2023年1月4日発売の
週刊少年サンデー 6号に
掲載されている
君は008 第233話の
ネタバレ&感想になります。
第233話 哀しみのチキンレース
内容ネタバレ
”哀”のクアドロであるティティアと
全身にガジェットを埋め込んでいる
ファントムとの戦い。
両者共に一歩も退かず
激しい戦いが繰り広げられるも
ファントムのガジェットは
ティティアの精神シールドを破れず
全くダメージを受けていなかった。
ファントムもティティアの
精神シールドが同じ精神攻撃でしか
破れないのだと気づいており
タイブレードに精神を籠める。
ティティアは負の精神エネルギーで
私に挑むなんて可哀想な人・・・と
自身の圧倒的な有利を確信し
ファントムは再び口にする。
哀しみの先にあるのは絶望・・・
そして絶望の先にあるのは・・・
死・・・であると。
その言葉にティティアも応える。
哀しみのチキンレースねと。
どういう意味なのかと
尋ねるエイトにファントムは語る。
負の精神エネルギーは
哀しみが深いほど
そのパワーを増す・・・。
だがそれは諸刃の剣であり
頂点に至った負の感情とは
即ち”絶望”!
絶望した魂は
ゼイロンの作用に耐えられず・・・
死に至るのだと。
その真意を知り
驚愕するエイトをよそに
両者の戦いは再び幕を開ける。
互いに負の精神エネルギーを
籠めた一撃を以て戦うが
ティティアの技を前に一歩及ばず
追い込まれてしまうファントム。
しかしそんな状況の中
ファントムはZ-MAX(ゼノマックス)
システムを作動させる。
それは全身から精神エネルギーを
放出させるというシステムであり
一転して優勢の状況に。
ファントムは語る。
オレは全身の骨格に
ナノゼイロンコーティングを
施している。
同じ処置をした被験者は
一人残らず死亡したのだと。
その上でティティアに告げる。
貴様、”哀しみ”の名を冠する
クアドロの一人と見たが
その”負”のパワーなど所詮この程度。
何故なら真の”負”の感情とは
友情や愛や安らぎを奪われてこそ
宿るものだからだ!
哀しみしか知らぬ貴様に・・・
真の”負”のオーラは宿らん!と。
反撃に転じたティティアは
ファントムの言葉を肯定し告げる。
でもだからこそ
崖の淵で踏みとどまれるの。
さっきの一撃を受けて分かったわ。
あなた・・・既に死の淵にいるわね?と。
その言葉に動揺したのか
ティティアの攻撃を防いだ際に生じた
彼の精神エネルギーの余波が
エイトの頭にビジョンとして浮かび上がる。
そのビジョンにはファントムと
アララギの姿が写っていた。
どうやらアララギは
ファントムに呼ばれたらしく
テーブルの上に並べられた
チョコレートケーキを前に
嬉しそうに笑っていた。
こうして君がミッションから帰ると
ケーキを焼くようになって
どのくらいになるかねぇ・・・と。
早速頂こうと席についた
アララギだがファントムの様子が
どこかおかしいことに気づき
どうしたのかと尋ねる。
しかし返ってきたのは
遂にケーキの味が・・・
分からなくなった・・・との言葉だった。
そこでビジョンは途切れたものの
ティティアの攻撃を前に
ファントムは防戦一方になっていた。
ティティアは告げる。
肉体を捧げ、精神を捧げ・・・
あなたは全てを失った!
友を失い、愛を失い
あなたは絶望した!
そして今、心の中では
私に殺されることを望んでいる。
全てから開放されるために!と。
その言葉を受けファントムは
確かにそうだ・・・と肯定した上で
笑みを浮かべながら告げる。
ただし、それは
ついこの間までの話だ・・・。
真友の息子が・・・
ヒョッコリ現れるまでのな!と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ある意味で相性抜群の
ファントムとティティアの戦いですが
今のところティティアの有利かなと。
哀のクアドロである
ティティアが強いのは当然として
ファントムに関しては
強いは強いけど全盛期よりは
ちょっと落ちている感じ?
ティティアからファントムの体が
既に死の淵にあることが
明言されてましたし
現役レベルで戦っていないことも
大きい気がします。
ティティアはドグラ全体を通して
最強レベルにある実力者ですし
流石に今のファントムでは
ちょっと荷が重いかと。
それにしてもファントムの過去を
エイトが垣間見た一幕がありましたが
あれは中々に切ない・・・。
「遂にケーキの味が・・・」
「分からなくなった・・・」
と切なげに口にしたところは
なんとも言えないものがありました。
それだけ精神的にも肉体的にも
諜報員として活躍してきた結果
なんだとは思いますが・・・。
そしてその台詞の後の
「・・・友よ・・・」という
言葉がまた切ない・・・。
この言葉を言ったのが
アララギなのかファントムなのか
正直わからなかったですが
どちらにしても切ないものです。
とまあそんな感じで生きてきた
ファントムが絶望しないはずもなく
実際その通りだったが
エイトに会って変わったと。
今回の最終ページに予告として
友の息子に良いとこ見せろッッ!!と
気合十分で綴られていたので
かなり期待できそうな感じ。
結果としてこの戦いで
ファントムが命を落とすかは
まだなんとも言えませんが
少なくともエイトの心に残る
戦いを魅せてくれると期待してます。
出来るならばエイトのためにも
勝利して欲しい所ですが・・・。