3月のライオン 135話のネタバレ&感想になります。
第135話 風の2万空理⑥ ヤングアニマル 10号掲載(2017)
内容ネタバレ
二海堂はこんなにもすごい人が手加減も無く
全力でしかも楽しそうにぶつかってきてくれることに、
そしてお互いにこの対局を「すげえ」って思っている事が分かり
それを何よりも嬉しく感じていた。
”オレはオレが勇者になれる場所にずっと辿り着きたかった”
どうか晴信様に将棋を続けさせて差し上げてくださいと
父に土下座してくれた花岡に「長く生きられない」とか「何者にもなれない」とか
全部うそっぱちだっただろ!?とここがその未来だと言わんばかりに
笑みを浮かべながら指していた。
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二人の対局の様子を窺っていた零達は
二海堂の指した手を見て彼の勝利を確信していたが
そんな中、隣で後藤と対局中の島田だけが二海堂の異変に気付いていた。
二海堂が動かなくなってしまい秒読みが進む中
零もまた二海堂の異変に気づきお前今勝ってんだぞ!と声をかけ
対戦者である宗谷名人もまた気付けとしてか
二海堂の肩を叩いたその時、二海堂は既に意識を喪っていたようで
座ったままの状態で倒れ込んでしまい・・・。
その後二海堂は途中棄権となり宗谷名人の不戦勝となり
東洋オープントーナメントは決勝でも勝利した宗谷名人の優勝で幕を閉じ
この日のトーナメントは生放送配信されていたためネットでは大騒ぎとなった。
病院で気付いた二海堂は目を覚ました瞬間
すっげーいいユメ見てた!と目を輝かせながら
起きたくねぇって思ってたら現実だったの!?とか言って
心配して涙目になってた零達を膝から崩れさせていた。
夜になると神宮寺会長が見舞いに訪れ
宗谷名人から頼まれたという棋譜を手渡されることに。
そこには二海堂が倒れたことによって途切れてしまった
物語の続きが記されており
2人が辿り着けるはずだったとびきり美しいエンディングまでの物語だった。
零を含めた皆があのまま指していたら二海堂が勝ったと思っていたが
どうやらそれは違ったらしく
この後に誰もが見事と言うほかないほど美しい宗谷名人の逆転劇が控えていた。
そこまで読み切っていた宗谷名人に唖然としながらも零達は
体調はいかがですかの一言もなく
まるで勝ったのは俺のほうなんでと言いたげな
大人げない宗谷名人の姿を感じていた。
島田はむしろせっかく名局になるはずだったのに倒れやがって、
次覚えてろよ的な感じを受けたらしく
それを聞いた二海堂はまるでまた指そうと言われたみたいだと嬉しそうに微笑み
零達はそんな表情を浮かべる二海堂に対し何かくやしい!と嫉妬すると共に
くそっいいなーと羨ましく思うのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回で二海堂と宗谷名人の対局が終わったわけですが
なんていうかちょっと残念な結果になってしまいましたね。
二海堂本人としても最後は笑っていましたが
たとえ負けたとしても最後まで指していたかったでしょうし
それは宗谷名人も同じだったのではないかと思います。
何も知らないネット民の中には
宗谷名人が二海堂をぶったことに色々言っている人もいましたが
宗谷名人としてもここからが面白いのに続けようぜ的な感じで
なんとか指してほしいと思って体が動いた結果ああなったのではないかと。
元々宗谷名人はああやって感情を表に出す方がないだけに
あの行動については周りも驚いたでしょうけどね。
おそらく本人もそこまで意図したかどうかわからないですし(苦笑)
ともあれトーナメント自体は宗谷名人の優勝で幕を降ろしましたが
二海堂としてはなんだかんだで満足できたのではないかと。
先程も言った通り最後まで指したかったでしょうけど
何より憧れの宗谷名人とあそこまで競り合えたわけですから
これ以上の事は求めないでしょうしね。
結果としては二海堂が倒れてしまったことで
何とも言えない感じになってしまいましたが
今回の対局を機に二海堂に対しての見方も変わってくるのではないかと。
前々から体が弱いということは周知の事実で
今回も倒れてしまいましたが
あの宗谷名人とあれだけ指せるとは誰も予想していなかったでしょうしね。
何にしてもあの対局がこれからの二海堂を大きく成長させるのは間違いないでしょうし
次に何らかの形でまた対局した時が楽しみです。
零も心友としてうかうかしてられないでしょうね。
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