2019年7月11日発売の週刊ヤングジャンプ 2019年32号に連載されている
キングダム 607話のネタバレ&感想になります。
第607話 総大将の対話
内容ネタバレ
”起こり”を逆手にとった王翦の反撃。
雷伯のもとには一転して敗報ばかりが続いていた。
この流れは想定されておらず李牧様を越えることはあり得ぬが
奴も近い景色を見ているというのか・・・と
王翦を忌々しく睨みつけていた。
一方、王翦のもとには各隊の勝報が届いており
部下たちが一気に奴らを叩くべく主の指示を待っていたが
王翦は今すぐ乱戦を解くようにと告げる。
そして部下たちがその指示に困惑する中
王翦は面倒だとしてまとめて一気に決着をつけると言い出し
敵も友軍もそして李牧でさえも予想しない動きを見せるのだった。
誰しもが予想しない展開であった。
雷伯軍と戦っていた王翦軍が
共伯軍と戦っていた田里弥軍に強引に合流。
これは場の人間の思考が一瞬停止するほどの
”大奇襲”であった。
そうした中、一番最初に反応したのは倉央であり
倉央は独断で自分の軍までこの混戦の中に呼び込み
さらなる混沌を生んだ。
趙軍も慌てふためき王翦は何を考えているのか困惑する中
李牧は王翦は博打にはでない事を確信しており
必死に考えを巡らせていた。
一方、王翦は矢継ぎ早に指示を飛ばしており
李牧はその様子を見て王翦軍が大混戦の中
戦いながら布陣を作っていることに気づく。
それは現場の中にあって決して易いことではなく
気が付くとそこには赤大鶴の陣が敷かれていた。
敵将が呆気にとられる中、してやったりの秦将達だが
後は王翦が最後尾に入れば陣は完成するところで
王翦は驚きの行動に出ていた。
単騎で敵の前に姿を見せたのだ。
敵将が思いもしない王翦の行動に
うかつに動くことは出来ずにいる中
李牧もまた王翦の前へと姿を見せる。
お互い顔を合わせた両軍総大将。
挨拶もそこそこに李牧は兵糧のことに触れ降伏を促し
王翦もまた鄴の兵糧のことに触れ
どちらも取り合うことはなかった。
そうした中、王翦は今の趙国の唯一の重しとなっているのは
李牧、お前だとしてお前が消えれば
間違いなく趙は一瞬で滅ぶと告げる。
その上で、今の趙王らに従うのは虚しくならぬかと語りかける。
お前達が命がけで尽くしても上のせいでそれはどこにも実を結ばぬと。
その言葉を聞き李牧が何が言いたいのかと訊き返すと
王翦は驚きの言葉を口にする。
私と一緒に来い、李牧。
お前が私と組み力を貸すなら
二人で全く新しい最強の国を作ることが出来る。
と李牧に告げるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
まさかあの状況であんなことを言い出すとは
流石に予想外でしたが考えてみれば
これまでにも王翦は同じようなことしていたなと(苦笑)
まあ、流石に李牧がその勧誘に乗るとは思いませんが
なんていうか呆れを通り越して感嘆するしかないですね。
それはそれとして100%ないとは思いますが
李牧がその誘いに乗ったらかなり面白そうですよね。
あの王翦と李牧が手を組んだ国とか
まさに悪夢としか言いようがないですし
ぶっちゃけ大陸でも屈指の強国になるのは間違いないかと。
まあ、下地が微妙なのでどこまで行けるかは分かりませんが
単純に彼らと同レベルの将は
おそらく楚の項燕くらいしかいないですしね。
SLGでそんな選択肢があったら一度はやってみたいものですが
そのレベルかなと。
とまあ、そんなあり得ない状況はともかくとして
今戦局としてはちょっと秦が優勢?くらいでしょうか。
始めに趙軍優勢だったので盛り返して互角くらいかもしれませんが
王翦の中ではこれで決着と見ているくらいに
この後の流れがわかっているんでしょうね。
相手が相手ですのでそうすんなりはいかないでしょうけど(苦笑)
ともあれ王翦はともかくとして
全体としてみたら今のところ勝敗はまだわからないので
これから先さらに激しい戦いになるかと。
今は中央軍がメインとなって進んでいますが
両翼の戦いもなかなかに厳しくなりそうですし
今後どう展開していくのか楽しみです。
気になる続きについてですが
次号は休載とのことですので
続きは7/25発売の34号で!