2017年4月25日発売のアフタヌーン 6月号に連載されている
ヒストリエ 98話のネタバレ&感想になります。
第98話 心の座・1
内容ネタバレ
紀元前337年マケドニア王国ペラの町では
街頭インタビューなのか記者と思しき男が
道行く人に”心”が身体のどこにあるのかと聞いて回っていた。
聞かれた人々の大半は頭つまり脳か心臓のどちらかではないかと
答えているらしく今のところ半々といったところだった。
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どうやら記者はエウメネスの顔を王宮で見た事があったらしく
急いでいるとして躱そうとしたエウメネスも仕方なく付き合わされることに。
他の人と同様に”心”が身体のどこにあるのかと聞かれたエウメネスは
目や鼻や口などが直接くっついていることから
迷わず脳だと答えていた。
それを聞いた記者はアリストテレス先生は心だと答えたことを挙げ
本当にそれでいいんですかと問いかけたことが発端となり
エウメネスからせっかくの統計を操作することはよろしくないと言われた挙句
新聞記者とはどういうものか説教されてしまうことに。
エウメネスが去ったあと記者はあと一人くらいいっとくかと周りを見渡したところ
アレクサンドロス王子と思われる人物の後姿を発見。
記者はまさかと思いつつもその人物に声をかけるが
振り返った男はどうやらアレクサンドロスではなかったようで
顔には三筋もの大きな傷痕が残っていた。
男がアレクサンドロスではなかったことに加え大きな傷跡に戸惑う記者だったが
気を取り直して”心”が身体のどこにあるのかと尋ねたところ
帰ってきたのは脳だという答えだった。
質問に答えた男は記者に礼を言われながらその場を立ち去るが
男は後ろ姿はまだ似てる・・・かと記者たちが誰と見間違えたのか気づいていたようで・・・。
一方、アレキサンドロスもまた最近話題となっている
”心の座”が脳か心臓どちらに在るのかについて
友人たちと色々話していた。
アレキサンドロスは以前アリストテレスと共にハルパロスを助けた時に
心臓であると感じていたようで
その場にいる友人たちもほとんどが心臓だと話すが・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回の流れから引退を決意したエウメネスでしたが
思いもよらない展開になってましたね。
あの時代に新聞記者が本当にいたのかどうかはわかりませんが最後のページに
”それぞれに思う、心の位置””その違いは何をもたらす?”
とちょっと意味深な言葉がありましたので
思っていた以上にこの質問は大きいのかも。
ちなみに私はエウメネスと同じく脳派。
”心”の臓器と書いて心臓ですから
心も心臓というのも分からないでもありませんけどね。
その理由としては凄く現実的な発想ではありますが
脳というものが未だに解明されていないため。
昔よりは色々つかさどる部分について解明しているものの
未だに移植とかの事例はないですし
あれだけ複雑なものならばその中に”心”があっても不思議はないんじゃないかなと。
もちろん本当の意味で”心”がどこにあるのかなんて
現時点において誰にもわかりませんので
あくまでも私見でしかありませんけどね。
ただまあ、こういうふとした質問について
真面目に考えてみるのもたまにはいいものです。
友人や知り合いとの話題の一つにもなりますしね。
そんなわけでかなり久々(半年くらい)振りに
連載再開されたヒストリエですが
今号からまた隔号での連載に戻るようですので
続きは6月発売の8月号とのことです。