2025年10月23日発売の
週刊ヤングジャンプ 47号に掲載されている
キングダム 第854話の
ネタバレ&感想になります。
第854話 一斉開戦
内容ネタバレ
遂に火蓋が切られた趙完全攻略戦。
王都・邯鄲間近の好立地に陣取った蒙恬は
相対する趙軍に目を向け思う。
雄る気配ではないが士気は充実している。
”剛”ではなく楽華と似た”柔”の軍か。
戦りやすいようで・・・にくくも感じる。
読みづらい相手・・・かと。
そんな事を考えていたところに
右翼の愛閃軍、左翼の陸仙軍から
準備が整ったとの報告が入る。
そして中央からも同様の報告を受け
蒙恬は剣を抜き皆に告げる。
よし 先に仕掛けて敵の力量を測る。
楽華軍 第一陣突撃開始だ!と。
それと同時に思う。
分かっていることは相手が
難敵司馬尚軍ではなく配置も東進すれば
邯鄲という持ち場に恵まれたこと。
つまりは楽華がこの大戦の”主攻”に
なるということだ!と。
楽華軍が動き始めたことで
相対する趙軍の馬風慈・骨珉伯もまた
真っ向から迎え撃つべく動き出すのだった。
―風現平野 楽華軍対骨珉伯・馬風慈連合軍開戦―
一方その頃、各地の戦場でも
同じく攻撃が始まっていた。
龍慶平原にて玉鳳軍対霊咒公軍が。
弁狼平原では録嗚未軍対顔聚が。
そして歴馬平原にて王翦軍対司馬尚軍
獄砂平原で紀彗軍対羌瘣が
武南平原で舜水樹軍・馬南慈軍対
楊端和軍がそれぞれ開戦。
”この日、南北に延びる秦趙国境線沿いで”
”両国の運命をかける戦いが一斉に始まった”
各軍が開戦したとの報は
咸陽にもすぐさま届いていた。
政の下に集められた文官達は全ての戦場が
一気に始まったことに驚きを見せると共に
戸惑いを隠せずにいた。
そうした中、昌文君は一言口を開く。
正に全面戦争だと。
そうした中、政は昌平君に訊ねる。
ここまでの広域戦は初めてだ。
この中で主攻となる軍は
おおよそ決まっているのかと。
そんな政の問いに対し
昌平君はいえ・・・と否定した上で語る。
此度の大連合軍は度の軍も
主攻にも助攻にもなれます。
六将王翦・楊端和に加えて
六将の残りの三席に近しい武将ばかりがいます。
本営が全体の戦略を事細かに決めなくても
戦いの流れの中で各々が役割を察して
遂行する力が皆にあります。
つまりは李牧からすれば押さえ所を固定出来ずに
最も守りづらい戦いが続くことになりますと。
一方その頃、各国にも秦と趙の戦いが
始まったとの報告が届いていた。
魏王都大梁では宰相である月華広から
どう思う?と話を向けられた呉鳳明が
各軍の配置を示した戦地図を前に語る。
総数は秦軍44万に対し趙軍は40万。
北の番吾・宜安の軍が出陣すればこの差は埋まる。
だとすると軍容・・・その中身だが
秦軍としては王賁・蒙恬・李信の
将の成長がことさら大きい。
元韓兵で兵数を補っている不安はあるものの
差し引いて考えても軍容では
秦軍が勝っていると見ると。
そしてその考えは楚王都・郢にいる
媧燐も同様だった。
その言葉を受け李園はでは趙が敗れ・・・
滅ぼされると・・・そう口にするが
媧燐はどうだろうなと口元に笑みを浮かべ語る。
両軍の状態によっちゃー
楚軍が北上して両国滅ぼすって道もある。
とにかくこの戦いが長引けば長引くほど
笑うのは楚ってことだと。
それを聞いたバミュウは
南へ遠征中の項翼・白麗軍に戦を中断させたのは
秦攻めの機が近いということか・・・と考え
項翼達を凡城辺りまで北上させておきますかと進言するが
媧燐はあわてんなと落ち着かせる。
秦が勝つって言ったのは
あくまで軍容を見ただけの話だ。
趙には趙でちょっとした
軍容の差なんか覆しちまう男がいると。
バミュウはそれが李牧のことを言っているのだと
理解し顔をしかめる中、媧燐は言葉を続ける。
”雁門”の話 尾ヒレがついているとはいえ
奴が守りの戦いに強いのは間違いねェと。
バミュウは李牧が・・・本領発揮すると・・・と言い
媧燐は・・・復活した王翦の意地もあると
不敵に笑みを浮かべ告げる。
間違いなく荒れるぞ この戦いと。
各所一斉に始まった秦趙戦だが
初日から戦局が大きく揺らぐ場所がある。
楊端和軍の戦場である。
楊端和にいい所を見せたいのかダントは
立ちはだかる趙兵を蹴散らし
獅子奮迅の活躍を見せていた。
趙兵もまたそんなダントを止めるべく
懸命に抗うものの勢いを止めることは出来ず
第一陣が崩れつつあった。
その様子を見ていた兵士達が
バカなまだ始まったばかりだぞと
戸惑いを露にする中、彼らの背後から
不穏な気配を纏う弓使いが戦場に姿を見せ・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回飛信隊が動き出したことで
趙完全攻略戦の幕が切って落とされましたが
各所でも同様だったようですね。
恐らく秦側はそうすることで
李牧に負担をかけて
勝利に繋げようとしているんだろうなと。
というよりもそういったことで
李牧の考え・計算を狂わせることでしか
勝てないと考えているのかも。
秦も後がないわけですし。
どの戦場もどうなるのかわからず
楽しみでしかないわけですが
そうした中で一番早く動きがあるのは
楊端和軍がいる武南平原みたいですね。
楊端和にいい所を見せたいのか
ダントが奮起しているみたいですが
何やら怪しげな弓兵が現れたことで
また動きがありそうな感じ。
そういえば以前弓矢兄弟が言ってましたが
趙には”中華十弓”の一人がいましたね。
確か青華雲という名だったと思いますが
あの場で出て来るということは
もしかしたらその人なのかも。
単純に考えて弓矢兄弟レベルか
それ以上の実力者でしょうし
戦場を一変させるだけの力を持っているのは
間違いないと思います。
そうなるともしかしたら
いきなりダントが討たれるみたいなことも
十分にあり得ると思えますので
一体どうなるのか楽しみです。
それと今回各所の様子を見て
気になるのは今回の戦いで
初めて登場した趙将についてでしょうか。
玉鳳と相対する霊咒公と
録嗚未軍と相対する顔聚については
全く情報がないわけですし。
それと司馬尚軍の左翼を預かる
ドン・サリという将も初出になるかと。
それと秦側としては王翦軍配下の
五将が倉央以外情報がないので
どれ程の者なのか気になるところ。
とまあ、どの戦場においても
それぞれ見どころはありそうですし
長い戦いになると思いますが両軍共に
どんな戦いを魅せてくれるのか楽しみです。
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