雑誌掲載最新話 キングダム

キングダム 最新 第806話 ネタバレ&感想 韓の生き方

2024年8月8日発売の

週刊ヤングジャンプ 36・37合併号に掲載されている

キングダム 第806話

ネタバレ&感想になります。

 

第806話 三つの選択

内容ネタバレ

 

六万に膨れ上がった大軍勢を率い

一路「韓」を目指す飛信隊だが

主だった者達の表情は冴えなかった。

 

尾平らや崇原、副長である楚水や渕

そして軍師である貂もまた

六万という軍勢に対し緊張を隠せずにいた。

 

しかしそうした中で信は違った。

自分がそれだけの軍勢を率いているということに

嬉しさが隠し切れないようで

明らかに上機嫌だった。

 

そんな信に対し渕は疑問に思っていたのか

騰将軍の軍はなぜいないのかと尋ねる。

 

今回一緒に韓攻めを行う予定だったはずですが

たしか騰軍は十万もの超大軍だったはずと。

 

信はそんな渕の問いに

まずは俺達だけだと返すが

渕がそれで納得できるはずもなく

一言だけ口にする。

そういう”作戦”だからだ・・・と。


韓攻略の”策”があると言った

羌瘣に対し録嗚未が突っかかる中

隆国が口を開く。

 

ただ韓を討つ・・・・・・というだけなら

この隆国とて軽く十は策がある。

 

だが今回は次の趙攻略に繋げるため

兵力の被害を極力抑えて・・・・・

韓を討つという命題を

突きつけられているのが問題なのだ。

 

それを強く踏まえた上で・・・

なお”策”があるというのなら

聞かせてもらおうじゃないか羌瘣将軍・・!と。

 

ブチキレながらそんなことを言う

隆国に信はドン引きしていたが

羌瘣はよかろうと”策”を語る。

 

兵を失いたくないのなら

戦わなければいいと。

 

その言葉を聞き唖然とする信と貂をよそに

隆国と録嗚未は青筋を立てる程に苛立っていた。

 

しかし隆国が怒りを通り越して

思わず笑ってしまった事で

碌嗚見もそれを見てツボにはまってしまう。

 

貂は今はマジメな話を・・・と

羌瘣に注意しようとするが

騰はそれを止め口を開く。

私も同じことを考えていたと。


韓王都”新鄭”に新たな報告が届く。

侵攻して来た李信軍六万は

昧平原辺りを東進中!

 

ゆっくりですがやはり真っすぐ

”南陽”に向かっております!と。

 

報告を聞いた洛亜完たちは

進軍の遅さに違和感を感じていたが

さらに南陽の状況についての報告が。

 

一帯の民は無事南陽城に入り

城門はすでに固く閉ざされ

城壁の上には博王将軍の軍が

敵を待ち受けている状況ですと。

 

それを聞いた文官達が

さすが韓の第二将だと称賛する中

洛亜完は大王に奏上する。

 

此度の秦は我が国の攻略・・・・・・を狙ったもの

”南陽”のように秦軍がこの新鄭に迫る前で

食い止めたいところですが

残念ながらその全てをふせぐ軍力は

さすがに韓にはありませぬ。

 

よってふせげぬところは無謀に戦わず

場合によっては城を捨て

他に兵力を集結させて

対抗してゆくのが上策ですと。

 

寧公主は城によっては

捨てる・・・とおっしゃったのですか?と尋ねるが

張宰相が代わりに答える。

 

左様。城や土地を失っても

いつか取り戻せることもありますが

人間はそうではありませんと。

 

納得できない寧公主は

なおも食い下がろうととするが

王はそれを止める。

 

韓はもう何年も・・・

お前が生まれる前から

そうやって生きてきたのだ。

 

力劣る国は失う勇気と

失ってはならぬ所に力を結集する

”知恵”が必要なのだと。


そして文官達が今の内にと

他の地域の軍容を洗い直そうと

話し合いを始める中

新たに急報が届く。

 

李信軍六万の後ろから新たに秦軍が出現。

同様に”南陽”に向かう道に乗ったと!

 

率いるは・・・秦六大将軍 騰

軍容は十万です!と。

 

先の李信軍と合わせ

十六万の軍勢ということあり

文官達は騒然としていた。

 

このままでは南陽が落ちるとして

洛亜完に援軍を送らねばと意見もあがり

副官のヨコヨコは南陽に行くなら

まだ十分間に合うと口を開く。

 

今先鋒六万は昧平原

しかも奴らの遅さは練兵不足のため

急造の大軍でもその実は決して

数ほどの力は無いかと。

 

しかし張宰相は皆を諭すように

結論を早まるな、南陽を救うのは

簡単ではないと声を上げる。

 

未調練の軍としても

あの六将騰を大将とした

十六万の軍だ。

 

迎撃するなら新鄭ここから

十万規模の軍・・・・・・を出さねばならぬであろう。

いや・・・必勝を期すならもっとだと。

 

洛亜完もその通りだと思っており

張宰相はさらに言葉を続ける。

 

——とするなら新鄭の本軍を

洛亜完将軍が率いて

南陽軍と連合し騰軍と激突。

 

図らずもいきなり南陽の地で

この韓の存亡を懸けた決戦・・・・・・・・となる。

 

敗れれば新鄭は守りの力なく

数日で陥落するであろう。

 

展開が急すぎて

恐ろしいと思うのは儂だけか?と。


洛亜完は同感ですと同意しつつ

さすが張宰相 元々韓軍総司令を

長く務めた名軍師だと称賛していた。

 

張宰相は悩んで機を遅くしては

ならんのも事実だとして

選択するなら今は”三択”だと語る。

 

一つは洛亜完将軍に全て・・を率いてもらい

騰軍との一大決戦に臨んでもらう手。

 

二つ目は南陽の戦いを

静観する手だと。

 

寧公主は南陽だけでは

落とされてしまうと危惧するが

張宰相はそれを肯定した上で語る。

 

この手は南陽の軍が

どれだけ騰軍を削れるか・・・・

という点にのみ”利”があります。

 

ただ一方で南陽と共に

韓第二将博王谷の軍が失われますと。

 

そう語った上で

張宰相はさらに言葉を続ける。

三つ目は今すぐ南陽の軍を

全てこの新鄭まで引き上げる手だと。

 

それは南陽の民を犠牲にするも同然であり

寧公主はその事に触れるが

張宰相はあえて言葉を口にする。

 

先程の大王様のお言葉を

聞いておられませんでしたか。

”失う勇気”と”失っていけない兵力ものを守る知恵”の話をと。

 

寧公主はそれでも食い下がろうとするも

洛亜完はあくまで選択の一つであり

決定ではありませんと宥める。

 

張宰相もその通りだとして

洛亜完に意見を求めたところ

洛亜完は己の考えを口にする。

 

万一を考えてさすがに新鄭本軍の

全てを出陣させる手は打てぬ。

 

——が、”南陽”は見捨てぬ・・・・

新鄭から直下兵団五万で出て

他の城々から五千ずつ出させ

十万の軍で南陽に向かう。

 

さすればこちらは南陽と合わせて十七万。

向こうは十六万だが

実質本当の力は十万以下——勝利は堅いと。

 

しかしそんな洛亜完の意見に

張宰相は反対の立場を表明する。

 

半端に出ては第一将を失う恐れもある。

勝負に出るには全軍・・でだ。

そしてそれは性急すぎると。

 

互いの意見を出した

張宰相は大王に諮る。

 

割れましたが・・・・・・あまり悠長に

軍議を重ねる刻もありません。

いかがいたしましょうか・・・大王様と。

 

しかしそんな矢先

新たに急報が届く。

 

騰軍の後ろに・・・・・・さらに秦軍の姿が

十万の大軍が現れ・・・

南陽への道に近づいて来ていると!

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

表情が冴えない飛信隊の面々ですが

こればっかりは信がおかしいだけで

そうなるのも分かる気がします。

 

前の戦いの際に三万の兵を

率いることになっただけでも

かなりの衝撃だったでしょうし

今回はさらに倍の六万ですからね。

 

あまりの膨張ぶりに

感情がついていけないというのが

正直なところではないかなと。

 

それにしてもようやく羌瘣の策の一端が

明らかになったわけですが

どういうこと?って感じ。

 

騰も同じ意見ということは

ほぼほぼ羌瘣の策通りに

進んでいるんでしょうけど・・・。

 

とりあえず最後に急報として届けられた

十万の兵についてですが

あれはもしかしたら偽兵か何かなのかなと。

 

飛信隊と騰軍合わせて

十六万なのは分かっていますが

それ以上の兵については

韓攻めに加わらないはずですしね。

 

なのであれが偽兵なのか

一時的に呼び寄せた兵なのかはわかりませんが

その意図することは南陽での戦いを避けて

新鄭で勝敗を決しようとしているとか?

 

ただいくら多勢に無勢で

南陽から兵が新鄭に移動したとしても

新鄭に兵力が増すことは間違いない以上

結局戦いは避けられないような・・・?

 

なんにしても韓を滅ぼすためには

新鄭を落とす必要があるので

兵の被害を極力抑えて勝つには

どうすればいいか考える必要はあるのかも。

 

どちらにせよ野戦にせよ攻城戦にせよ

兵に被害が出るのは避けられないので

それ以外の方法とか?

 

まあ、色々考えても

しっくりこないというか

答えには辿り着けそうにないので

どういう策なのかも含めて

今後どう進んでいくのか楽しみです。

 

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