ヒストリエ 97話のネタバレ&感想になります。
第97話 王の左腕・3
内容ネタバレ
アッタロスからエウリュディケを諦めてくれという話と
自分が王の左腕に選ばれたらしいという話を聞かされたエウメネスは
自宅へと戻ってきたあともそのことが頭から離れずにいた。
そうした中、いつものように従者を連れず外出するエウメネスは
色々考えていくうちにアホらしくなったのかもう書記官やめちゃうかと
どうでも良くなってきてしまっていた。
そんな事を考えながら歩いていると
突然フィロータスからきみはわかっているのかと興奮した様子で声をかけられ
王の左腕に選ばれたという噂について聞くことに。
フィロータスは貴族でもマケドニア人でもないエウメネスが選ばれたことに納得がいかないようで
突然殴りかかってくるもののエウメネスが避けた拍子に石に躓き
倒れ込んでしまっていた。
何なのかわからないままにフィロータスと一緒にいた男から
行ってくれと言われその場を離れることに。
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その後非番と言う事もあり一人書物を読んでいたところ
そこにペルディッカスとクラテロスが姿を現し
またしても王の左腕に選ばれたことについて聞かれることに。
クラテロスはエウメネスをかなり評価しているようで
わからないなら何でも教えてやると言われたものの
関わりたくないエウメネスは知りたいと思いつつもその場を後にしメナンドロスの家へ。
そしてメナンドロスの家へとやってきたエウネメスは
彼からおめでとうという言葉と共に王の左腕とは何なのか説明されることに。
メナンドロスは王の左腕とは将にとって信頼できる副将のことを指し
つまり今その立場にいるパルメニオンの”後継候補”ということだと語る。
さらに今までギリシア人傭兵隊長のメムノンやクラテロスの名が挙がったが
メムノンは国外へクラテロスは王と反りが合わなかったことから立ち消えたことから
エウメネスが3人目なのだと告げる。
メナンドロスはエウネメスがそうなることについて全く文句はないようで
いずれお前の指揮の下でアゴで使われてやると笑顔で話すが
エウネメスは冗談じゃねぇ、そんなモンになるためにマケドニアに来たんじゃないと怒り
出ていってしまうのだった。
そして色々考えている内にエウリュディケが
”自由”は結局柵に囲われた庭なんだと言っていたことを思い出しながら
エウネメスはその柵の外に出ることを決意していた。
そんな事を思いながら歩いていると突然声をかけられ
そこにはアレクサンドロスと彼を慕う仲間たちの姿が。
アレクサンドロスもあの噂を聞いていたらしく
私の直感だがきみなら行けると思うと告げ
いつの日か私の左側で采配を振るうきみの姿が目に浮かぶようだと語りかけるが
エウネメスは根も葉もない無責任の噂だと断言しその場を後にするのだった。
様々な思惑に本当されながらもエウメネスはなるべく早く引退することを決意し
しっかり策を練らなければこっちの身が危ないと考えていた。
そして紀元前337年、フィリッポス王とエウリュディケの婚礼は
この年の秋と決定したのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
なにやらエウメネスの知らないところで着々と外堀が埋まろうとしているみたいですが
エウメネスがこれからどう動こうとしているのか分からないだけに
どうなっていくのか読めないですね。
エウメネス本人はなるべく早く引退してこの国から出ていこうと考えているみたいですが
史実で彼が出奔したという話は聞かないので
なんだかんだで王の左腕になるかどうかはわかりませんが
この国に残ることになりそうな気がします。
その場合、エウメネスにとってはかなり不本意な形での結末となりそうですが
王の后になったとはいえエウリュディケもいますし
他にも仲のいい連中もいることから最終的に妥協する形に落ち着くのかなと。
なんていうかエウリュディケがエウメネスから離れることになってからというもの
全体的に暗い感じなのが残念ですね。
それだけエウメネスがエウリュディケを愛していた証拠とも言えますが
彼女が王の后になるのはどうしようもない以上
なんとか早く立ち直って欲しいものです。
そういえばヒストリエですが今回をもって単行本作業の為休載に入るとのこと。
ただでさえ2ヶ月に1回ということもあり連載再開までに
おそらく半年くらいは休載になるだろうことが予想されますので
気長に再開するのを待つことになりそうです。
早く続きが読みたいところではありますが
前の単行本の時にも結構な間休載していましたので
さらに良い作品になることを願ってその再開を待ちたいと思います。
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