2023年2月16日発売の
週刊ヤングジャンプ 12号に掲載されている
キングダム 第748話の
ネタバレ&感想になります。
第748話 オギコの勘
内容ネタバレ
李牧の首を討つべく急襲した桓騎軍だが
あと一歩のところで虎白公ら
趙の援軍が駆けつけたことで
失敗に終わってしまうことに。
援軍の参戦により戦況は一気に
趙軍優勢へと傾き
黒桜は背後から槍で貫かれ
ゼノウは上和龍に討たれてしまう。
残った倫玉は傅抵から手合わせした誼で
今なら楽に死なせてやれると声をかけられるも
その申し出を断り最後はお頭の横がいいと
桓騎のもとへと向かい・・・。
一方その頃信のもとへ
本陣の様子を窺うべく出した
斥候から報告が届く。
桓騎将軍達は完全に
趙軍の海に呑まれた。
桓騎将軍の奇襲は失敗し
もう脱出も出来ないと。
その報告を受けた信は
あの桓騎が失敗したこと
あの桓騎が敗れて討たれる事を
受け入れられず絶句していた。
それは桓騎のもとにいた那貴も同様であり
桓騎を知る他の者達も同様だった。
そうした中、貂は信に
今すぐに脱出しようと献策する。
桓騎将軍はもう助けられず
生き残れる飛信隊だけでも脱出して
全滅は避けるべきだと。
信は桓騎を見捨てて逃げる事に難色を示し
貂はそんな信に今すぐ逃げないと皆死ぬと
説得を試みていたところ
摩論とオギコが兵を率いて姿を見せる。
摩論は今すぐ脱出するようにと
信に伝えつつもオギコの話を
聞いてほしいと告げる。
オギコさんはこの奇襲作戦の配置前に
お頭から伝言を託されていました。
私とそして・・・飛信隊信への伝言を・・・と。
時間がない中、口を開いたオギコは
信に向けて伝言を伝える。
「このクソヤロウ 以上」と。
思ってもいなかった言葉に
皆が呆気にとられる中
摩論はオギコに冗談でしょうと詰め寄るが
どうやらここから始めろと言われていたらしく
改めて桓騎からの伝言を話し始める。
下僕 信。
オギコには俺が失敗すると感じたら
伝言を伝えに行けと言ってある。
オギコの勘はお前らバカより鋭い。
つまりこれを聞いてるってことは
失敗したってことだ。
今回の奇襲はさすがの俺も
どっちに転ぶか分からなかった。
だから乱戦の外に置くことにした。
摩論やオギコ、そして砂鬼一家を。
召が下らねェこと話したみてェだが
それは全部ウソだ。
いいか 飛信隊 信。
そいつらを連れて脱出しろ。
楽華じゃなく飛信隊の方に
そいつらを置いたのは
バカな分お前らの方が少しばかり
信用出来るからだ。
いいな 必ず脱出しろ。
これは命令だ。
あとやっぱこれいらねーから
お前の血の玉座の王様に返しとけ。
そう言ってオギコが取り出したのは
六将の首飾りだった・・・。
オギコに桓騎からの伝言を聞かされた信は
何なんだあのヤロォは!と叫ぶ。
最後に急に・・・余計見殺しに
しにくくなったじゃねェかと。
そんな信に対し摩論は
諭すように言葉をかける。
分からないのですか飛信隊 信。
今この形は・・・中央の桓騎が
”囮”になって敵の注意を一手に引きつけ
両翼の楽華と飛信隊が
脱出できる形になっている。
これは偶然ではなく
失敗してもただでは終わらないように
桓騎が仕込んだものだと。
その言葉に信達がハッとさせられる中
彼らの相手をしていた楽彰は
本陣の方がケリがつきそうだと報告を受け
飛信隊を包囲すべく動き出す。
その事に気づいた羌瘣が
急げと声を上げる中
摩論は信に逃げるのですと告げる。
ここで生き残ったあなたが
いつか李牧を討てば
”お相子”じゃないですか・・・。
お頭を”完敗”で終わらせないで下さい 信。
そう涙ながらに訴えかける摩論の言葉を受け
信は離脱を決意し皆に指示を飛ばす。
乱戦を解け 飛信隊!
左に向けて・・・脱出する!!と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回のラストで虎白公と上和龍の軍が
間に合ったことで覚悟はしてましたが
なんとも切ない感じですね・・・。
黒桜やゼノウも討たれましたし
倫玉も遠からずそうなるのは
避けられないでしょうし・・・。
当然この状況で桓騎が逃げられるわけもなく
ここで討たれることが決まったわけで
信じゃないけどあの桓騎が・・・
というのが正直なところです。
そんな桓騎が今回の奇襲前に
オギコに伝言を残していたわけですが
彼でさえも成功するか分からない程
ギリギリの策だったんだなと
改めて思いましたね。
それだけ現状どうしようもないほどに
追い詰められていたんでしょうけど
伸るか反るかの策が出せただけでも
その非凡さがよくわかります。
そしてそんな策を出さざるを得ない程に
圧倒的だった李牧の怪物っぷりも・・・。
なんにしても奇襲が失敗した以上
桓騎の死は避けられないでしょうし
ここから一気に状況は悪くなるでしょうね。
兵力的にも圧倒的に負けている以上
王翦でさえも良い策は出てこないでしょうし
しばらくの間は趙優勢で進む事になるかと。
楽華と飛信隊の両隊はおそらく
脱出に成功するでしょうけど
大勢に影響はないでしょうね。
なんにしても次回は桓騎の最期が
描かれることになるかと。
キングダムという作品の中でも
異色の将軍であり六将の一人でもある
桓騎がどんな最期を迎えるのか
そしてその死がどんな影響を与えるのか
しっかりと見届けたいものです。