雑誌掲載最新話 界変の魔法使い

界変の魔法使い 最新 第21話 ネタバレ&感想 それぞれの事情と旅立ちの日

2025年5月14日発売の

週刊少年サンデー 24号に掲載されている

界変の魔法使い 第21話

ネタバレ&感想になります。

 

其の二十一 魔法使いと「契約」

内容ネタバレ

 

自分の名前を思い出した王子に

世無は良い名じゃないかと口にするが

王子は違った。

 

そうでしょうか。

僕には・・・呪いのようにも思えますと。

 

世無はお前がそう思えば

それは呪いになってしまうと返すが

王子は俯きつつ口を開く。

 

「契約」というのも

呪いのようなものではないのですか?

魂を・・・縛るのでしょう?と。

 

そんな王子の言葉を

世無は違うなと否定する。

 

魂を縛るなんて呪いじみた

表現をすることもあるがな。

「契約」とはもっと合理的なものだよ。

 

そして技術的・・・物理的なものですらある。

本物の魔法使いにとってはねと。


その言葉に頭を上げる王子に

世無は真印について問いかける。

 

王子は生きものがそれぞれに持つ

魂のしるしだと・・・答え

世無は間違いではない

その側面もあるとして近くの本棚から

本を取り王子の前に落とす。

 

そして改めて真印について語る。

生きものを一冊の本と例えた場合――

真印とは表紙・・・ではなく「鍵」だと。

 

その「鍵」を開け・・・

中に直接文字を書き込む。

それが我々の「契約」だ。

 

ゆえに不具合なく結ぶには

高い技術が求められる。

 

呪いは我々のやり方ほど

直接的なものではない。

 

外側から徐々にインクを

染み込ませていく感じに近い・・・

 

そしてかけられた側が意識すればするほど

呪いは深く広く内部へ浸透する――

どちらをより恐ろしいと思うかはお前次第だと。

 

その言葉を聞いた王子は

僕の真印を採ったのですか?と訊ねるが

世無は採ってないとあっさり否定する。

 

その上で旅支度をせねばな・・・

要るものを考えておけと言い

部屋を出ようとするが

王子は待ってくださいと呼び止める。

 

僕を外に出すならもっと縛った方が

良いのではありませんか?と。

 

その言葉は王子を取り巻く状況的に

当然のものだったが世無は去り際に告げる。

 

お前はずっと縛られてきたのだろう?

オレの魔法は高いという話はしたな。

それでも望むというなら考えよう。

 

お前の場合、それで安全が

買えるともオレには思えんよと。


あくる日、王子は外出に必要な服を

準備するためウコンのもとにいた。

 

そこにはライチの姿もあり

改めて王子は自分の名前を

思い出したことを話していた。

 

ウコンは下々の者が王族の名を

直接呼ぶのは禁忌という

王族ならではの話を聞き驚きながらも

王子呼びになれちゃったからそれでいいか!と

王子に似合う外套を作るねと嬉しそうにしていた。

 

ライチによるとウコンは

服とか作りたくてここに来たらしく

ウコンは元は妖魔であることを明かす。

 

でも妖魔は位が高くないと

好きな色の服を着ることができないらしく

妖魔の位を上げるのはムリそうだから

”ヒト”亜人を目指しているのだと。

 

どうやらウコンは作るのが楽しいから

着るの自分じゃなくてもいいと

城に来て思ったようで

嬉しそうに王子に似合う布地を選んでいた。

 

ウコンのところを辞して

いつも通り掃除へと向かう途中

王子はライチに欲しいものはないかと訊ねる。

 

僕、お金っていうの持ってないから

手に入れられるか分からないけどお礼に・・・

ウコンさんは糸とか布かなって思うけどと。

 

しかしライチは特に欲しいものはないのか

別にいいよ、みやげ話とかでと返す。

 

あたしはあと数十年はこの城出られないから

外の話が聞きたいなと。

 

数十年と聞き驚く王子だが

ライチはまー頑張り次第らしいけどと

特に不満を口にしなかった。

 

あたしに仕事教えてくれた前任者は

人格ヒトかく得るのにそん位かかったみたいよと。


それを聞いた王子は大変だね・・・と口にするが

ライチはそーでもねえよと否定し語る。

 

あたしは世無に仮の人格貰って

ここにいる状態だからさ。

 

今外に出た所で獣に戻って

寿命で即死よそれよか全然いい。

 

・・・前は何もできなかったからな。

天敵には隠れて逃げ回っておびえるだけ。

 

食べものの無くなる冬は

寒さとひもじさにただ耐えるだけ。

 

そーいうもんだっていえばそうなんだけど

あたしはずっと嫌だった。

 

自分が無力なのが

くやしくてくやしくて・・・くやしくて。

 

それでいよいよ食べるものが

なくなった冬にブチ切れて・・・

蛇円山じゃえんざんに登ることにした。

 

蛇円山は頂上がいるも

雲で見えない位高くてさ

上には神サマが住んでるって言われてた。

 

雪の岩山をひたすら登り続けて・・・

正直頂上に辿り着いた記憶はない・・・

だけど――世無は言った。

 

お前の名は萊魑ライチ

オレに仕えてこの城で働くなら

お前の願いは叶うだろう。

 

あたしは・・・神サマに

一言文句言ってやりたかっただけなのに

その時はうまく言葉にできなくて――

 

でもまー結果オーライだな!

今は着実に文句の語彙を増やしてると。

 

王子は獣だったのか・・・と思いつつ

空中を漂う不思議なものへ目を向けるが

ライチはさらに言葉を続ける。

 

・・・そういや後から知ったんだけどさ――

昔は見えぬものを見、声無き声を聞く者を

魔法使いって呼んでたんだってよと。

 

そして世無と共に旅に出る準備が整った頃

王子を見送るために城の住人たちが集まっていた。

 

遅れてやってきた王子は

支度に時間がかかったことを謝るが

その声に応えたのはいつもと違い

少女のような姿に変わった世無だった。

 

空中で足を組んで待っていた世無は

仮弟子とはいえ、師匠を待たせるとはと

口にしながらもドヤ顔で告げる。

 

まぁ慣れぬなら仕方ない。

このオレは旅支度など一瞬だがな!と。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回のラストで王子が

自分の名前を思い出したことで

どうなるかと思ってましたが

思いの外何も起きなかったですね。

 

とりあえず王子が自分の名前を

あんまり気に入っていないくらい?

 

それくらいであっさりと終わり

契約と真印についての話になりましたが

わかったようなわからないような

なんとも言えない感じ。

 

世無は本を例に出して説明してましたが

とりあえず真印と契約は別物であると

わかっていればいい気がします。

 

ただ真印を採ってしまえば

直接書き込める以上

生殺与奪を握られるも同然ですし

それだけ重要なものであると。

 

だからこそロキは王子の力が暴走した場合や

その力が奪われないようにするために

保険という意味も込めて

真印を採って契約を結ぶべきだと言っていたと。

 

とまあ、そんな感じで

なんとなくわかっていれば今は良いと思います。

 

結局世無がそうしなかった理由も

イマイチよく分からなかったですしね。

 

そんな話があってあくる日に

ウコンやライチがこの城にいる理由が

明かされたわけですが

そうだったんだくらい?

 

ウコンは元妖魔でヒトを目指しており

ライチは獣から人格を世無に与えられて

神サマに文句言うために修行中と。

 

ライチの言う神サマが一体何なのか

イマイチ分からないだけに

なんとも言えないところではありますが

今これ以上に分かることもありませんし

いずれ詳しい話があるかも?くらいでいいと思います。

 

なんにしても次回はついに

世無と共に城の外に出るわけですし

しばらくその話がメインになるかと。

 

世無と一緒とはいえ

王子が城を出るということは

敵も間違いなく動くでしょうし

一体どんな旅になるのか楽しみです。

 

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