魔法使いの嫁 雑誌掲載最新話

魔法使いの嫁 最新 93話 ネタバレ&感想 乱入者と魔術書の行方

2023年1月5日発売の

コミックガーデン 2月号で

連載されている魔法使いの嫁 93話

ネタバレ&感想になります。

 

第93篇 Keep the pot boiling.Ⅱ

内容ネタバレ

 

見慣れない場所にて

目を覚ましたヴェロニカ。

 

傍らにはアトウッド兄妹の姿もあり

自分以外の他の人もベッドに

寝かされていることから

ここが救護室である事に気づく。

 

そして他の人も自分と同じように

次々と目を覚ましているのを見て

薄く笑みを浮かべながら思う。

 

・・・誰が うまくやって

くれたんでしょうねと。


無事怪物を還すことに成功した

チセ達だが魔力を提供したためか

ルーシーとアイザックは

その場に倒れ込んでしまっていた。

 

そんな彼らを見ていた

モリガンは笑いながら告げる。

 

佳き歌だったぞ

異邦の神に縛られた巫。

 

よくぞ断ち切った。

——これにて宴は終わりだと。

 

その上で満足そうに

今回の戦いを語ったモリガンは

チセに告げる。

 

この悦楽に免じ更なる代価を

もらうのはやめておこう。

 

私の巫——ゆめゆめ

「捧げもの」を忘れるなと。

 

そう言って姿を消した

モリガンにチセとエリアスは安堵し

フィロメラに大丈夫かと

声をかけようとするが

彼女はリズベズとその傍らに立つ

アダムの呪いに目を向けていた。

 

アダムの呪いは告げる。

やあ たいした無様だと。

 

リズベズはアダムと呼び手を伸ばすが

アダムの呪いは否定する。

 

あんたの息子はもうどこにもいないよ。

呪い(ぼく)は彼(アダム)じゃないと。

 

仮にうまくやれたとして

死ぬほどあんたが嫌になった僕が

次もあんな風にならないって

言いきれるかな。

 

正気に戻るたび

頭の中を弄るつもり?と。

 

その言葉にリズベズも問いかける。

——ならおまえはどうして

私から遠ざかるだけで

私を殺しにこなかったの。

 

おまえなら・・・できた。

おまえは優秀だったんだから・・・

私の息子なのだから—とても。

 

アダムの呪いはその問いに対し

逆に問いかける。

 

それはあんたもそうだろう?

リズベズ・サージェントと。

 

憎い女の産んだ子供。

放っておけばよかったのに。

食事もやらず知識も与えず

役目を奪って。

 

もっとやり方もあったろうに

——失望しても落胆しても

それでも捨てられなかったのは

僕とのよすがだったからか

孫なら僕の代わりに

できるかもと思ったのかと。

 

リズベズは——いつか

利用できると思っただけだと言い

アダムの呪いはリズベズに

かわいそうな女と告げる。

 

強すぎて自分の内側に

誰もいれられずいれようともせず

結局だれもあんたのそばに

残らなかったね。

 

——あんたももう最期のようだから

呪い(ぼく)の役目を終わりかなと。

 

そう話したアダムの呪いは

最後にフィロメラへと目を向け

さよなら僕の娘と言い残し

跡形もなく消え去るのだった。


触れることすら出来ず

消えたアダムの呪いを見送った

フィロメラはリズベズに声をかける。

 

しかしリズベズは

フィロメラからの言葉を拒絶する。

 

おまえの言葉なんて私には不要よ。

・・・声などかけるものじゃないわ。

自分を呪ったものなどにと。

 

フィロメラはその言葉を聞き

改めて問いかける。

 

あなたはどうしてウェブスター家を

襲ったのですかと。

 

どうやってあなたが学院から

魔術書を盗んだのか私にはわからない。

 

だけど・・・これだけは聞かないと。

私は・・・ルーシーに

説明しなければいけないのだと。

 

チセはフィロメラが

魔術書を盗んだと思っていた為に

その事を尋ねるが

フィロメラは否定する。

 

私程度じゃできない。

寮と違って収容庫は

司書や特定の教員くらいしか

入れないくらい守りが固いからと。

 

その言葉を引き継ぐ形で

エリアスが現在分かっている事を話す。

 

盗まれた本は偽書に

すげ換えられていた事。

 

それが書庫内で崩壊したから

「盗まれた」と騒がれた事。

 

そしてその偽書に

ウェブスターの蜘蛛の糸が

使われていた事を。

 

リズベズは知る者は

少なければ少ないほど・・・いいと

話そうとしなかった。

 

そんな彼女を狙い

獣人が襲い掛かろうとした瞬間

それよりも先に割って入ってきた

子供の獣人と思しき者が

リズベズの首を飛ばしていた。


そして子供の獣人を追いかける形で

ザッケローニが意識を喪った

ゾーイを抱え姿を見せる。

 

現れたザッケローニは

エリアスと無事を確認し合うが

子供の獣人は魔術書を拾い上げ

すぐさま駆け出していた。

 

その様子を見てザッケローニは

それが本命か!と魔術を使い

捕らえようと動き出す。

 

ルツもチセの指示を受け

捕まえようと動き出すが

どちらも獣人によって

阻まれてしまうことに。

 

どうやら逃げた子供の獣人は

亡くなったと思っていた

彼女の仔だったようで

生きていた事に涙しつつ

その後を追いかけていった。

 

チセもその後を追いかけようとするが

フィロメラが倒れ込んだことで

慌てて抱えることに。

 

容態を確認したエリアスは

いつものチセみたいだな

疲れすぎだよと説明する。

 

チセは本を気にしていたが

エリアスは盗られたものは仕方ないと

他人事のように語る。

 

ザッケローニが追ったみたいだし

ひとまず全員共通の目的は

果たしたんだから

休んでもいいだろと。

 

チセはほんとに他人事・・・と

呆れたように口にしつつも

自分も限界だったようで

ふらついていた。

 

そして・・・私今回は

ちゃんとできたかなあ・・・と

言い残し意識を喪い

それを聞いたエリアスとルツは

結局いつもこうじゃないかと

呆れたように口にするのだった。


見慣れない部屋で

目を覚ましたフィロメラ。

 

傍らにルーシー達が

眠っている事を確認しつつ

ここがどこなのか部屋を出る。

 

階段を降りた彼女は

そこにいた精霊?(銀の君)に

ここはどこなのか尋ねるが

その答えは得られず

温かい飲み物を飲まされることに。

 

そして温かい服を着せられ

有無を言わさず家を出された

フィロメラは雪が積もる地面に

足跡が残っていることに気づく。

 

冷たい息を吐きながら

そちらへ目を向けた瞬間

ルツと共に戻ってきたチセに

おはようと声をかけられることに。

 

どうやらチセはモリガンとの約束通り

ヤドリギを取りに行っていたようで

改めてフィロメラにここが

私とエリアスの家だと説明する。

 

学院に戻るのも

色々大変かなと考えて

全員エリアスの影に入れて

皆でうちに来たのだと。

 

一応エリアスが学院に連絡を

したみたいだけど調査が入るまで

ひとまず休んでいていいらしく

今日から学院の他の人達は

冬休みらしいよと。

 

冬休みと聞いたフィロメラだが

色々なことが起きたせいか

考えがまとまらないと戸惑っていた。

 

そんな彼女にチセは

色々やらなきゃいけない事はあるけど

今は置いとこうと先送りし

改めてフィロメラに尋ねる。

休みの間やりたいことある?と。

 

何も思いつかなかったのか

反対にやりたいことを聞かれチセは

ツリーの飾りつけが

まだだからしたいと語る。

 

買いに行くものもまだあるし

今年はクラッカーも鳴らしてみたい。

 

留守にしてたから

銀の君のわがままもきかなきゃねと。

 

それを聞いたフィロメラは

「ポプリを作りたい・・・あなたと」

そう口にする。

 

顔を真っ赤にしながら言った

フィロメラの望みに

チセは満面の笑みを浮かべ

もちろんと答えるのだった。

 

一方その頃学院の寮の一室にて

魔術書を抱く獣人の子供と

何者かが通信していた。

 

ご苦労さま。

——たくさん追い回されて

大変だったわね。

うまく持ってきた?。

 

・・・そう偉いわね。

それを持ってここに

入ってくるのはだめよ。

私が戻るまで抱いていてねと。

 

通信を終えた部屋に

メイ・アトウッドが入ってくる。

 

食事を持ってきました!

お加減大丈夫ですか?と。

 

部屋の主であるヴェロニカは

メイにありがとうと答え

いただくわと笑みを返すのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックス、

MAGCOMIでどうぞ!


感想

 

リズベズが亡くなって

これで一段落になるかと思いきや

謎がまた増えましたね・・・。

 

結局誰がウェブスター家の襲撃を

指示したのかも分からず

魔術書がどうやって運び出されたかも

明らかにならなかったと。

 

とりあえずリズベズは最期まで

口にしなかったものの

ああいう物言いをした以上

誰かに指示されたのは

十中八九間違いないでしょうね。

 

もし自分一人で思い立ったのであれば

最期に明らかにしなかった理由も

ないと思いますし。

 

で、彼女に指示できる者とすれば

考えられるのは主家である

リッケンバッカー家と。

 

現にあの子供の獣人を使い

魔術書を奪取させたのは

ヴェロニカみたいですしね。

 

ただ、気になるのは

彼女がリッケンバッカーの当主から

指示されてそうしたのかどうか。

 

これまでのヴェロニカを見るに

彼女の独断であって

家は関わっていない気がします。

 

というよりもリッケンバッカー家って

彼女が牛耳っている可能性も

あるんじゃないかなと。

 

彼女が誰かに指示や命令されて

大人しく従うのは

どうにも腑に落ちないというか

首を傾げたくなりますし。

 

それを為せるだけの

実力はあるんじゃないかなと。

 

フィロメラによって

昏倒されたことが

予定通りかそうじゃないのかは

気になるところ。

 

もし予定通りならば

誰よりも怖い人物でしょうね・・・。

 

なんにしてもわざわざ

魔術書を奪取させた以上

それが目的で今回の事態を

引き起こしたのは間違いないかと。

 

リズベズと同様に

誰かを蘇らせたいとでも

思っているのかそれとも・・・。

 

まあ、その辺り作中で

明らかになるかどうかは

なんともいえないところ。

 

結局リズベズが亡くなったことで

全てお仕舞いにするという展開も

あり得そうな気もしますし。

 

何にしても今はフィロメラが

無事だったことを喜ぶべきなのかも。

 

これから色々と罰を受けなければ

ならない事態もありえそうですが

実際に赴いて解決した

チセ達が口添えするでしょうしね。

 

そうなって欲しくはありませんが

最悪学院を退学させられる位で

収拾をつけるんじゃないかなと。

 

ともあれ学院も冬休みになり

一段落ついたのは間違いないので

これからどうなるのか気になる所。

 

魔術書の行方を

最後まで追い続けるのか

それとも今回の事件は

これで終わりとするのか。

 

一体どのように展開していくのか

わからないだけに続きが楽しみです。

 

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