2025年7月25日発売の
アフタヌーン 2025年9月号にて連載されている
ヴィンランド・サガ 最終話(220話)の
ネタバレ&感想になります。
最終話(220話) ココジャナイドコカ
内容ネタバレ
これからヴィンランドを立つトルフィンは
見送りに来てくれたプルムクに
これを君にと麦の種とクワを渡す。
地面を耕して秋に撒いてくださいと。
本当にいいのかと受け取ったプルムクは
初夏に収穫するんだよな
わかった・・・やってみると。
トルフィンはちゃんと麦の育て方を
教えたかった・・・と零すが
プルムクはそんなトルフィンに伝える。
ウェラーリン ニタプ
ア アリガト トモダチと。
その言葉にトルフィンも
笑みを浮かべてウーヌゥの言葉で返し
握手を交わす。
・・・ウェラーリン プルムク。
ヌムルティス ニタプ!と。
そしてその後ろにいたミスグェゲブージュにも
ヌムルティス!また会いましょうと手を差し伸べると
ミスグェゲブージュはその手を握り
ヌムルティス ノウドサハマウと返すのだった。
プルムク達に見送られながら出航した
トルフィンは少し離れた場所に
ガーハホチが来ていることに気づき
ギョロに通訳を頼む。
ガーハホチ!
忠告する!その剣を捨てろ!
長として君がこの島のウーヌゥ人の
平和を願うならその剣を海に捨てるんだ。
暴力の誘惑に負けるな!ガーハホチ!と。
その言葉にガーハホチは
腰に佩いた剣を掲げ笑い
それを見たトルフィンとギョロは
彼は剣を捨てないだろうと思うのだった。
そして陸から多少離れたところで
突然ギョロがいつのまにか繋いでいた
小舟を引き寄せ始める。
周りの者達はなにしてんだ?と首を傾げていたが
ギョロが小舟に飛び移るとそこには
見送りに姿を見せなかったニスカの姿が。
驚くトルフィン達にギョロは
改めて告げる。
オレ達一緒に暮らすことにしたんだ。
ワリィけどこの小舟もらってくよ。
結婚祝いってことでと。
皆は突然のことに驚き
トルフィンはどうりで別れ際にニスカが
見当たらないと思ったら・・・と零しつつも
待てよギョロ!と声を上げるがギョロは語る。
いやオレも将来設計いろいろ考えたのよ?
でもなー一緒に暮らすにはこれしかないのよね。
オレがあの島に残ったら
ガーハホチたちに殺されちまうじゃんな?
かといってニスカをグリーンランドに連れてって
ノルド人社会で暮らせってのもなァ・・・と。
トルフィンはニスカは・・・大丈夫だよ
いい子だってみんな知ってる
賢い子だし文化の違いだってきっと・・・と返すが
ギョロは無理だと否定する。
文化の違いはともかく
ついこの間までガッチガチに
殺しあってたんだぜウーヌゥとノルドは。
ま!そんなこんなでさ
ふたりで相談して決めたんだ。
笑って見送ってくれィ。
通訳が必要な時には呼んでくれ。
駆けつけるぜと。
ギョロの決意を理解したトルフィンは
・・・わかったおめでとうふたりともと
ギョロ達に祝福の言葉をかけ
他の皆もそれぞれに二人の門出を祝うのだった。
皆に見送られながら
トルフィン達の船を後にした
ギョロはさて!そんじゃどこへ行こうかねと
ニスカに声をかける。
するとニスカは青空に目を向けながら
ココジャナイドコカと返すのだった。
十三世紀にかかれた書物
「グリーンランド人のサガ」には
北欧人によるヴィンランド=北米大陸への
渡航が六度あったと記されている。
トルフィン・カルルセブニの入植事業は
その五度目にあたり
恐らく最も大規模であったと思われる。
冒険者達はなぜ世界の果てへ
進路を取ったのか。
アイスランドの商人トルフィン・カルルセブニが
更なる富を求めるならヨーロッパ大陸へ赴く方が
地理的にも自然である。
あるいは略奪行為によって
名を上げることもできたかもしれない。
しかし彼は新大陸の開拓を選んだ。
なぜ なんのために。
トルフィン達を見送ったプルムクは
一人貰ったクワを手に土を耕していた。
そして麦の種を撒き
何日も雨の降る日も見守っていた。
本当に芽が出るのかと見てみたり
種を狙ってくる鳥を追い払ったり。
そんな毎日を送っていた
プルムクがある日畑を見ると
そこにはたくさんの麦の芽が・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前号で次の話が最終話だと
前もって言われていたものの
ついに終わっちゃいましたね・・・。
連載開始して約20年。
かなりの長期連載となった今作ですが
月刊誌での連載という事もあって
まだ220話だったとは驚きです。
私自身週刊誌時代は知らず
単行本を読んでハマったんですが
改めて20年というのは大したものだなと。
凄惨なシーンや難しい心理描写などが多く
正直全年齢向けとは言いづらい作品でしたが
アニメ化もSEASON2まで放送されましたし
良作品なのは間違いないでしょうね。
それにしても20年ですか・・・。
今はついに終わっちゃったかという感じで
色々感情が追い付かないですが
来月アフタヌーンが発売される時に
改めて寂しく思うんだろうなと。
これまで休載等はあったとはいえ
いくら待っても続きはないわけですからね。
あって当たり前のものが無くなるというのは
時間が経ってから実感することになるだろうなと。
なんにしても今言えるのは
この作品を生み出してくれてありがとう
20年お疲れ様でしたということ。
いずれ新連載として幸村先生の作品と
また出会うこともあると思いますが
今はただゆっくり休んでほしいと願うばかりです。
改めて幸村先生!長期連載お疲れさまでした!