2020年2月5日発売の週刊少年サンデー 2020年10号に連載されている
BIRDMEN-バードメン- 80話(flight78)のネタバレ&感想になります。
今回で最終回!
flight078 LAST FLIGHT
内容ネタバレ
”俺に必要だったのは”
”翼ではなかった、と思う。”
七翼の宣言後のアメリカバージニア州北部。
ロビンは仲間達と共に演説するため
ワシントンD.Cへと向かっていた。
道中、仲間達から励まされつつ会場に向かうと
そこには数えきれないほどの人々が集まっており
ロビン達が姿を見せると皆が歓声を上げて喜び・・・。
その後ロビンは演説が無事に成功したことを
サンダースに報告していた。
演説の草稿は彼が書いたものだったらしく
俺が書いてやったんだから当然と言われつつも
ちゃんとお前の言葉になっていたと褒められることに。
それから色々な話をする二人だが
サンダースは飛びたいと願っているらしく
俺との契約忘れてねえだろうなと
いつ天国に連れて行ってくれるのかと尋ねていた。
ロビンはそれを聞き
あんた自分が天国にいけると思ってんの?と言いつつも
まだ人間とセラフの関係はこれからだから
もう少し役に立ってもらわないとねと告げる。
私たちが世界を変えていく所しばらく見ててよと言われた
サンダースはどこか嬉しそうに
なかなか死ねないもんだなと返すのだった。
一方、その頃エデンでは
ヴィクトルとマリアがお茶しながら色々話していた。
要職を退いてからというものヴィクトルは
身体の衰えを感じているらしく
弱音のようなものを吐きながら
セラフのこれからについて語っていた。
どこか楽し気に話しつつも
身体には力が入りにくくなっているらしく
その様子を見てマリアはやはり”発症”したようだなと告げる。
それは”最後の審判”と呼ばれるウイルスであり
マリアは正確には感染力の弱いプロトタイプのウイルスを
飲食物に混ぜるなどして一定量ヴィクトルに
取り込ませていたことを語る。
それを聞いたヴィクトルはそのウイルスが
エヴァからもたらされたことに気づき
マリアは20年近く前のことを語り始める。
それはオリジナル、つまりエヴァの生物学的両親のことであり
ヴィクトルがEDENから追放した夫婦についてだった。
彼らは既に研究を退いていたマリアにエヴァの事を託し
その後行方知れずになったが
私は幼いあの子に彼らはもう訪れないことを告げ
預かっていた形見を渡したのだと。
マリアはヴィクトルに対し
お前は愚かだが自分のクローンだけは作ろうとしなかった、
完全に繰り返されることがないのは救いだと告げると
ヴィクトルは僕は欠陥品だからねと笑みを浮かべていた。
欠陥品のコピーなど量産してどうなると
おどけたように語るヴィクトルに
マリアは本当に可哀そうな男だと話し
私も少し前から症状が出始めているのだと明かす。
そして我々は子供達から選択する権利を奪ったが
彼らは我々のようにはしなかったとして
今までと違う明日を期待しながら共に審判を待とうじゃないか
悪運が強けりゃ生き残るさと語りかけるのだった。
あれからFOXたちクローンの状況も変わり
FOXから体を譲りうけたジョナサンは
EDENから条件付きで外に出られた者達とも
会うことが出来るようになっていた。
それぞれが新しい道に進む中
彼らの中からもセラフになれるものが出て来たようで
その表情は明るくジョナサンに体を譲ったFOXもまた
新世界はなかなか楽しそうだと笑みを見せていた。
そしてE3の最後の一人である
ジャスミンもベッドに横になる生活を送りつつ
自分達が為したことを誇らしげに笑みを見せ・・・。
そして日本では烏丸達が記念撮影の為に
仲間達と共に鴨田の家へと向かっていた。
その中には龍目やマリリン、翔馬の姿もあり
ようやく落ち着いたところで記念撮影しようという話になったらしく
騒がしくしながらも皆が明るい表情を見せていた。
しかしそうした中、またしても鷹山の姿はないようで
仲間から鷹山係にでも思われているのか
いじられつつも呼んでみてと頼まれる烏丸。
16歳になった彼は暫定的ではあるが
世界翼連合(United Wings)のアジア支部局
局長に就任しており
時折局長と呼ばれ揶揄われていた。
あれから世界は人とセラフが共存する世界へと変わり
特異な存在であったセラフが人と一緒にいることも
珍しくなくなっていた。
ようやく姿を見せた鷹山に対し
烏丸はてめーに言いたいことがあるとして
今度やる翼連初の世界サミットに来るようにと告げる。
ぽかんとした表情の鷹山に対し
烏丸はくどくど文句を言いつつも
お前は距離とか意味ないのかもしれないが
俺らは違うから!と。
お前に会えたら皆、フツウに嬉しいから!と話すが
鷹山はまたどこからか声を拾ったのか
笑顔でじゃあ、またなと告げ飛び去ってしまっていた。
くそっ・・・と舌打ちしつつも鷹山を見送った烏丸は
その姿を見て思う。
”きっとこれから先も、俺は”
””あいつほど自由に空を飛ぶことはないだろう”。
”それでも―”
そう思って笑みを浮かべた烏丸の部屋には
一枚の写真が飾られていた。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回で最終回を迎えたわけですが
月イチということもあって
6年半くらいの連載お疲れさまでした!
当初は週連載でしたが途中で月イチに変わって
長かったような短かったような不思議な感じです。
結果としてプロローグ等を合わせて
80話となりましたがページ数も多く
3/18に発売する最終コミックスも16巻ということで
それなりの長期連載になったのではないかなと。
それにしても前回の流れで
ハッピーエンドというか良い感じで終わるのは分かってましたが
セラフと人が一緒に生きていける世界になりつつあるみたいですね。
なんだかんだでまだ始まったばかりということもあり
これから色々なトラブルも出てくるでしょうけど
悪くない終わり方だったのはないかなと。
なにより鷹山の心からの笑顔が見られましたし
それだけでも十分良い結末だったと思いますしね。
あらすじには書きませんでしたが
なにやらアーサーが生き返ったかのような描写もありましたし。
正直言えばもっと続いてほしいところではありますが
作者がこれで終わりと決めた以上
この終わり方が一番良かったんでしょうね、きっと。
ずっと応援してきた作品だけに寂しくはありますが
これで田辺イエロウ先生が漫画家を辞めるというわけではないので
充電期間を経てまた面白い作品が描かれるのを
楽しみにしています。
改めて田辺イエロウ先生お疲れさまでした!
次の作品も期待しています!