
その後レンフレッドはしばらくアリスと共に学院にでも籠ることにしたようで
その場を去って行った。
エリアスから説明とかは明日にしようと家に帰ることに。
そしてルツに一緒に帰ろうと手を差し伸べると
ルツはおまえの帰るところがこれからは俺の帰るところだと言い
共に家へと帰るのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
なんていうかイザベルはちょっとかわいそうですが
すでに亡くなっていることもあり
こういう展開で良かったと思います。
まさか犬がチセのファミリアになるとは正直驚きましたが
ユリシィ改めルツはめちゃくちゃ強かったですね・・・。
あのキメラを一蹴してしまうとは。
そういえばファミリアってエリアスによると全てを共有することになるとのことですが
スレイ・ベガであるチセのファミリアになるとそれだけ強くなるということなんでしょうか?
それともルツは元々あれくらい強かったのかかなり気になるところです。
あとファミリアは一人に付き一体だけなのかも知りたいところですね。
そのうち魔法使いの嫁の公式ガイドブックとか出て明らかになると嬉しいですね。
こういう漫画は設定を良く知ることでさらに面白くなるので楽しみに待ちたいと思います!
まだコミックスとして二巻しか出ていないので当分先だとは思いますが。
次回の展開ですがとりあえず今回で黒妖犬に関することは終わりましたし
サイモンからのペナルティも最後とのことでしたので
これから先どうなるのかまったく読めませんがひとまず
家で休養と魔法の勉強することになるのかなと。
以前澱みを浄化して戻ってきたときも2週間眠り続けてましたから、
今回もそれくらいかかってもおかしくないかなと。
私的にバトル展開も嫌いじゃありませんがこの漫画の日常というか
緩やかな生活を描いたものもかなり好きなのでそういった感じだと嬉しいですね。
新たに家族というかファミリアが増えたのでなおさらに楽しみです。